井上尚弥の業績に文句をつけるとしたら…。
①マイナースポーツの不人気階級で無双してるに過ぎない:例えば大谷翔平を扱うメディアとは次元が何段階も違うーー大谷はニューヨークライムズやCNNなどの一般メディアまで巻き込むセンセーションなのに対して、井上は一般メディアはもちろん、総合スポーツメディアで取り上げられることすら稀れで、ボクシング専門のネットニュースが精一杯、両者は比較対象ですらありません。
敬虔な井上信者ですら、教祖様がTIME誌の表紙を飾るなんて想像だにできないでしょう。まず、スポーツ・イラストレイテッド誌あたりに取り上げてもらいましょう、というレベルです。
②ジュニアフライ級からジュニアバンタム級、バンタム級、ジュニアフェザー級で戦った相手の質が低すぎる。これは、超軽量級が欧米でほとんど無視された不人気階級であるということを差し引いたとしても、です。
という2点に集約されるでしょう。
①についてを真剣に語るなら、マイナースポーツには存在意義がないと言っているのと同じです。世の中、メジャーだけで成り立っているわけではありません。
大谷が移籍したLAドジャースのクレイトン・カーショーやフレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツらは〝大谷抜き〟でも多くのファンが知っていたでしょうが、マーロン・タパレスやムロジョン・アフマダリエフらは〝井上絡み〟で知った人がほとんど、そもそも野球とボクシングではファンの土台が違い過ぎます。
日本ではボクシングファンを自称する人ですら、PFPを知ってるのにFighter Of The Yearの存在を知らないという海外ボクシングに関してはほぼ何も知らない集団というのが現実です。
「好き」というのは直感や本能的な感じであって「メジャーだから好き」なんていうのは本当の「好き」ではありません。それは「メジャーなものが好きな自分が好き」ということです。
ここでも書いてきましたが、個人的には大谷翔平が投手と打者のタイトルを総ナメにするよりも、日本人がテレンス・クロフォードやタイソン・フューリーをノックアウトする光景の方が100倍興奮します。
「マイナースポーツの不人気階級だから語る価値がない」というのは大間違いです。
では、②についてはどうでしょうか?
その当時のトップ選手を撃破してきた井上やマイク・タイソンを「強い相手に勝っていない」と批判するのは、間違いで「強い相手がいなかった」というのが正解です。
先日紹介したジム・グレイの記事【QUALITY OF OPPOSITION〜対戦相手の質】で、井上は「オマール・ナルバエスをKOしているが、最大の勝利はドネアとの2戦と、スティーブン・フルトン戦。彼が最大の試練に直面するのは、これからだろう」と、Grade: Bと査定されました。
ドネアは全盛期をとっくに過ぎたグレート。フルトンはこれから上の階級で覚醒するようなら井上の評価も上がるでしょうが、ジュニアフェザー級でも地味な存在だったスクーターがよりレベルの高い階級でハーレーに変貌することは期待薄です。
とはいえ、井上が〝取りこぼした〟対戦可能性のあった相手は、ほとんどいません。
モンスターの対戦相手はBクラスなのか?それともAなのか?あるいはC以下なのか?

その前に、今朝アップされたESPNの小さな記事(マイク・コッピンガー)を端折ってご紹介。
cement himself as the best 122-pounder -- if not overall boxer -- in the world.〜タパレスに圧勝して全階級を通じてではないが、122ポンドでは最強であることを完全に証明した。
その通りです。
笑うほど不恰好なL字と後ろ足重心で遠い距離をキープすることに専心した31歳のフィリピン人は、井上でなくても攻めにくい相手でした。
臨機応変に崩したり整えたりするL字ガード、ショルダーロールを少しでも体得していたら非常に厄介な相手だったでしょうが、失礼な物言いになりますが、所詮はタパレスです。世界基準では誰が相手でもほぼアンダードッグにされる、つまり世界基準に達していないボクサーです。
昨夜の放送では「何度も大番狂せを起こしてきた」と解説されていましたが、何度も起こしていません。大番狂せと呼べるのはアフマダリエフに勝った〝議論を呼ぶSD〟だけです。
Inoue isn't just beating solid opponents. He's dismantling the best fighters in his division even as his weight grows each year.〜井上はトップ選手にただ勝ってきただけではない。階級を上げながら、それぞれの階級の最高のファイターを相手に圧勝を続けているのだ。
これもその通りです。
しかし、ジュニアフライ級と、現実にはスキップしたフライ級では実現に障害は少なかったはずのベストとは戦っていません。
ジュニアフライ級では、階級最弱と見られていたWBC王者アドリアン・エルナンデスより遥かに評価が高かった、のちのPFPファイターWBO王者ドニー・ニエテスがいました。
ジュニアバンタム級のオマール・ナルバエス挑戦時ではフライ級での挑戦も模索していましたが、対戦を呼びかけるPFPファイターのローマン・ゴンサレスは選択肢にありませんでした。
もちろん、最初の世界挑戦で全盛期ニエテスなんて、チャンスが少ない地方ジムじゃないんですからあり得ません。
また、PFP1位に君臨するフライ級時代のチョコラティトもあり得ません。
今となっては「やっときゃよかった」ですが、これは結果論。
そして、ナルバエスを破壊してからは、その階級のトップ選手をことごとく撃破してきました。

では、コッピンガーが井上の対戦相手を査定すると、「B」評価ではなく「A」や「S」なのでしょうか?
井上の対戦相手に旬の強豪で殿堂クラスのファイターは皆無です。また、現役PFPファイターも一人もいません。もし、井上がこのままの水準の相手との試合に終始してキャリアを終えると、まさにミニ・タイソンで終わってしまいます…。
①マイナースポーツの不人気階級で無双してるに過ぎない:例えば大谷翔平を扱うメディアとは次元が何段階も違うーー大谷はニューヨークライムズやCNNなどの一般メディアまで巻き込むセンセーションなのに対して、井上は一般メディアはもちろん、総合スポーツメディアで取り上げられることすら稀れで、ボクシング専門のネットニュースが精一杯、両者は比較対象ですらありません。
敬虔な井上信者ですら、教祖様がTIME誌の表紙を飾るなんて想像だにできないでしょう。まず、スポーツ・イラストレイテッド誌あたりに取り上げてもらいましょう、というレベルです。
②ジュニアフライ級からジュニアバンタム級、バンタム級、ジュニアフェザー級で戦った相手の質が低すぎる。これは、超軽量級が欧米でほとんど無視された不人気階級であるということを差し引いたとしても、です。
という2点に集約されるでしょう。
①についてを真剣に語るなら、マイナースポーツには存在意義がないと言っているのと同じです。世の中、メジャーだけで成り立っているわけではありません。
大谷が移籍したLAドジャースのクレイトン・カーショーやフレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツらは〝大谷抜き〟でも多くのファンが知っていたでしょうが、マーロン・タパレスやムロジョン・アフマダリエフらは〝井上絡み〟で知った人がほとんど、そもそも野球とボクシングではファンの土台が違い過ぎます。
日本ではボクシングファンを自称する人ですら、PFPを知ってるのにFighter Of The Yearの存在を知らないという海外ボクシングに関してはほぼ何も知らない集団というのが現実です。
「好き」というのは直感や本能的な感じであって「メジャーだから好き」なんていうのは本当の「好き」ではありません。それは「メジャーなものが好きな自分が好き」ということです。
ここでも書いてきましたが、個人的には大谷翔平が投手と打者のタイトルを総ナメにするよりも、日本人がテレンス・クロフォードやタイソン・フューリーをノックアウトする光景の方が100倍興奮します。
「マイナースポーツの不人気階級だから語る価値がない」というのは大間違いです。
では、②についてはどうでしょうか?
その当時のトップ選手を撃破してきた井上やマイク・タイソンを「強い相手に勝っていない」と批判するのは、間違いで「強い相手がいなかった」というのが正解です。
先日紹介したジム・グレイの記事【QUALITY OF OPPOSITION〜対戦相手の質】で、井上は「オマール・ナルバエスをKOしているが、最大の勝利はドネアとの2戦と、スティーブン・フルトン戦。彼が最大の試練に直面するのは、これからだろう」と、Grade: Bと査定されました。
ドネアは全盛期をとっくに過ぎたグレート。フルトンはこれから上の階級で覚醒するようなら井上の評価も上がるでしょうが、ジュニアフェザー級でも地味な存在だったスクーターがよりレベルの高い階級でハーレーに変貌することは期待薄です。
とはいえ、井上が〝取りこぼした〟対戦可能性のあった相手は、ほとんどいません。
モンスターの対戦相手はBクラスなのか?それともAなのか?あるいはC以下なのか?

その前に、今朝アップされたESPNの小さな記事(マイク・コッピンガー)を端折ってご紹介。
cement himself as the best 122-pounder -- if not overall boxer -- in the world.〜タパレスに圧勝して全階級を通じてではないが、122ポンドでは最強であることを完全に証明した。
その通りです。
笑うほど不恰好なL字と後ろ足重心で遠い距離をキープすることに専心した31歳のフィリピン人は、井上でなくても攻めにくい相手でした。
臨機応変に崩したり整えたりするL字ガード、ショルダーロールを少しでも体得していたら非常に厄介な相手だったでしょうが、失礼な物言いになりますが、所詮はタパレスです。世界基準では誰が相手でもほぼアンダードッグにされる、つまり世界基準に達していないボクサーです。
昨夜の放送では「何度も大番狂せを起こしてきた」と解説されていましたが、何度も起こしていません。大番狂せと呼べるのはアフマダリエフに勝った〝議論を呼ぶSD〟だけです。
Inoue isn't just beating solid opponents. He's dismantling the best fighters in his division even as his weight grows each year.〜井上はトップ選手にただ勝ってきただけではない。階級を上げながら、それぞれの階級の最高のファイターを相手に圧勝を続けているのだ。
これもその通りです。
しかし、ジュニアフライ級と、現実にはスキップしたフライ級では実現に障害は少なかったはずのベストとは戦っていません。
ジュニアフライ級では、階級最弱と見られていたWBC王者アドリアン・エルナンデスより遥かに評価が高かった、のちのPFPファイターWBO王者ドニー・ニエテスがいました。
ジュニアバンタム級のオマール・ナルバエス挑戦時ではフライ級での挑戦も模索していましたが、対戦を呼びかけるPFPファイターのローマン・ゴンサレスは選択肢にありませんでした。
もちろん、最初の世界挑戦で全盛期ニエテスなんて、チャンスが少ない地方ジムじゃないんですからあり得ません。
また、PFP1位に君臨するフライ級時代のチョコラティトもあり得ません。
今となっては「やっときゃよかった」ですが、これは結果論。
そして、ナルバエスを破壊してからは、その階級のトップ選手をことごとく撃破してきました。

では、コッピンガーが井上の対戦相手を査定すると、「B」評価ではなく「A」や「S」なのでしょうか?
井上の対戦相手に旬の強豪で殿堂クラスのファイターは皆無です。また、現役PFPファイターも一人もいません。もし、井上がこのままの水準の相手との試合に終始してキャリアを終えると、まさにミニ・タイソンで終わってしまいます…。
コメント
コメント一覧 (8)
②は対戦相手の質ではなくて階級そのものの質、つまり世界の競技人口の少なさかな。日本人とフィリピン人で世界一が決まる世界のスポーツは残念ながら、、。
職場でも誰も井上の偉業を話題にしなくても好きなら別に無条件に好きで1番で興奮したで良いと思う。
どんな世界でも1番なのは間違いないし伝わらないのもけん玉世界一よりはニュースになってるし凄いこと。
フシ穴の眼
が
しました
う。階級あげるならスピードと適格性を維持しつつ筋力をあげてウエイトをあげていかねばなりませんが、身長やリーチや骨格などのもともとのフィジカルはどうにもなりませんから。
フシ穴の眼
が
しました
このままフェザー級ならまだともかく、もう倒すべき相手なんて殆ど残ってない焼け野原のスーパーバンタム級に2年も居残り続けるなんてヌルすぎです
これじゃあ強さに見合った伝説的なレガシーを積み上げる事なんて絶対に無理ですね
程々のキャリアで引退してパッキャオのファンから鼻で笑われて終わります
フシ穴の眼
が
しました
井上尚弥が「挑んだ」時間はあまりに短い。けれど仕方がない。彼はほとんどが「挑まれる」側なのだから。もうもはや、「ダイヤモンドは本当に世の中で一番硬い物質なのか」を色々な物質にぶつけながら試しているだけなのかもしれません。
フシ穴の眼
が
しました
フェザーやジュニアライトにSクラスの選手はいないし
ライトでもタンクやシャクールはSなんですかね?
うーんむずかしい
フシ穴の眼
が
しました