元記事はリング誌デジタル版8−9月合併号「カネロvsチャーロ特集」からなので、少し古いものになりますが、無料では今朝アップされました。

かつてのリング誌レポーター、イングリッシュマン、トム・グレイの筆です。

https://fushiananome.superknova.org/archives/30596371.html

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テレンス・クロフォードと井上尚弥は、キャリアの大きな節目になるスーパーファイトを5500マイル離れてそれぞれ見事な勝利を収めた。

PFPキングに選ばれたのは僅差でクロフォードだった。そう、その差は非常に小さなものだった。

この妄想ランキングでの1位と2位の差は、昔のボクシンググローブから(当時のクッション材だった)取り出した馬の毛を1本のレベルだ。

7月末の4日間で日本のモンスターと、米国の芸術家はキャリアハイのパフォーマンスを強豪相手に披露した。

彼らは大勝負に勝利しただけではない。試合を完全に支配し、すでに獲得していた評価をさらに高みに押し上げたのだ。

この二人をSPEED、POWER、TECHNIQUE、DEFENSE、ADAPTABILITY、FINISHING INSTINCTS、QUALITY OF OPPOSITION、ACCOMPLISHMENTSの8項目で査定して、あらためて総合評価してみよう。


【SPEEDスピード】

Crawford:メルドリック・テイラーのレベルではないが、クロフォードのハンドスピードが非常に速い。緩急と強弱をつけるのも巧みで、対戦相手はカウンターのタイミングを測るのに苦労する。Grade: B+


 Inoue:井上のスピードはメジャー級。試合中は瞬き厳禁。痛烈に倒されたジェイソン・モロニーと再戦時のノニト・ドネアは井上のパンチが見えていなかった。Grade: A



【POWER〜パワー】

Crawford:3階級目のウェルター級では一発のパワーはない。それでも、この階級で戦った8人全員をストップしていることは注目すべきだろう。ショーン・ポーターとエロール・スペンスをストップできると考えた専門家は少数派だった。Grade: B


 Inoue:108?122?さて、どの井上を語ろうか?25戦して全勝22KO、井上のパワーにはもはや疑う余地はない。唯一対抗できるデオンティ・ワイルダーは右に偏重したビッグパンチャーだが、井上は左右どちらの拳でも一発で相手を沈めることができる。Grade: A+



【TECHNIQUE〜技術】

Crawford:テクニックにおいては完全無欠のファイター、以上。Grade: A+


 Inoue:非常に基本に忠実で、彼の技術体系はそこから完璧に作り上げられてきた。力みが目立つこともあるが、基本が出来ていること、体幹が強いことからすぐにバランスを戻すことができる。Grade: A+



【DEFENSE〜防御】


Crawford:彼が魔法使いになる領域だ。足捌き、ボディワーク、ガードの的確で柔軟な選択…対戦相手はクロフォードの影を追いかけるハメになる。ウィリー・ペップ、ウィルフレッド・ベニテス、フロイド・メイウェザーらがA+だが、彼らと比べなければバドも非常に優秀だ。Grade: A


Inoue:攻撃意識の高い井上の防御は、エリートレベルのファイターと比べると劣る。攻撃が最大の防御というマイク・タイソン型のファイターだ。Grade:  B



【ADAPTABILITY〜適応性】

Crawford:史上最高のスイッチヒッターであることが、卓越した適応性に直結している。変幻自在のスイッチヒッターは、危険な芽を非常に速い段階で摘み取り、対戦相手を大混乱に陥れる。Grade: A+


Inoue:常に試合を支配する井上は、適応性を見せる必要に迫られたことがない。逃げ回るアントニオ・ニエベスやポール・バトラーを激しく追いかけまわして、最後に仕留めたのはパンチャーとしての一つの適応性だったかもしれない。Grade: B+



【FINISHING INSTINCTS〜KO能力】

Crawford:バドは強引なKOパンチャーではないが、世界戦11連続KO中という数字からも、ストップのやり方を心得ている。Grade: B+


Inoue:モンスターと呼ばれているのには理由がある。彼が試合を終わらせるモードになって、今まで逃れたエリートファイターは一人もいない。Grade: A+



【QUALITY OF OPPOSITION〜対戦相手の質】
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Crawford:対戦相手のレベルが低いと批判され続けてきたクロフォードにとって、スペンスはどうしても必要な相手だった。30半ばを超えてしまったバドにとって幸いなのは、まだ劣化の兆候が見えないこと。今後、熱望するジャーメル・チャーロやカネロ・アルバレスと戦い、勝利を収めるならこの種の批判は影を潜めるだろう。Grade: B+


Inoue:井上はオマール・ナルバエスをKOしているが、最大の勝利はドネアとの2戦と、スティーブン・フルトン戦。彼が最大の試練に直面するのは、これからだろう。Grade: B



【ACCOMPLISHMENTS〜業績】

Crawford:ライト級、ジュニアウェルター級、ウェルター級での3階級制覇。そのうちジュニアウェルターとウェルターでは4団体時代唯一の完全統一王者。多くの歴史家は4団体時代を評価しないが、バドの業績が際立っているのは間違いない。Grade: A


Inoue:マーロン・タパレスに勝てばクロフォードとクラレッサ・シールズに並ぶ4団体時代のdouble-undisputed world championsの仲間入り。Grade: B+



【FINAL GRADES〜最終査定】

Crawford: A-

Inoue: A-