米国におけるボクシングは、たとえどんなビッグファイトであっても、紙面・誌面やテレビなどスペースや時間に制限があるメディアでは切り捨てられる傾向が強まっています。

もちろん、ここには〝制限メディア〟から離れたインターネットを舞台にする〝無制限メディア〟の世界にボクシングが取り込まれることで、報道の舞台が移行しつつあるという側面も忘れてはなりません。

また、ボクシングが完全マイナー種目であることは否定できない一方で、人種・地域間での温度差もどんどん広がっています。

カネロ・アルバレスは全米レベルでは大谷翔平よりも遥かに無名ですが、西海岸のボクシングファンからは圧倒的な支持を受けています。

その大谷にしても、野球はNo.1スポーツではなく、完全に下り坂のマーケットであること、さらにカリフォルニアのアナハイムという田舎球団。

日米の熱狂ギャップはどちらかの報道しか知らない人にとっては衝撃的でしょう。

以前も書きましたが、仕事で来日する米国人は日本の大谷フィーバーとMLBに詳しいことに驚きます。「何で日本人がエンゼルスのサードを知ってる?アメリカじゃ誰も知らねえよ!」。

そして、迎える日本の方は大谷を知らない米国人がいることに驚きます。「タイム誌の表紙まで飾ったスポーツ選手を何で知らないの?」


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ニューヨークタイムズやUSAトゥデイのプリントバージョンを見ると、米国スポーツの中でボクシングはどこにもコーナーがなく、記事すら1文字もないことが珍しくありません。ボクシングは、もはやマイナースポーツですらないのかもしれません。

米国の若いスポーツファンに「プロボクサーの名前を一人挙げて」と純粋想起で聞いたら、モハメド・アリやマイク・タイソンが出てきたら良い方かもしれません。冗談抜きにそのレベルです。

また、バスケとアメフトに後塵を拝し、地域によってはサッカーなど〝後発スポーツ〟にも突き上げられている野球も、その扱いは決して大きくはありません。

先日、会社にいる〝助っ人外国人〟らと開催した「お前らなんで大谷翔平を知らねぇんだよ!」ランチミーティングは、予想通りの大盛り上がりでした。

近いうちにわかりやすくまとめて「奴らは野球に関心がない。野球に関心がある奴でもユニコーンの活躍よりもジャッジの怪我の方が心配」を書きます。


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また、別記事で紹介しようと思いますが、先日の「クロフォードvsスペンス」の報道もほとんど見られなかったことは、単純なボクシング市場の没落という40年来続く構図だけでなく、既存のテレビとネット配信の〝軋轢〟という点も見逃せません。

日本ではテレビがボクシングを見放し、ネット配信会社が拾うという形ですが、両者の関係は今のところは、良好です。

それにしても「井上vsフルトン」をNumber誌が一切報じなかったことは、まだ腑に落ちません。増刊号が出ても良いとくらいに思ってたのですが、他のボクサーの記事は掲載されているのに、何があったのか?

もちろん、村田諒太でも井上尚弥でも、ボクシングを表紙にすると、雑誌は売れないというのは知ってます。サッカーや大谷翔平、羽生結弦を表紙にすると売れるから、書店の雑誌コーナーはあの有様です。

「ボクシングビート9月号」も置いてない書店が多くて困りました(年間購読更新を忘れてて…もうボクマガ廃刊から1年か…)。これは、東京〜有楽町界隈だけのことなのか?

ああ!そうだ、忘れないうちに定期購読の手続きをせねば…。