最初から分かりきっていたことですが、この手の話に正答などあるはずもなく、すぐに大きな問題に突き当たります。

①あらゆるスポーツで最もディープなサッカーをどう扱うのか?

②競技人口に大きな差がある男女を公平に扱うのか?

③達成難易度など言い出したら障害者スポーツの中にこそNo.1が潜んでいるのではないか?

大谷翔平とダルビッシュ有、吉田正尚は比較できそうです。

しかし、大谷と大坂なおみは「事実」と「数字」だけでは優劣のつけようがありません。さらにいうと錦織圭と大坂なおみの優劣は、もはや万人に納得できる形でつけることはできません。

これが、恣意的でしかあり得ない「最も感動したアスリート」となると…。思いつくままに挙げるので、ヌケ・モレがあるかもしれません、その場合はまたどこかで補填します(そんなんばっかりです)。

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①野茂英雄…日本人が通用するわけがない怪物ランドへの扉を大きく開いてくれた。野茂の前に道はなかった、野茂の後に道ができた。キャンドルスティックパークの初勝利には泣きました。


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②イチロー…野茂の〝野手〟バージョン。より壁が厚いと思われた打者のフィールドで傑出した成績を、継続的に叩き出しました。「全ては技術の問題」という姿勢は、多くの日本人アスリートの見本になりました。



③村田諒太…日本人には無縁と思われた世界の人気階級で夢を実現させ、夢の続きも見せてくれました。大谷翔平が鬼神の活躍を見せるよりも、村田がカネロ・アルバレスをKOする方が感動したでしょうが…。

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④辰吉丈一郎…天才から浪花節へ。長嶋茂雄は「野球は人生」と例えましたが、「ボクシングが人生」を例えではなく、リアルに全うするであろう言語道断の傑物。大谷も漫画、辰吉も漫画。

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⑤瀬古利彦…モスクワ五輪のボイコットからロス五輪。日本のスポーツシーンを代表する準・国民的英雄。その期待の大きさは柔道・山下泰裕の比ではなく、もしロスで金メダルを取っていれば「高橋尚子と田村亮子」のように、山下に国民栄誉賞は渡っていなかったでしょう。


⑥高橋尚子…バンコクアジア大会からシドニー五輪まで。日本のスポーツシーンでフロントランナーに立った唯一無二の女性アスリート。


⑦江川卓…実際に見たのは読売入りしてから。そのときですでに「高校時代の方が速かった」とまことしやかに言われていること衝撃を受けました。実際に打席に立って見てみたいと思い焦がれた投手です。


⑧浜田剛史…ストイックな姿勢とそれを体現化した風貌と話ぶり、そして失神するまで戦うことをやめない勝負根性。ボクシングで最も軽蔑されるのがクイッター(勝負を諦めるボクサー)なら、浜田こそ最も尊敬を受けるに相応しい。


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⑨落合博満…技術を言葉に還元してみせた〝翻訳者〟。進化を続ける野球の世界で、今なお技術的に信奉されているポパイ。


⑩松井秀喜…読売の主砲を挙げるのは忸怩たる思いですが、松井は別枠。野球に取り組む厳しい姿勢と、それなのに周囲を遠ざけない人柄。

NYヤンキースから移籍後も、NYの野球ファンにどれだけ愛されているかを体感したときは感動しました。NYの松井愛は、少なくともヤンキースが再び世界一になるまでは熱く語り継がれてしまうでしょう。

ヤンキースファンにとっては喜ばしいことではありませんが、松井ラバーとしては、ヤンキースは永遠に世界一にならないで欲しい…。



話がそれましたが、恣意的でない最強アスリートを決定する旅はまだまだ続きます。