もし、あなたがプロ野球選手なら、どのパターンがお望みですか?

①自分は例年並みのそれなりの成績を残し、チームは優勝する。

②自分は不本意な成績に終わるが、チームは優勝する。

③自分はタイトルを獲得するなど最高の成績を残すが、チームは低迷。


多くの人は③を選ぶのではないでしょうか。

よく聞く「チームが優勝するなら、自分の成績はどうでもいい」というのは笑止千万の綺麗事です。

例えば、ホームラン王争いを繰り広げている打者がバントすることはあり得ません。また、ベンチもバントのサインは送らないでしょう。

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一昨年、激しい本塁打争いを繰り広げていた大谷翔平は、チームの勝利のためにセーフティバントを試みました。

本塁打を狙う貴重な一打席を、自ら潰したわけです。

「あんなことして欲しくないね。ホームラン王争ってるのにもったいない」という張本勲の言葉には、さすがの張本アンチの人々も頷いたのではないでしょうか。

彼は私たちが笑止千万の綺麗事と嗤う、チームの勝利を最優先した自己犠牲をMLBの本塁打王争いの最中に何の迷いもなくやってみせたのです。

ある意味、狂ってます。



さて、二つ目の質問です。

あなたが大谷翔平を応援するファンなら、どの結果を望みますか?

①昨年なみの成績でチームは低迷、PS進出ならず。

②昨年以下の成績で、チームは優勝する。

③三冠王とサイ・ヤング賞を同時受賞するも、チームはPS敗退。

多くの人は、やはり③を選ぶのではないでしょうか?

しかし、それはおそらく大谷の本望ではありません。

それにしても、まだ前半戦を折り返したばかりにもかかわらず、本塁打は28、56発ペース。怪我でもしない限り、昨年の34本を大幅に超えるのは確実です。

勝ち星も7。昨年の15勝更新に、十分すぎる試合数が残されています。

実は「④三冠王&サイ・ヤングでWS制覇」の可能性もあります。



多くのファンはエンゼルスの勝利が最優先ではなく、大谷が活躍しないなら「なおエ」の方が遥かにマシと考えている人が多いかもしれません。

もちろん、それはエンゼルスではなく大谷を応援しているという、普通の野球ファンではあり得ない屈折の感情からです。

そうです。みんな、大谷に自分を重ねて③を願い、期待しているのです。

しかし、そんな凡人の感覚などユニコーンは持ち合わせていません。

今年も大谷は終盤の大切な時期に来ると、笑止千万の綺麗事を繰り返すでしょう。

きっと、大谷の目には、野球というチーム競技をしてるのに個人成績を優先して考える私たちの方が笑止千万に見えているはずです。

しかし、それでも、私たち凡人は、これからも大谷の個人成績に一喜一憂するのです。

日本人メジャーリーガーを応援する人の気持ちは、基本的に同じです。

ある意味、それはそれで悪いことではありません。