米国ボクシングの〝メッカ〟は時代によって変遷してきました。

ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)のように、半世紀以上にもわたって華やかな舞台であり続けている〝メッカ〟は稀なケースです。

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かつてのニューヨークはMSGに加えてポログラウンズやヤンキースタジアムなど巨大スタジアムもメガファイトの舞台となってきました。

MSGのメイン会場スポーツアリーナはキャパ約2万人ですが、現在では同じ2万人を飲み込むバークレイズセンターもニューヨークのメッカとして定着しています。

岩佐亮佑がマーロン・タパレスとIBFジュニアフェザー級暫定王座を争い、見事に11ラウンドTKOで勝利したのがバークレイズセンターの大舞台でした。

さて、日本のボクシングファンが最も憧れるのはニューヨークではなく、ラスベガスでしょう。

1970年代にはヒルトンやシーザースパレスがビッグファイトを招致、私がボクシングを見始めた80年代はシュガー・レイ・レナードやマービン・ハグラーの大興行はシーザースパレスが定番でした。

80年代も終わりに近づくと、東海岸のアトランティックシティーが刹那の輝きを放ちます。マイク・タイソンがコンベンションホールやトランプ・プラザのリングでメガファイトを繰り広げます。

90年代に入ると、MGMグループが招致マネーを釣り上げ、シーザースパレスは「付き合えない」とボクシングから撤退。MGMはタイソンとも巨額の複数試合契約を結び、MGMグランドガーデン・アリーナが聖地となりました。

https://www.youtube.com/watch?v=Ir9omjn0qdo


井上尚弥が「ここでメインを張るのが目標」と恋焦がれた頃には、実はMGMグランドガーデン・アリーナはすでに老朽化、同じMGM系列のT -モバイルアリーナがラスベガスの主役になっていました。

MGMグランドガーデンアリーナの17000人、T -モバイルの2万2000人を上回るキャパを誇るのが、ラスベガス・レイダースの本拠地アレジアント・スタジアム、キャパ7万人。

アレジアント・スタジアムでは、まだボクシングのメガファイトは挙行されていないはずです。



4月15日に内定している「ガーボンタ・デービスvsライアン・ガルシア」の舞台が、ラスベガスの3大会場のいずれかで落ち着きそうだと報じられています。

7万人はデカすぎるかもしれませんが、巨大スタジアムのリングは見たいです。

とはいえ〝内定〟報道ばかりが先走り、正式発表がまだなのも気になります。両陣営も「契約はまだ成立していない」と明言していますから、ここからどう転ぶかわかりません。

さらに、暴力事件で係争中のデービスが有罪判決を受けて収監された場合はどうなるのか?

レベルを度外視すると、米国で開催できる最も大きな興行になるマッチアップだけに、実現するといいのですが…個人的にはどうしても見たいというカードではありませんが、リングが設営されたアレジアント・スタジアムは見たいです。