3150FIGHT vol. 4
EDION Arena Osaka, Osaka, Osaka, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Daiki Kameda (KWORLD3 Promotions)
メインの世界戦2試合が予想外の結末になりましたが、素晴らしい興行だったと思います。
亀田興毅が「Abemaにボクシングチャンネルが新設され、今回の「3150FIGIHT vol.4」が“こけら落とし”。今回はボクシングファンに見てほしい。ボクシングファンの皆様だけでいいから、ABEMAで見てくれと」と強く訴えた。ボクシング界を盛り上げたい」と語りました。
「今回はボクシングファンに見てほしい」ということは、これまでの3つの興行は「ボクシングファン以外にも見てほしい」あるいは「ボクシングファンではない人に見てほしい」という思いだったということです。
面白いこと、言いますね。
そもそも「ボクシングファン」や「MMAファン」に境界線があるわけもありません。
かつて、亀田興毅はボクシングマガジンの取材で「ボクマガの読者は俺らのこと嫌いやからな」と苦笑いしていました。
今回の「ボクシングファン」というのも「ボクマガの読者」と言い換えても差し支えないでしょう。もちろん、亀田が警戒した「ボクマガ」は〝記号〟であって「ボクビーの読者」もしっかり包含されます。
そして、亀田を唾棄した「ボクマガの読者」には、おそらく「リング誌の読者」は含まれていません。
ここにも非常に興味深い「亀田」と「亀田を取り巻くアンチも含めたファン」の関係があります。
亀田は今回のイベントの前に「同じ格闘技という括りで見られる方もいるかと思うんですが、ボクシングは(キックや総合とは)違いますよね。やっぱり100年を超える歴史があって、オリンピック種目にもなっているわけです。コミッションの元に管理されていて、ボクシングは確立されたスポーツなんですよ。これは見出しにしてほしいですよ。『ボクシングは格闘技の前にスポーツです』って」とも発言しています。
亀田の頭の中の座標軸では「ボクマガの読者」「スポーツ」と、「キックや総合」「エンタメ」は対極にあるようです。そして、多くのアンチ亀田の脳内に描かれている座標軸も同じものでしょう。
前置きが長くなりましたが、石井慧と但馬ミツロのヘビー級から、谷口将隆と重岡銀次朗のストロー級まで10試合をラインナップ。
世界戦2試合は思わぬ結果になったものの「次のストーリー」が思い浮かんでいましたし、力石政法と木村吉光の勝者にも「次のストーリー」を予感させる、素晴らしいマッチアップでした。
一番わかりやすいのは米国スタイルで、メインの世界戦に、セミで〝次期挑戦者決定戦〟。スター選手を囲い込む大手プロモーターの手法は、ファンにとってはデメリットも大きいのですが、亀田は囲い込まずに選手を集める興行の形を作り上げつつあります。
これは、大橋ジムのフェニックスバトルや、伊藤雅雪のトレジャーボクシングプロモーションも同じように従来の垣根を超えた興行を作っています。
この日本の新しい流れの中では、プロモーターとテレビ・ネット配信がガチガチの〝軍事同盟〟を組んでいる米国よりも柔軟なマッチメイクが可能になるはずです。
もちろん、まだスタートしたばかり。亀田や大橋、伊藤の取り組みが大きくなってスムースに交流できるかとなると、米国型の〝軍事同盟〟を形成してしまって硬直するかもしれません。あるいは、それ以前に採算が取れないことに匙を投げたネット配信会社に見放されて頓挫してしまうかもしれません。
ただ、今日の3150FIGHTはプロモーターが出来ることは十分やってくれた充実のイベントでした。
グッジョブです、亀田興毅さん。
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フシ穴の眼
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