今年のFighter Of The YEARはライトヘビー級のドミトリー・ビボルが独占する勢いです。

ビボルはすでに、世界最大のスポーツメディアESPNでFOTYを獲得。リング誌と全米ボクシング記者協会(BWAA)でも最有力候補です。

近年のFOTY受賞者の共通項は「団体統一戦」 と「複数階級制覇」がキーワードです。

その意味で、WBAタイトルしか保持していない、2階級制覇すらしていないビボルは異例のFOTYです。

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「団体統一戦」「複数階級制覇」という観点からは、井上尚弥のスペックがビボルを上回っているようにしか見えません。

ビボルが、バンタム級の井上に圧倒的な格差を見せつけているのは「メガファイト」と「メキシカン」という、華やかなキーワードです。

ビボルは、スターダムの頂点に立つカネロ・アルバレスを大番狂せ、無敗のヒルベルト・ラミレスにも完勝。

バンタム級では望むべくもない「メガファイト」で「メキシカン」を撃破したという、井上には縁遠い華やかなステージでの活躍が強烈な印象を残したということでしょう。

実力の井上、印象のビボル、といったところです。

現役ボクサーでジュニアフェザー級以下の軽量級No.1のレガシーを誇るのはPFPキングに2年も君臨したローマン・ゴンサレスであることには、流石の井上信者も異論はないでしょう。 

チョコラティトには引き離されているものの、井上はノニト・ドネアと2位争い、さらに未来の積み上げも期待できます。

ただ、ニカラグアのチョコレートよりもPFPキングとして長期政権を築くのは難しいかもしれません。

それでも、軽量級史上に大きな爪痕を残したロマゴンを上回る方法はあります。

ロマゴンもリカルド・ロペスも獲れなかったFOTYです。

もっと言うと、エデル・ジョフレもファイティング原田も獲れませんでした。

…とここまで書いて、ドネアは最も価値のあるBWAAのFOTYに輝いています。該当年の2012年はジュニアフェザー級で4試合の世界戦に全勝したことが評価されました。

この「ドネアのジュニアフェザー級」が、ボクシング史上最軽量のFOTYです。

現役軽量級ボクサーの評価は1位がチョコラティト、2位がフィリピーノ・フラッシュ、3位がモンスターの順位か。

ここでも、井上の巡り合わせは悪い…。

まさか、ビボルが躍り出るとは。来年、ビボルがアルツール・ベテルビエフとのPFP対決に勝って Undisputed Championになってしまうと、スティーブン・フルトンやらムロジョン・アフマダリエフやらに勝ってもFOTYは非常に厳しい。



井上尚弥vsドミトリー・ビボル。To be continued…!