リング誌とボクシングマガジンの相次ぐ廃刊。
ボクシングが斜陽スポーツであることだけでなく、インターネットによって紙媒体が駆逐されるのは時代の趨勢です。
スポーツイラストレイテッド誌ですら週刊体制を維持できず、現在は月刊。メジャースポーツを伝えるサッカーマガジン誌も週刊から月刊への〝撤退〟を余儀なくされています。

とはいえ。
米国のスポーツ報道の覇権がESPNに移譲される一方で、日本の週刊ベースボールは今なお週刊体制を維持しています。
リング誌に「権威がある」というのはお笑い種ですが、「週べ」には「権威がある」と言っても全く差し支えありません。
もちろん、野球とボクシングではメジャーの度合いが全く違います。
アーカイブを活用した企画でも、リング誌が単なる過去記事の転用や焼き直しにとどまったのに対して、週べは別冊で特集、単なる焼き直しではなく現代の視点から発展的に歴史を掘り起こすことに成功しています。
もちろん、どちらも厳しいとはいえ、実質破綻状態が血付いていたリング誌とベースボールマガジン社では財政面での逼迫感が全く違うでしょう。
インターネットの持つ速報性と動画は、スポーツメディアにおいて紙媒体を殺す最も強烈で問答無用の殺戮兵器です。「紙媒体」という宿命から、週べの未来も安泰とは言えませんが、速報性の土俵には上がらない名鑑的な別冊企画は、紙媒体の突破口の一つです。
何れにしても、従前と同じやり方では紙媒体は生き残ることができない時代に突入しました。
その一方で、ほとんど変わらないスタイルで週刊体制を維持している、リング誌とは真逆の「ガチで権威のある」雑誌も存在します。
英国の「ネイチャー」と米国の「サイエンス」です。ネイチャー誌は1869年、サイエンス誌は1880年創刊。
前置きが長くなりましたが、本題はずっと以前に「権威ある」ネイチャー誌に惑わされたことです。
2014年のことですから、もう8年も前。
学生時代の仲間内での新年会、数日前にネイチャーに掲載された衝撃的な論文が話題にのぼりました。
すでに、ニュースでも話題を集めていたSTAP細胞です。
理研の女性博士が発見「女性でもすごい科学者がいる」、早大出身ということも「本物の才能に大学は関係ない」と感動を覚えたものでした。
この酒席で、大学で研究に携わってた一人が「STAP細胞は怪しい」と口にしました。
その理由は、白衣にアップリケを付けていることの危険性から、公開されていた彼女のノートの記述のいい加減さまで、様々でしたが、私たちは「(権威がある)ネイチャーが認めてるんだから」と言うと、彼は「そこも大きな問題」と答えました。
ときには何十年もかけて何百回、何千回も実験して再現性があることを証明する研究結果の論文発表は性善説によって受け入れられているから、悪意を持っている研究者がデータを捏造することはこれまでにも何度も繰り返されてきた、というのです。
つまり、ネイチャーやサイエンスに発表された論文が本当に正しいかどうかは、世界中の研究機関による追試試験で再現性が確認されるまで待たなければならないということでした。
しばらくして、論文の記述や記載データの不正疑惑が明るみになり「世紀の発見」は「スキャンダル」に堕ちてしまいます。
みずから不正に手を染めたリング誌と、ネイチャーやサイエンスを同列に語っちゃいけませんが、このブログでは同じマナイタの上の材料です。
高校時代に図書館に送られてきた洋雑誌の中にサイエンス誌もありましたが、リング誌やスポイラ誌、タイム誌などと違って、全く興味が刺激されず、パラパラ見てもほとんど読解することができず、そんな経験も「サイエンス誌はレベルが高い、権威がある」と勝手に思い込んでいたのかもしれません。
サイエンスやネイチャーが性善説に従って論文を掲載していることを教えてくれた友人は帰りがけに「ネイチャーもサイエンスも面白い雑誌。お前の好きな超能力やUFO、ネッシーの論文だってある。ちゃんと読んでたら『ネイチャーに掲載されたから本物』なんて発想にはならない。いっぺん読んでみろよ」と笑っていました。
そんな大学時代の悪友たちと久しぶりに痛飲して、ただいま午前様・帰宅。
もう、若くねーなあ。
タクシーの中でポチポチ書いてると気分悪くなって、真夜中の「ドミトリー・ビボルvsヒルベルト・ラミレス」はパスします…。
井上尚弥がFIGHTER OF THE YEAR に近づくために、ビボルの敗退を予想して(予想じゃなく願望だな)、おやすみなさい。
ボクシングが斜陽スポーツであることだけでなく、インターネットによって紙媒体が駆逐されるのは時代の趨勢です。
スポーツイラストレイテッド誌ですら週刊体制を維持できず、現在は月刊。メジャースポーツを伝えるサッカーマガジン誌も週刊から月刊への〝撤退〟を余儀なくされています。

とはいえ。
米国のスポーツ報道の覇権がESPNに移譲される一方で、日本の週刊ベースボールは今なお週刊体制を維持しています。
リング誌に「権威がある」というのはお笑い種ですが、「週べ」には「権威がある」と言っても全く差し支えありません。
もちろん、野球とボクシングではメジャーの度合いが全く違います。
アーカイブを活用した企画でも、リング誌が単なる過去記事の転用や焼き直しにとどまったのに対して、週べは別冊で特集、単なる焼き直しではなく現代の視点から発展的に歴史を掘り起こすことに成功しています。
もちろん、どちらも厳しいとはいえ、実質破綻状態が血付いていたリング誌とベースボールマガジン社では財政面での逼迫感が全く違うでしょう。
インターネットの持つ速報性と動画は、スポーツメディアにおいて紙媒体を殺す最も強烈で問答無用の殺戮兵器です。「紙媒体」という宿命から、週べの未来も安泰とは言えませんが、速報性の土俵には上がらない名鑑的な別冊企画は、紙媒体の突破口の一つです。
何れにしても、従前と同じやり方では紙媒体は生き残ることができない時代に突入しました。
このパンデミックでもネイチャー誌やサイエンス誌は、正確で早い情報を公開してくれました。
その一方で、ほとんど変わらないスタイルで週刊体制を維持している、リング誌とは真逆の「ガチで権威のある」雑誌も存在します。
英国の「ネイチャー」と米国の「サイエンス」です。ネイチャー誌は1869年、サイエンス誌は1880年創刊。
前置きが長くなりましたが、本題はずっと以前に「権威ある」ネイチャー誌に惑わされたことです。
2014年のことですから、もう8年も前。
学生時代の仲間内での新年会、数日前にネイチャーに掲載された衝撃的な論文が話題にのぼりました。
すでに、ニュースでも話題を集めていたSTAP細胞です。
理研の女性博士が発見「女性でもすごい科学者がいる」、早大出身ということも「本物の才能に大学は関係ない」と感動を覚えたものでした。
この酒席で、大学で研究に携わってた一人が「STAP細胞は怪しい」と口にしました。
その理由は、白衣にアップリケを付けていることの危険性から、公開されていた彼女のノートの記述のいい加減さまで、様々でしたが、私たちは「(権威がある)ネイチャーが認めてるんだから」と言うと、彼は「そこも大きな問題」と答えました。
ときには何十年もかけて何百回、何千回も実験して再現性があることを証明する研究結果の論文発表は性善説によって受け入れられているから、悪意を持っている研究者がデータを捏造することはこれまでにも何度も繰り返されてきた、というのです。
つまり、ネイチャーやサイエンスに発表された論文が本当に正しいかどうかは、世界中の研究機関による追試試験で再現性が確認されるまで待たなければならないということでした。
しばらくして、論文の記述や記載データの不正疑惑が明るみになり「世紀の発見」は「スキャンダル」に堕ちてしまいます。
みずから不正に手を染めたリング誌と、ネイチャーやサイエンスを同列に語っちゃいけませんが、このブログでは同じマナイタの上の材料です。
高校時代に図書館に送られてきた洋雑誌の中にサイエンス誌もありましたが、リング誌やスポイラ誌、タイム誌などと違って、全く興味が刺激されず、パラパラ見てもほとんど読解することができず、そんな経験も「サイエンス誌はレベルが高い、権威がある」と勝手に思い込んでいたのかもしれません。
サイエンスやネイチャーが性善説に従って論文を掲載していることを教えてくれた友人は帰りがけに「ネイチャーもサイエンスも面白い雑誌。お前の好きな超能力やUFO、ネッシーの論文だってある。ちゃんと読んでたら『ネイチャーに掲載されたから本物』なんて発想にはならない。いっぺん読んでみろよ」と笑っていました。
そんな大学時代の悪友たちと久しぶりに痛飲して、ただいま午前様・帰宅。
もう、若くねーなあ。
タクシーの中でポチポチ書いてると気分悪くなって、真夜中の「ドミトリー・ビボルvsヒルベルト・ラミレス」はパスします…。
井上尚弥がFIGHTER OF THE YEAR に近づくために、ビボルの敗退を予想して(予想じゃなく願望だな)、おやすみなさい。

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