打率を意識する打者は、よりコントロールしやすいグリップが太く、短いバットを使います。彼らは、さらにバットのグリップを指何本分か短く握ることもあります。

ホームラン打者は、より遠くへ打球を飛ばすために、遠心力を利用できる長くて細いバットを好みます。それだけでは飽き足らず、グリップに小指を引っ掛けて握る長距離砲もいます。

前者に例外はほとんどありませんが、後者にはときどき弩級の変態が出現します。

あの王貞治は、バットを指一本分短く握っていました。

張本勲が小指を引っ掛ける松井秀喜を「ワンちゃんでも短くバットを持ってたんだから!」と、よく考えると理由になってない理由で諌めたのは有名な話です。

もちろん、ゴジラはそんな助言など聞きませんでした。

大谷翔平は、メジャー挑戦の年にバットを1.3㎝短くしました。メジャーでプレーする以前から「パワーは通用する」と確信していたのでしょう。

さらに昨年、メーカーの担当者にグリップ部分を太くしたいとリクエスト、「そんなことをしたら飛距離が落ちてしまう」と心配されると「飛距離とパワーには困ってないので」と即答したのも有名なエピソードです。

さて、村神様です。

今年、村神様はシーズン中にもかかわらず、バットを短くしたそうです。そこからホームランをさらに量産するのですが、あり得ない話です。

バットを短くして飛距離が伸びるのも驚きですが、シーズン中にバットの形状を変えるというのも、よほどの不調に喘いでいたならわかりますが、そうではなかったのですから、あり得ません。
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村神様もMLBに挑戦するときバットメーカーの担当者に「飛距離には困ってないんで」と、うそぶく2人目の日本人になるかもしれません。