ポール・バトラー。

知れば知るほど幻滅する穴王者、いや雑魚王者です。

もちろん、これは世界基準の話。

英国と英連邦のジュニアバンタム級タイトルを獲得するなど、軽量級の競技人口が少ない英国圏だけで考えると、強豪です。

ただ、世界基準ではゾラニ・テテに破壊され、あのエマヌエル・ロドリゲスにも完敗。

ロドリゲスが世界戦でダウンを奪ったのは、2度だけ。その2度ともバトラー…。

それでも、プロキャリアで敗れたのはこの2つのみ。34勝15KO2敗と、見映えの良い数字を持っています。


英連邦レベルでは強豪、世界基準では誰が相手でもアンダードッグ。

12月13日の井上尚弥戦は、井上がUndisputed title を完成させる最後のピース、WBOのストラップを保持していることから「咬ませ犬」という表現は間違っています。

「咬ませ犬」は自信をつけるための安牌、負ける可能性がほぼゼロの肩慣らしです。

ゴールデンボーイ・プロモーションズと大型契約を締結したばかりのマルコ・アントニオ・バレラが、1階級下で打たれ弱いと言われたマニー・パッキャオを選んだ〝ご祝儀ファイト〟のような例もありますが、世界戦で咬ませ犬という表現はあまり見られません。

しかも、バトラーは一応世界王者。それなのにオッズは井上の50/1、もはや咬ませ犬以下です。

世界王者にもかかわらず、リング誌の評価は7位、BoxRecでは10位、ESPNではまさかのランク外…。

もし、ベルトを持ってなければ、リング誌とBoxRecでも圏外だったのは間違いありません。

34勝2敗の世界王者の扱いとは思えません。

かつて、やはりWBOバンタム級王者フェルナンド・モンティエルがリング誌9位、ESPN圏外。

無敗のまま2階級制覇しながらPFP30位にも数えられないオマール・ナルバエスなど、タイトルホルダーでも実力が低く評価されたボクサーは多々いましたが、バトラーもそのリーグを代表する選手、モンティエルやナルバエスよりもさらに下のボクサーです。

こんなマイナーリーガーがPFP上位に評価されるエリートに勝利する…そんな出来事が過去に一度でもあったでしょうか?