「世界チャンピオンはみんな強い」。「世界ランカーに弱い奴はいない」。

オリジナル8の時代に常識だったことは、4-Belt eraのボクシングでは悪い冗談になっています。

Chump=穴王者が当たり前のようにベルトを巻き、Cherry=雑魚挑戦者が何度も世界戦のチャンスをつかむ。

「ボクシングの階級が細分化されているのはそれだけ階級の壁が分厚いから」という、認定団体が聞いたら拍手喝采・大喜びする誤解もあるかもしれません。

IMG_2952

「具志堅用高」や「リカルド・ロペス」は階級の細分化がなければ、おそらく存在しなかったでしょう。

ローマン・ゴンザレスや井岡一翔の4階級制覇も、オリジナル8なら一つの階級でしか王者になれていないことになります。

そして、具志堅もフィニートもチョコラティトも井岡も、Undisputed championではありません。

FullSizeRender

現在の17階級が、認定団体のエゴによってもたらされた不必要な細分化であることに異論がある人はいないでしょう。

米国のMLBや、日本のJリーグのエクスパンションも、ボクシングの団体増殖と階級細分化と同じじゃないか?という意見もありますが、そこにはメジャースポーツの地方活性化策という大義名分があります。

また、球技におけるエキスパンションは、個々のチームの水増し・レベル低下につながっても、王者の価値を下げることはありません。

プレーヤーの数が増えても、タイトルは一つだけ。日本一になれるのも、ワールドチャンピオンになれるのも、たった1チームだけです。

ところが、ボクシングの団体と階級による王者の大量生産は、王者の価値を下げ、カジュアルなスポーツファンを遠ざけるわかりにくさを増幅し続けています。

しかも、米国でも日本でもスポーツとしてのステイタスは凋落する一方にもかかわらず、タイトルの価値を幻滅するようなことを好き放題にやっているのです。

認定団体と階級、王座が増え続ける…マイナースポーツがやっては絶対いけないことです。

ここまで没落したボクシングを、少なくとも米国で復興させることはもはや不可能です。

再びオリジナル8の権威を取り戻すことも不可能ですが、もし削るとしたら?…欧米だけでなく日本のファンからも「軽量級のジュニアクラスは要らない」という声は聞こえてきます。

特に、ジュニアフェザー級以下の超軽量級は競技人口が少ないだけでなく、貧困国の選手が多いことから専業ボクサーが少なく、報酬とレベルも当然低い、という側面も抱えています。

マニー・パッキャオだけが、例外です。パッキャオだけを見ていると、不人気階級と人気階級のレベル差は無いと勘違いしそうですが、現実には歴然として存在します。

ストロー、ジュニアフライ、フライ、ジュニアバンタム、バンタム、ジュニアフェザーの6階級をフライ、バンタムの2階級に集約するのが理想ですが…。