1995年1月。

長女が生まれて初めてのお正月でした。

私たちは、少し長いお正月休みを私の実家で過ごしていました。

父親が、小さな地震が続いていたことに神経質になっていて、私たちに「早く東京に帰れ」と繰り返していました。

私が上京するときには「東京は地震が多いから気をつけろ。いつか大きいのが来る」と注意していた父親が今度は地元の関西のことを心配しているのが少し面白くて、私は「そんなこと言い出したら、この日本はどこにも住めなくなる」と笑っていました。

予定通り、1月9日の飛行機で東京に戻りました。

それから8日後の1月17日午前5時46分、でした。

幸い、実家は無事だったものの、親戚宅などは大きな被害を受け、連絡がつかなくなった友人もいました。

年々、あの時の記憶が風化している自分に何か怖さみたいな感情があります。