英国の希望と期待を打ち砕いて、オレクサンダー・ウシクがアンソニー・ジョシュアに完勝。

巧いのはウシク。それはわかっていましたが、両者の間の技術差がここまで大きいとは軽い衝撃を受けました。

試合3日前にジョシュアとの生涯契約を発表、ジョシュアのUndisputed Championへの青写真を破壊されたエディ・ハーンの意気消沈ぶりは、試合前と後のその表情と語り口からも明らかでした。

これでヘビー級戦線は混沌。

ダークホースのウシクがWBA/IBF/WBOの三つのストラップを掌握。残るWBCピースはタイソン・フューリーが保持。
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とりあえずは、最大のメガファイト「ジョシュアvsフューリー」は、早くてもその実現は再来年という状況。しかも、ジョシュアの商品価値は下落、このマッチアップが再来年もメガファイトの体裁を保っているか、極めて不透明です。

10月10日のデオンティ・ワイルダーとの3戦目も、フューリーが番狂わせに沈む可能性は否定できません。情緒不安定の英国人と、パンチャーの米国人の試合。

米英ボクシング界にとって最悪のシナリオは、ウシクが完全統一してしまう事態でしょう。

すでに多くのファンから「またウクライナ人の時代か?」「もうヘビー級は終わった」と嘆きのコメントがあちこちで溢れています。  

日本のボクシングファンから見たら「強い奴が勝つだけ」「Bサイドが天下獲るのは面白い」のですが、日本も典型的なAサイドの国。明日は我が身です。

今朝の試合は、ウシクの教科書通りのボクシングが印象的でした。そしてBサイドの戦い方の教科書でもありました。

判定はほぼ間違いなくAサイド有利に採点されるから「微妙なラウンドを作らない」「最終回も流さない」。リングサイドのほぼ全てのメディアが118−110か117−111と見た試合でしたが、オフィシャルは117−110/116−112/115−113。

二人のジャッジは8-4、7-5と1、2ラウンドのスコアでドロー。微妙なラウンドがあと二つあると、三者三様のドローという、やはりロンドンジャッジメントでした。