「人間の運命は、彼の個性、そのアイデンティティによって決まる」。
アーネスト・ヘミングウェイの言葉だったと思うのですが、どの小説だったのか思い出せません。
運命は神が決めるのではなく、その人間の個性が決める。そんな意味の「運命論」です。
ある意味、それは「運命などない」「不運など存在しない」という雄叫びにも聞こえます。
******************
…その少年の素質は、とにかく頭抜けていた。
日本代表に選ばれた中学時代に140㎞のボールを投げ、米国で開催された世界大会では4本塁打を放って大会MVP。
高校時代には球速は150㎞を超え、打っては飛距離170m級の本塁打をかっ飛ばした。
プロでもチームの主軸を任されたが、ここまで12シーズンで本塁打王はゼロ、通算打率も2割5分。ファンが描いた未来地図は、まだ描ききれていない。
どこかで運命の小さな歯車が狂ったのか。それとも、彼は元々が大谷翔平に先駆けるような才能ではなかったのか?
もちろん、まだ32歳。彼の野球人生は何一つ終わってはいない…。
++++++++++
「甲子園は彼のためにあるのか」とまで言われた男のキャリアはプロに入っても、ファンの期待を上回った。
打率3割4厘、本塁打31本、打点78。私はもちろん、今日生まれた赤ん坊も、この数字を超える高卒ルーキーを目撃することは、一生ないだろう。
しかし、彼が1年目の衝撃を超えることは、ついになかった。
凡退すると激高してバットを叩き折り、内角を攻める投手を威嚇し、ときにはバットを投げて襲いかかったり、首脳陣を批判したりしながら、反社会勢力に憧れ、覚せい剤に堕ちていった。
試合が終わるごとに必ず書き込んでいた「対戦ノート」は、プロ1年目でやめてしまった。
憧れの読売に移籍すると、元所属のチームは息を吹き返したように強くなった。
驕慢と、失敗に向き合えない弱い心がなければ、彼は王貞治に迫ることができたのか?あるいはタイトルの一つでも獲ることが出来たのか?
それとも、そもそもの話、その才能はファンが勝手に見た幻覚、奥行きのない薄っぺらいものだったのだろうか?
トレーナーを務めたジェフ・メイウェザーが「お世辞じゃない。才能なら甥っ子よりも明らかに優れている」と驚愕した天才がいた。
WBOジュニアフェザー級王者の時代、ライバル王者との統一戦が内定した。オッズは3-1、多くの専門家は「マニー・パッキャオは9ラウンドまで立っていられないだろう」と予想した。
フライ級を主戦場にしたアマでは310勝10敗。プロ入り後は成長する肉体とも格闘しながらも、無敗をキープし、ジュニアフェザー、ジュニアライト級の〝フロッグ・ジャンプ(階級またぎ)〟の2階級制覇。
ライト、ジュニアウェルター級でも世界挑戦、5階級で世界トップの実力が認められた天才。
しかし、プロモートの弱さが原因の試合枯れ。体重超過の自己管理の甘さ、度重なる怪我…不運と不幸と自業自得の輪廻に巻き込まれてしまう。
あのとき、ジュニアフェザーでパッキャオ戦が実現していたなら?
あるいはライト級でファン・マヌエル・マルケスと戦うことが出来たなら?せめて、マイケル・カツディスやアンソニー・ピーターソン、エドウィン・バレロとマッチメイク出来ていたなら?
どこまでもつきまとう〝イフ〟が全て現実になっていたのなら…ドミニカ史上最高ボクサーはもう一人のパッキャオになれたのか?…それは誰にもわからない。
わかっている事実は、彼はパッキャオにはなれなかったということだけだ。
「フロイド・メイウェザーという難問を解くカギを持つ男」と評価されたボクサーがいた。
メイウェザーに勝てるのは、攻撃的なファイターではない。それはディフェンス・マスターにとってオーダーメイド。
タイプの異なる防御の達人こそが、フロイドを機能不全に陥らせる唯一のキラー、それこそが彼だと言われた。
婚約者への発砲、飲酒運転、コカインまみれ、婦女暴行、殺人未遂、暴行傷害、警官とのトラブル…そんな犯罪を繰り返した挙げ句に、ようやくキャリア唯一の敗北をマジョリティデジションで喫した。
つまり、それまで無敗だった。
もし、フロイド同様に数え切れない前科を抱えた彼が、やはりフロイドと同じくボクシングにも集中していたなら…。
おそらく、フロイドは無敗ではなかっただろう。
15粒
…もし、彼らの運命の歯車が小さな軋みを見せなければ、大谷翔平や王貞治、マニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーは〝二番目〟として記憶されていたのだろうか?
それとも、彼らの個性は、そもそも運命の神様のお気に召さない、破綻が未来に刷り込まれた浅薄な才能に過ぎなかったのか?
アーネスト・ヘミングウェイの言葉だったと思うのですが、どの小説だったのか思い出せません。
運命は神が決めるのではなく、その人間の個性が決める。そんな意味の「運命論」です。
ある意味、それは「運命などない」「不運など存在しない」という雄叫びにも聞こえます。
******************
…その少年の素質は、とにかく頭抜けていた。
日本代表に選ばれた中学時代に140㎞のボールを投げ、米国で開催された世界大会では4本塁打を放って大会MVP。
高校時代には球速は150㎞を超え、打っては飛距離170m級の本塁打をかっ飛ばした。
プロでもチームの主軸を任されたが、ここまで12シーズンで本塁打王はゼロ、通算打率も2割5分。ファンが描いた未来地図は、まだ描ききれていない。
どこかで運命の小さな歯車が狂ったのか。それとも、彼は元々が大谷翔平に先駆けるような才能ではなかったのか?
もちろん、まだ32歳。彼の野球人生は何一つ終わってはいない…。
++++++++++
「甲子園は彼のためにあるのか」とまで言われた男のキャリアはプロに入っても、ファンの期待を上回った。
打率3割4厘、本塁打31本、打点78。私はもちろん、今日生まれた赤ん坊も、この数字を超える高卒ルーキーを目撃することは、一生ないだろう。
しかし、彼が1年目の衝撃を超えることは、ついになかった。
凡退すると激高してバットを叩き折り、内角を攻める投手を威嚇し、ときにはバットを投げて襲いかかったり、首脳陣を批判したりしながら、反社会勢力に憧れ、覚せい剤に堕ちていった。
試合が終わるごとに必ず書き込んでいた「対戦ノート」は、プロ1年目でやめてしまった。
憧れの読売に移籍すると、元所属のチームは息を吹き返したように強くなった。
驕慢と、失敗に向き合えない弱い心がなければ、彼は王貞治に迫ることができたのか?あるいはタイトルの一つでも獲ることが出来たのか?
それとも、そもそもの話、その才能はファンが勝手に見た幻覚、奥行きのない薄っぺらいものだったのだろうか?
トレーナーを務めたジェフ・メイウェザーが「お世辞じゃない。才能なら甥っ子よりも明らかに優れている」と驚愕した天才がいた。
WBOジュニアフェザー級王者の時代、ライバル王者との統一戦が内定した。オッズは3-1、多くの専門家は「マニー・パッキャオは9ラウンドまで立っていられないだろう」と予想した。
フライ級を主戦場にしたアマでは310勝10敗。プロ入り後は成長する肉体とも格闘しながらも、無敗をキープし、ジュニアフェザー、ジュニアライト級の〝フロッグ・ジャンプ(階級またぎ)〟の2階級制覇。
ライト、ジュニアウェルター級でも世界挑戦、5階級で世界トップの実力が認められた天才。
しかし、プロモートの弱さが原因の試合枯れ。体重超過の自己管理の甘さ、度重なる怪我…不運と不幸と自業自得の輪廻に巻き込まれてしまう。
あのとき、ジュニアフェザーでパッキャオ戦が実現していたなら?
あるいはライト級でファン・マヌエル・マルケスと戦うことが出来たなら?せめて、マイケル・カツディスやアンソニー・ピーターソン、エドウィン・バレロとマッチメイク出来ていたなら?
どこまでもつきまとう〝イフ〟が全て現実になっていたのなら…ドミニカ史上最高ボクサーはもう一人のパッキャオになれたのか?…それは誰にもわからない。
わかっている事実は、彼はパッキャオにはなれなかったということだけだ。
「フロイド・メイウェザーという難問を解くカギを持つ男」と評価されたボクサーがいた。
メイウェザーに勝てるのは、攻撃的なファイターではない。それはディフェンス・マスターにとってオーダーメイド。
タイプの異なる防御の達人こそが、フロイドを機能不全に陥らせる唯一のキラー、それこそが彼だと言われた。
婚約者への発砲、飲酒運転、コカインまみれ、婦女暴行、殺人未遂、暴行傷害、警官とのトラブル…そんな犯罪を繰り返した挙げ句に、ようやくキャリア唯一の敗北をマジョリティデジションで喫した。
つまり、それまで無敗だった。
もし、フロイド同様に数え切れない前科を抱えた彼が、やはりフロイドと同じくボクシングにも集中していたなら…。
おそらく、フロイドは無敗ではなかっただろう。
15粒
…もし、彼らの運命の歯車が小さな軋みを見せなければ、大谷翔平や王貞治、マニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーは〝二番目〟として記憶されていたのだろうか?
それとも、彼らの個性は、そもそも運命の神様のお気に召さない、破綻が未来に刷り込まれた浅薄な才能に過ぎなかったのか?


コメント
コメント一覧 (6)
中田翔(2020年まで) 通算 5903打席 通算RCWIN 9.58 通算OPS.767 通算wRC+(2019年まで) 117 通算WAR 21.8
清原和博 通算 9428打席 通算RCWIN 44.39 通算OPS.909 通算wRC+ 148 通算WAR 62.1
長距離砲として名を売っている割には、通算OPS.767は明らかに低く、通算wRC+に通算RCWINといった打者の能力を示す指標の値もそれほど高くありません。
中田に関しては、この程度の成績と傑出度でしかなかったのに、長い間甘やかし続けた日本ハムファイターズにも問題があると思います。もっと発破をかけるべきでした。とはいえ、中田が特別待遇に甘えていたのは事実。早いうちから危機感を持って取り組んでいれば、今の様なハリボテの成績と危機的状況にはなっていなかったと思います。
フシ穴の眼
が
しました
幼稚です。
フシ穴の眼
が
しました
週刊誌に出たり、内部告発じゃなく、球団自らが発表して中田を処分してます。
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました