私は中学校で、事実上野球を諦めてから、高校進学後は授業にも出ずに引きこもりな生活を続けていました。

何かあると、スケープゴートにされました。

学校をサボって、一人で梅田の紀伊国屋書店や古本屋を巡ることもありました。まあ、学校をサボるのは俺の専売特許なわけもなく、同じような輩に絡まれることもあります。

まず100%、絡んでくる相手は複数。ヤバいと思ったら、退路をしっかり見極めてから挑発に乗って、出来たら殴るか蹴って逃げました。

相手が二人で、勝てると踏めて、胸糞悪いときは、相手が謝るまで掌底と蹴りで叩きのめしたことが2回くらいありました。

最低です。相手が強そうだったり、大勢だったら逃げて、弱そうな二人組みなら売られた喧嘩を買う。

たった2回とはいえ、バチが当たったんでしょう。2回目は、警察を呼ばれてしまい〝学校沙汰〟になってしまいました。

向こうから喧嘩をふっかけてきたのに、私がいきなり殴りかかったことにされました。

ほぼ全ての先生方に嫌われていた私は「これは退学かな。両親になんて説明しよう?」とぼんやり考えて、映画館で顔見知りのおばさんが「うちでバイトしないか?」と一度誘われてたのを思い出して、そこで働かせてもらおうかと思ったり。

先生方の中には〝ほぼ全て〟じゃない奇特な方もいらっしゃって、私のことを「自分から喧嘩ふっかける子じゃない」とかばってくれる先生もいました。

会議室に呼び出された、所属してた野球部と陸上部の先輩=主将も「こいつが自分から殴りかかるなんてありえない」ときっぱり言ってくれました。

もちろん、一方的に顔に青アザ作ってるのは相手の二人ですが、退学にも停学にもならずに終わりました。

会議室を出たのは夜7時を回ってましたが、まだ夕焼けが残ってました。何にせよ、学校サボって警察沙汰を起こしたわけですから、先輩方には申し訳ない思いがいっぱいでした。

私がボクシングもかじってるのを知ってた野球部の先輩は、私の手を取って、きっと全く痛めてない綺麗な拳を確認したのでしょう。ぽろぽろ泣いてくれて「殴らんかったんか」と聞いてきました。

私が「はい」と小さく答えると、先輩は「そんな問題ちゃうからな、アホか!」と拳骨で頭を叩かれました。

ヘタレな走りをして掌底で叩かれたことのある陸上部の先輩は「私仕込みの掌底やんな」というとケタケタ笑って「これから三人で梅田に繰り出そうか?電車で一本やで」と言い出しました。


有名人じゃなくても、警察と学校の先生から「お前が後ろからいきなり殴りかかって怪我させた」と「正直に言え」と何度も詰め寄られると、世間に絶望してどうでもよくなってしまいます。

一部の先生と、多くの仲間に助けられました。そして、有名人でないから、私を知らない人が勝手な想像で誹謗中傷することもほとんどありませんでした。

全く次元の違う話ですが、嘘をついて人を陥れようとする卑劣な人間や組織は、残念ながら世の中に存在します。


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Ioka with his family. Photo from Ioka’s official Instagram page.


KAZUTO IOKA DISCUSSES RECENT POLICE INVESTIGATION, LIVID WITH JAPANESE BOXING COMMISSION

私はJBCを絶対に許さない 

6月21日リング誌電子版で、インタビューに答えた井岡一翔の記事がアップされました。私見や真実を拡大するようなことはせず、受験生のような、透明なレンズ越しに翻訳します。



 4月6日の朝、いきなり自宅ドアがノックされました。

WBO世界ジュニアバンタム級王者は妻と幼い長男と朝食を摂って、トレーニングに出かけるところでしたが、来訪者の心当たりはありません。

ノックしたのは10人近い警察でした。井岡が「私は何も悪いことはしていない。安心してくれ」と伝えると、動揺していた妻はうんうんと落ち着きを取り戻しました。

警察は「12月に行われた田中恒成戦で採取した検体から大麻成分が検出された」と捜査令状を見せました。

何もやましいことがない井岡は警察の指示に従い、家宅捜索を受け入れます。

「尋問は5〜6時間に及び、任意と言われた尿検査にも応じたが、警察からは終始犯罪者の扱いを受けた」。 

「大麻をどこに隠している?」と繰り返す警官に、井岡は「JBCが自分を陥れようとしているのかもしれない」と思い至りました。

「JBCの私に対する悪意に満ちた行動は到底許すことはできない」と、井岡は憤りを隠しません。

家宅捜索や採尿からは何も見つからず、無罪が証明されましたが、いまだにJBCから正式な謝罪は受けていないのです。


「無実が証明されても、私と私の家族が受けたダメージは癒されていない。私たちは深く傷ついたまま。私に対して非常に懐疑的で、今でも大麻を使用していたと疑う人もいる」。

「JBCはウェブサイトに謝罪文を掲載したが、これほど重大な案件を書面で謝罪をされることには、違和感しかない。いまだに、直接の謝罪を受けていないことに、大いに幻滅している」。

32歳の井岡は、フランシスコ・ロドリゲスJr.との防衛戦が予定されていますが、JBCは抜本的な組織改革を行なうべきと断言しています。

「このようなことが再び起こらないように、JBCの組織全体を刷新、改革すべきだ」。

パウンドフォーパウンドにも数えられる井岡をマネジメントするTLAROCK Entertainmentは「誠意を持って名誉回復させるべき」と述べています。

「JBC執行部の責任を明確にし、組織を改革してほしい」 という要望書が送られました。

メディアに流出した個人情報の原因究明。国際基準に則ったドーピング規定の制定。

そして、井岡と田中への誠実な謝罪など、JBCの改革に向けた責任を認識することを求める文書をTLAROCK Entertainmentは送付しましたが、その返答はまだありません。




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リング誌は「ルイス・ネリ」の一件でも完全に証拠が出揃うまでは、リング誌王者を剥奪しませんでした。

今回も〝有罪〟か〝無罪〟かがハッキリするまでは、井岡のランキング(ジュニアバンタムとPFP)はそのまま。〝有罪〟ならランキング追放だったでしょう。

そして無罪が証明されて、あらためてインタビューしたという流れです。

どこかの国の脳みそに蛆虫の湧いたマスコミとは違う、ジャーナリズムの正しい姿勢です。