WBC王者ルイス・ネリvsWBAセカンド王者ブランドン・フィゲロアの団体統一戦。

さて、日本のボクシングファンにとって最も関心の高い外国人選手〝悪童〟ネリの大一番。メキシカンvsメキシコ・ルーツのアステカ対決です。

ネリも序盤から健闘しましたが、いかんせん体力が違いすぎました。オッズ上は番狂わせとはいえ、小さく下手なネリが、大きくて下手なフィゲロアにどこかで破壊されるのは十二分に予想された結果です。 

6ラウンドまでのスコアはフィゲロアから見て57-57/55-59/58-56の三者三様のドロー。これは3人のジャッジペーパーいずれも理解できる採点です。

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ジャブすらまともに打てない欠陥商品でしたが、ついに捕獲されたパンテラ、というか大きな相手に追い回されて悶絶させられた惨めな子猫です。グラスジョーはわかってましたが、下もペーパーストマックとは…それにしても脆すぎ…。

それにしても、上が打たれ弱いことはすでに証明済みのネリでしたが、腹も予想以上に弱かった。まさにグラスジョーとペーパーストマックを併せ持つひ弱な子猫でした。 

日本のファンは井上尚弥に粉砕して欲しいという希望が根強かったかもしれませんが、ネリはガッツとスピードだけが取り柄の、テクニックとパワーでは世界基準から遠いボクサー、しかも打たれ弱さが半端なく早晩敗北する運命でした。


海外マニアの中には「当時無敵のモンスターに見えた長谷川穂積はモンティエルに粉砕された。もうすぐ井上尚弥の前にも〝モンティエル〟が現れるだろう」と、今回の試合とは関係なく、バンタム級からモンスターが上がってくるのを期待する声が複数あがってますが、井上と長谷川は対戦相手の質が少し違います。

Nah Nery would have wrecked him just like Montiel wrecked Hazegawa, who was viewed as a monster and invincible back then like Inoue is today. Soon, Inoue will meet his Montiel 

まあ、コリアンファイターのようなフィゲロアは井上にとってジョーカーになる可能性はありますが、ネリ相手に時間がかかりましたから、井上が122ポンドによほどアジャストできないという以外には負ける要素はありません。

むしろ、井上にはスピード負けする可能性が高いフルトンの方が嫌かもしれません。



ネリの今後については、山中慎介のようなスピード型に対応できないタイプのボクサーなら何とかなるかもしれませんが、ジュニアフェザーではそれも難しいかもしれません。

クロスゲーム、シーソーゲームに弱い、下がったら何もできないのは予想されていましたが、現実は予想を上回る弱さでした。

フィゲロアは自分のパターンにネリを嵌め込みました。

万一。今日勝ってステファン・フルトンとやってたら、非力なフルトンでもザルディフェンスのネリなら簡単に粉砕してたでしょう。

エディ・レイノソがどんなに優秀なトレーナーでも、あの未熟な技術をさらに向上させるのは至難の業です。



予想されていたとはいえ、無敗対決は残酷な結末になりました。ネリはこれからKO負けが立て込むでしょう。 

さて、9月のフィゲロアとフルトンの決戦。これも激戦必至です。