リアルなお仕事をオンラインに切り替えたり、キャンセル案件の後始末、バイト君の面接…土曜日だというのに、出勤、バタバタです。

お昼休みは誰もいない空中庭園的な隠れ家を発見、しかもちょっとした暖房?もあり。

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「ルー大盛り」のつもりが「ルウダブル」と注文しちまった。

お昼休みは誰もいない空中庭園的な隠れ家を発見、しかもちょっとした暖房?もあり。 

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People Who Don’t Have Canelo As P4P No. 1 Are Anti-Alvarez; He’s Accomplished More Than Crawford.

「カネロをPFP1位と認めない奴らは、単にカネロが嫌いなだけ。どう考えてもカネロの方がクロフォードよりも多くのことを成し遂げてきた」。


カネロをマネジメントするエディ・レイノソが BoxingScene.com にそう語りました。

現在、大手メディアのPFPでカネロにNo.1スポットを与えていないのはESPNだけ。

レイノソはESPNを〝Anti-Alvarez〟だと名指しはしてませんが、世界最大のスポーツメディアに苛立っているのは明らかです。

ESPNは昨年、史上最も長期間にわたってPFP1位に君臨したフロイド・メイウェザーを担ぎ出し「1位はクロフォード」と語る動画(井上尚弥を「知らない」と言った例のやつですね)を配信するなど、自分たちの姿勢が孤立しているわけでないことを主張しています。

中立の視点からは、二つの「勘ぐり」がすぐ思い浮かびます。

一つ目は、ESPNがクロフォードを擁するトップランクと強固な業務提携を締結していることからカネロを支持しないという「勘ぐり」です。

二つ目はその裏返しで、リング誌などが巨大スポーツメディアへの当て付けで、カネロ絶賛キャンペーンを展開しているという「勘ぐり」です。

実際は、そんなことないのでしょうが、トップランクとの対立要素の強いリング誌(ゴールデンボーイ・プロモーションズの資本下でESPNとは業界のライバル)がクロフォードを支持していたなら、こんなファンの勘ぐりも生じなかったのでしょうが。
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さて、カネロ・アルバレスは本当にPFPキングか?

何度も繰り返しているように、PFPはmythcal ranking(妄想ランキング)です。

その意味でもESPNなどのように少し軽めに「P4P」と表示するのもいいのかもしれません。

「人が決めるものに価値はない」とは言いませんが、PFPの場合はあまりにも基準が曖昧で、その決定時期も行き当たりばったり。

一方で、ある程度の評価基準が持ち、専門家投票によって毎年選出されるリング誌や全米記者協会(BWAA)のFighter Of The Year は、記録にも記憶にも残るボクサーに贈られる最高の賞です。
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Fighter Of The Year(BWAAのSugar Ray Robinson Award)を2年連続を含め通算3度獲得したマニー・パッキャオは、PFPでも何度も満票で1位に選出されました。

PFPはポイントになる試合の勝敗によってシャッフルされる〝変動相場〟。「年間PFP1位」のようなものはありません。

かつて、リング誌が「Fighter Of The Year」の他に、PFPにあたる「Best Fighter Poll」を選出していましたが、両者の定義が似通っていたため、というよりもリング誌が経営難から誌面のリストラを進める中で2017年を最後に打ち切られてしまいました。

そもそも1年間で何度もシャッフルされる妄想ランキングのPFPと、Award(表彰)であるFighter Of The Year の価値を比べることは馬鹿げています。

両者の違いをあえて挙げるとしたら、PFPは「今この瞬間、17の階級をおしなべて最も優れたボクサーは誰か?」で、Fighter Of The Year は「17階級をおしなべて今年最も活躍したボクサーは誰か?」になります。

そして、変動相場よろしくPFPはインターネットの普及によって様々なメディアが10位までのランキング形式で発表するようになりました。

現在のPFP(BWAA)は以下の通り。

1. Canelo Alvarez (172 points) Middleweight
53-1-2 (36 KOs)
 
2. Terence Crawford (153) Welterweight
37-0-0 (28 KOs)
 
3. Naoya Inoue (143) Bantamweight
20-0-0 (17 KOs)
 
4. Errol Spence Jr. (122) Welterweight
27-0-0 (21 KOs)
 
5. Teofimo Lopez (81) Lightweight
16-0-0 (12 KOs)
 
6. Oleksandr Usyk (79) Heavyweight
18-0-0 (13 KOs)
 
7. Vasiliy Lomachenko (52) Lightweight
14-2-0 (10 KOs)
 
8. Tyson Fury (49) Heavyweight
30-0-1 (21 KOs)
 
9. Juan Francisco Estrada (36) Jr. Bantamweight
41-3-0 (28 KOs)
 
10. Gennadiy Golovkin (26) Middleweight
40-1-1 (35 KOs)
 
Also receiving votes: Jermell Charlo (13), Josh Taylor (12), Gervonta Davis (8), Kosei Tanaka (8), Mikey Garcia (7), Manny Pacquiao (7), Artur Beterbiev (6), Roman Gonzalez (3), Anthony Joshua (3)


大晦日の試合結果が反映されていないため〝ウェイティングサークル〟に田中恒成の名前も刻まれています。かつて井岡一翔も10位に接近していましたが、今回は得票できませんでした。

BWAAは隔月更新、次回ランキングで井岡がここでも10傑に名乗りをあげるかどうか、注目です。


今年のFighter Of The Year(BWAAのSugar Ray Robinson Award)の発表はまだですが、すでに発表しているリング誌のタイソン・フューリー&テオフィモ・ロペスと同じか、どちらか1人を選ぶと思われます。

Fighter Of The Yearが、PFP1位のカネロではなく、5位のテオフィモや6位のフューリーが選ばれるとしたら、少し居心地が悪く感じられます。

マニー・パッキャオやメイウェザーのようにPFPでもFOTYでも満票というのが理想ですが、滅多にありません。

〝予備選考〟の一つであるリング誌が選んでいないだけに、BWAAがカネロを選ぶ可能性は低いと思いますが、初めて卑劣な手段を使わずに強豪に圧勝したカネロで良いとも感じています。

これは「最も活躍した」と「最も優れた」のギャップだけでなく「2年連続で獲るなら1年目よりも大きなインパクトが必要」という審査員特有の心理でしょう。

これまでモハメド・アリ(1974-75年)、イベンダー・ホリフィールド(1996−97年)、パッキャオ(2008-09年)の3人だけ。パックマンは2006年も獲っているので、07年を抑えていたら前人未到の4年連続でした。

アジアが誇る灼熱の拳は、非ヘビー級・非米国人という二重の十字架を見事に焼き払ったのです。
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カネロに対する評価につきまとう闇は「最初からAサイド」「ドーピング」というリング外の事実です。

「ドーピング」についてはファンやメディアは絶対に許してはなりませんが、ドーパーがのうのうとリングに上がるのは仕方がありません。

〝司法〟や〝警察〟の役割も担う世界的な統括団体を持たないこのスポーツでは、彼らを取り締まることはできないのです。

最高の名誉である殿堂入り選手リストを見ても、ボクシングの世界が五輪スポーツや野球とは全く違う無法地帯であることが簡単にわかります。

話が逸れる前に、カネロの「初めっからAサイド」のお話です。

パッキャオの例は極端すぎて参考にならないとはいえ、五輪メダリストのメイウェザーでもオスカー・デラホーヤに競り勝つまでは好き勝手できる完全Aサイドのポジションは掴みきれませんでした。

しかし、カネロはキャリア初期からオーダーメイドの相手を与えられ、温室の中の線路しか走っていない特異なファイターです。

そこには、メキシコの時代という強烈な追い風だけでなく、15歳でプロデビューした時点でスターのオーラをまとっていたカネロのオーラを認めざるをえません。

カネロが勝利してきた相手の名簿は確かに高品質ですが、そこに〝但し書き不要〟の相手は1人もいません。

…カルロス・バルドミルは当時39歳、直近5試合2勝3敗と〝良い具合に仕上がっていました〟。

マシュー・ハットンは英国の超人気選手を兄に持ち、メイウェザーも対戦相手に名前を挙げるなど〝七光りのビッグネーム〟で、実力は世界基準にありません。しかし、なぜかWBCはジュニアミドルのタイトルをステイクしました。

カーミット・シントロンは強豪との対戦経験豊富な叩き上げでしたが、キャリア初の連敗を喫するなど、やはり〝良い具合に仕上がっていました〟。

2001年にPFPキングに就いたシェーン・モズリーがカネロに差し出されたのは、メイパックによって安全確認が完了した2011年の事でした。

ミゲール・コットを退けたオースティン・トラウトは、安全保証書が何枚も発行済みのフェザーの拳を持つジュニアミドル級ボクサー。次に予定されていたエリスランディ・ララ戦の予行演習でした。

そして、ララ戦。やはりフェザーの拳ですが、テクニックは超一流。接戦に見えましたが1人のジャッジは117-111をスコア、スプリットを引き寄せました。このあたりで「ラスベガスではカネロに勝てない」と誰もが確信します。

ミゲール・コットはプエルトリコ最後の英雄。メキシコvsプエルトリコの構図で戦前から盛り上がり、リング誌はダブルカバーで特集。それにしてもキャッチウエイトでしか戦わないミドル級王者コットと、のちにカネロ級と揶揄される155ポンドで、リネラルとリング誌まですていくされた不条理で不可解なメガファイトでした。

米国でも人気のあるアミール・カーンとカネロ級の世界タイトルマッチ。世界のリングが誰を中心に回っているのか誰もがわかっていました。

誰もがミドル級最強と確信していたゲンナディ・ゴロフキンとの対戦をメディアやファンから煽られると、なぜかジュニアミドルに逆戻り。

自堕落な人気者フリオ・セサール・チャベスJr.とは互いにベストではない164.5ポンドで、史上最大のノンタイトル戦に圧勝。

2017年、ゴロフキンが明白に衰えたことを確認して、ついに対戦。意外と衰えてなくて攻められっぱなしでしたが、まさかの三者三様のドロー。118−110とカネロ圧勝と支持したジャッジに、本当に驚いた人は少数派です。「やっぱり」でした。

そして、スーパーミドル級最弱のロッキーフィールディングから予定通りにWBAのセカンドタイトルを奪取。それでも、貧弱な英国人にリバウンド制限していたことが発覚。恐るべき慎重さです。

かつて、全階級通じて最も凶悪な拳を持っていたセルゲイ・コバレフでしたが、カネロ戦は2度のKO負けと私生活の乱れから大きな借金を背負うなど人生がクラッシュしていた状態。そこにリバウンド制限まで課せられていました。

カネロが公正な条件のもとで、旬の強豪に明白に勝ったのはたった1試合、カラム・スミスだけです。

しかし、それは私たちAnti-Alvarezにとっては、絶対に見たくない「怪物誕生」の瞬間でした。

温室の中に敷かれた線路を走る過保護なスターが脱線するのは珍しくありません。チャベスJr.のように思い上がって勘違いして規律を失う、フェリクス・ベルデホのようにいつのまにか錆び付いてる、温室の中の淀んだ空気を吸ってるとそうなるのは無理もありません。

しかし、カネロはどうやら違うようです。20代で世界屈指の大富豪アスリートになりながら、ボクシングの練習に全身全霊を捧げています。仕組まれた試合が多いとはいえ、どの試合にも油断せずに、完璧に仕上げてきます。

GGG初戦ではメキシコのファンからもブーイングを浴びましたが、よほど悔しかったのでしょう。今では、打撃戦上等の完全なメキシカンスタイルを体得しました。
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メキシカンスタイルの権化チャベス父はもちろん、カウンターパンチャーのサルバドール・サンチェスやファン・マルケスをも上回るディフェンス能力と、ファンを沸かせるメキシカンスタイルを両立させたカネロはまだ30歳。

スーパーミドル級で、この怪物を倒せる相手は出現するのでしょうか?