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緊急事態宣言で急遽、大阪に向かうことになったとお仕事関係の方から連絡が入ったので、早めのランチからお見送り。

いろんな仕事が寸断されて、今度は何で忙しいのかわからない日々です。急なことでしたが、大阪から拠点の宮崎に帰る方なので、宮崎料理の店があればと思い立つと駅近にありました。

ずっと年配の方で、4年に一度くらいの五輪ペースで一緒にお仕事させていただいて、いろいろご迷惑いっぱいおかけした方で「今回キャンセルになったから、次また4年後か?」「宮崎に帰るのに宮崎料理で送り出すかー」なんて笑いつつも「酒席のセッティングは3分以内に折り返してくるって本当ですねえ」と褒められてるのか何だかわからない感じで、昼前から酒席に腰を下ろしました。

こんな形でお見送りするのは、何とも寂しいものです。
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そんな余韻を残しつつ、13時からオンライン会議のお約束があるので、誰もいない吹きさらしの空中庭園から、指先が寒さにかじかむ前にパパッと「入れ墨問題」についての続きです。どう考えても、書ききれない気がします…。
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もし、彼が「マニー小泉」になっていたら、ファンデーションでタトゥーを隠して日本のリングに上がっていたのでしょう。

日本ボクシングコミッション(JBC)ルール第86条の「欠格事由」の第2項に挙げられている「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」に該当するということで、井岡一翔に相応のペナルティが科されることになりました。

普通に考えるとライセンスの1年停止前後でしょうかが、これは「得策」ではありません。

前のお話で書いたように厳然と存在するルールに対して明らかな違反を犯したのですから、罰を受けるのは当然です。

ただ、1年間のライセンス停止は、井岡が今年「日本で試合を行う機会」を奪うことを意味します

3月24日で32歳になるジュニアバンタム級のボクサーに、日本で試合を行うことに固執する理由は微塵もありません。

JBCだけでなく、それがネバダ州アスレティック・コミッションであれ、彼らの罰則は〝局地立法〟に過ぎません。

「井岡vsエストラーダ(あるいはロマゴン)」という現代軽量級で最高のカードは、海外のプロモーターにとっては垂涎です。

米国で関心が低い軽量級の興行自体に大きな美味みはありませんが、このカードをプロモートすることは日本から巨額の放映権料をせしめることを意味します。

これはトップランクと井上尚弥の「米国で2試合(放映権料)+日本1試合(日本での認知向上=次の試合の放映権料釣り上げ)」という〝トップランクとESPNだけのWIN−WIN〟の構図と同じです。

彼らからしたら「日本や井上ファンの米国やラスベガスへの憧れ欲求」を満たしてあげたんだから、相当の憧れ料を支払うのは当然ということです。

井岡のメガファイトが海外に流れると、JBCには1円も入ってきません。

井上をはじめ、選手の海外志向は、日本で試合をしてくれたら大きな収入を喪失し続けているJBCにとっては深刻重大な問題になっています。

JBCの令和2年の「収支決算」はまだ公表されていませんが、コロナの影響で悲惨な数字が並ぶのは避けられません。

そして、その数字から「スター選手の流出」の問題が今年も解決しなかったことが明らかに見て取れるでしょう。

スター選手の海外流出は、野球やサッカーでも同じ事情ですが国内リーグの人気が高止まりしてるメジャースポーツ(代わりはいくらでもいる)と、ボクシングの事情は全く異なります。

メジャースポーツの場合は選手の移籍が完全FAでない限り、譲渡金が日本側のチームに入ることがあります。人気選手ならその金額は莫大です。

ところが、こんなものもJBCには1円も入りません。

すでにタトゥーの話から大きく逸れています…。さっきお見送りした方とのお仕事内容を少し引きずっていますが、このまま脇道を直進します。こういう気持ちは、引きずりたい。
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▶︎JBCに限らず「決算報告書」の事実からは、その組織だけでなく業界の「真実」が浮かび上がってきます。

チンパンでもわかる単純な上っ面だけでも「興行数が右肩下がりなのにどうして2008年の事業収入は反発しているのか?」「衰退基調のなかで2013年に反発して2015年まで踏みとどまっている原因はどこにあるのか?」という疑問と、仮説が思い浮かぶでしょう。

仮説は過去の収支決算を見れば簡単に立てられるはず。そして、その年に何があったのかを思い出せば仮説が裏付けられるはずです。

そして2016年から再び凋落の泥沼にはまっているのは、どこに原因があるのか?

そして、ボクシングに詳しい皆さまが気づいた仮説は正解です。ヒントは腐るほど散りばめているので、答え合わせは自分でしましょう。



JBCの収益の最大の柱は「事業収入」です。これはネバダ州も英国もどこでも同じ世界共通です。これは基本的に管轄する試合数が多ければ多いほど売り上げも上がります。

ただ、自動車メーカーと同じで大衆車を売るよりも、高級車を売る方が利幅が大きくなるのは当然です。そして、高級車はかならず大きなタイトルがステイクされた舞台に登場します。

アルファベット団体を多く認可することは、高級車の増産につながります。いたずらに認可するのは問題ですが、IBFとWBOに加盟したことはJBCの英断です。

JBCを支える事業収入の中でも大きな割合を占める「試合承認料」「試合役員費収入」「放送承認料」は、人気選手の大きな試合になると一気に跳ね上がるのです。

そして「ライセンス料」と「プロテスト料」も事業収入の重要な項目になっているのがわかるでしょう。ここが右肩上がりなら、市場の底辺が広がっているとこを意味します。

那須川天心を筆頭に、他の格闘技の選手、それこそ柔道などアマチュアも含めて、ここを規制緩和すると、ここが一気に膨れ上がるのは明らかです。

そしてそれはすなわち、興行数・試合数の大幅な増加につながるでしょう。

「レベルの低い選手を増やす危険がある」というなら、試験レベルを大幅に引き上げれば良いだけです。一浪、二浪の受験者が増えて、何度も受験してくれたらまた丸儲けです。

このような提言に耳を貸さない理由が、JBCは営利団体ではないというだけでないことは誰にでもわかります。

あれほど既得権益にしがみつくJBCが、他の格闘技団体が絡むボクシング興行(実際にはJBCが認めていないから〝ボクシング〟ではない)を管轄しないのは単純にメンツと体裁だけです。

ネバダ州やカリフォルニア州はフロイド・メイウェザーやマイク・タイソンの茶番劇を、多くの批判を浴びながらも、なりふり構わず〝招致〟しました。

日本のプロボクシングは凋落傾向にあるとはいえ、米国ほど深刻ではありません。

40%を超える視聴率を稼ぐ亀田興毅や、人気スポーツの選手よりも多額のスポンサー収入を得ている村田諒太、熱狂的なボクシングファンでたまアリをフルハウスにする井上など、熾火が燃え続けています。

日本人として史上初のPFP対決の舞台に上がることが濃厚の井岡一翔の試合も、一般メディアから大きな注目が集められるはずです。

こんなチャンスに、いつまで既得権益と体裁にしがみつくつもりでしょうか?

井岡のペナルティは罰金が相応しい。

ああ!ここで染谷レフェリーが割って入ってストップ!タトゥーの話、タイトルの向日葵も牡丹も出てこないまま、会社に戻ります。