「素晴らしい試合になるだろう。二人にとって重大な試合だから、序盤は静かなラウンドになるが、カラム・スミスが距離を取り、ポイントは英国に流れる」。

いよいよ、あち3時間前後に迫ったカラム・スミスvs カネロ・アルバレス。この二人と戦った経験を持つ唯一のボクサー、前WBAスーパーミドル級王者ロッキー・フィールディングが注目の英墨対決を予想しています。

「偵察の時間が終われば、カネロが距離を潰しにかかってくる。そのやり方についてカネロは非常に経験豊かで巧妙だ。もし、英国の長いジャブと右の威嚇で構成されたシールドを、試合中盤までにメキシコが破ることがあれば試合の趨勢は決まる」。

「 カラムのパワーは過小評価されている。見えない角度から飛んでくるパンチから受けるダメージは甚大だが、カラムはそれが打てるだけでなく右も左も強力だ。もし、カネロがまともにパンチを貰えば試合は終わる。ワンパンチで終わらなくても、戦闘能力が低下したメキシコは自分の拳が全く届かない場所から放たれるパンチに為す術もなくなるだろう」。

「カラムへのアドバイスは、多くの人が考えていることと同じ。カラムのサイズとパワーは大きな武器になる。波打ち際でメキシコの接近を許さないこと、ボクシングに徹すること。そして、カネロが引きずり込もうとするクロスレンジの泥沼に近づかないこと」。

「私もカネロに対してサイズアドバンテージを持っていたが、実際に戦うと彼の首の太さや胸板の厚さ、彼の強靭さは予想以上だった。上手く戦ってたが、ダメージを与えることができず、彼が仕掛ける罠に嵌って、接近を許してしまった」。

「彼は自分が最高の状態を作リ、相手の戦力を削ぐために、キャッチウェイトや当日リバウンド制限を契約に盛り込んでくる。キャッチウエイトへの批判が高まり、彼らは『今回の試合は堂々の168ポンド、キャッチウェイトは契約に入っていない』と会見で言い放ったが、当日のリバウンド制限は強いられた」。

「セルゲイ・コバレフのときも彼らは『キャッチウェイトは要求しない。堂々と戦う』と言っていたが、やはり当日リバウンド制限は押し付けていた」。

「私やコバレフのようにルーティンの体重管理を崩されると、万全の状態でリングインは出来ない。体のキレがなく、スタミナへの不安も感じてしまう」。

There is no dehydration limit for this fight with Callum Smith.

「しかし、今回はキャッチウェイトもリバウンド制限もないというから、これはカラムに大きく有利となる。いや、有利も何も、それが当たり前なのだが」。

「カネロの序盤の動きに油断しないことだ。小さなフェイント、小さな動きで、相手を誘ってくるが、それはクロスレンジに引き込むための布石だ。リードブローを辛抱強く使い続けること、特に序盤はメキシコを誘い込もうだなんて絶対に思わないこと」。

「カラムはアマチュア、プロを通して経験豊富なボクサー。カネロに大きな戸惑いはないだろう」。

「ジョン・ライダーに大苦戦したカラムには、カネロは速くて上手くて強すぎる?ライダーとは私も戦って勝っている。あの試合はカラムが明らかに舐めてかかっていた」。

「どちらが勝つかはわからない。ただ、カネロは契約にウェイト条項を入れない試合では平凡なボクサーだ。カラムに勝つチャンスがある。英国ボクシング史にとって最も偉大な勝利がもう一つ加わるかもしれない」。
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世界中のボクシングファンがこの試合を見ている。私がどれほど優れたファイターであるかを証明する。ついに世界が私'Mundo'(世界)を認め得る日がやってきたのだ。(カラム・スミス)


▶︎「米国の人気階級、人気スターの王者を米国で倒してタイトルを持ち帰ること」は、英国ボクサーにとって特別な栄光で名誉です。

今回の相手は米国人ではありません。しかも、カラムは勝利で得るものは物質的にはなにもありません。カネロのWBAスーパーミドル級王座はセカンドタイトル、カラムの正統タイトルに吸収されるだけです。

しかし、試合の構図は生まれも育ちもリバプールっ子のカラムが、元メキシコ領のテキサスでメキシコ人のカネロに〝挑戦〟するのです。

21世紀のレジームを考えると「米国で米国の人気王者を倒す」意味は希薄化、今はメキシコの時代です。

そのフラッグシップ・ファイターであるカネロを倒すとなると、21世紀はもちろん、英国にとって史上最大の勝利の一つであることは間違いありません。