多くのメガファイトがラスベガスで開催されるのは何故でしょうか?
「試合が賭けの対象となるため、多額のカネが集まるから」と思い込んでいる方もいますが、間違いです。よほどの注目ファイトでない限り、ボクシングの試合で賭けられる金額はたかが知れています。
プロモーターから見たボクシングの試合の主な収入源は ①テレビ放映権料 ② ゲート収入 ③site fee(招致フィー)の三本柱です。
①テレビ放映権は、より巨大なイベントではPPVとなり、支払うのはテレビ局ではなく多い場合は100万件単位の視聴者世帯となり桁違いの報酬の源泉になります。
日本ではPPVは一般的ではありませんが、テレビ放映権が大きな収入源であることは変わりません。
②ゲート収入も、日本でもほぼ同じ形態で主要な収入源と成っています。
この①②を収入源とする点において、PPVというトリックを除くとニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンだろうが、ロスアンゼルスのステープルズセンターであろうが、さいたまスーパーアリーナであろうが変わりません。
③site fee(招致フィー)は、日本型興行では全く存在しない収入源で、これはマディソン・スクエア・ガーデンやステープルズセンターでも興行でも発生しません。
「会場費は使用者は支払う」。当たり前の常識ですが、ラスベガスなど巨大カジノ&リゾーツの街でビッグファイトが行われる場合はカジノ側が巨額のsite feeを支払ってフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオ、カネロ・アルバレスの試合を招致するのです。
この金額はメイパックカネロ級の通常試合で1000〜1500万ドル、2015年のメイパック激突は公表されていませんがとんでもない金額であったことは間違いありません。
それほどのカネを支払って、カジノはどこで儲けるのか?
招致フィーが発生するのは別にボクシングのメガファイトに限ったことではありません。人気歌手のコンサートや、話題沸騰のイリュージョンなど、多くの人が興味をそそるイベントであればラスベガスは招致フィーを支払います。
そして、そのイベントの関心が高ければ高いほど、多くの人がラスベガスに集まり、そのイベントをクライマックスに見据えて、VIPルームでギャンブルに講じるハイローラーなど富裕層も押しかけます。
彼らが宿泊期間中に大金を落としていってくれるのです。
その経済効果を予想して招致フィーの金額を決めるのですが、イベントが大きくなればなるほどラスベガスの街全体が潤うのは当然です。
メイパックでいうとMGMの客室だけでは全く足らず、郊外のモーテルまで満室。試合会場のグランドアリーナは1万7000人も入ればキャパ一杯ですが、周辺のホテルで展開されるクローズドサーキットでははるかに多くの観客が大スクリーンで生中継を楽しみました。
この招致フィー、「経済効果」を期待するカジノだけの専売特許ではありません。
モハメド・アリvsジョージ・フォアマンを首都キンシャサに招致したザイールのモブツ大統領、やはりアリvsジョー・フレイジャーをマニラに迎えたフィリピンのマルコス大統領らは、五輪招致は無理でも、ラスベガスもびっくりの招致フィーを国庫から支払って「国威発揚」に利用したのです。
そして昨年12月に「アンディ・ルイスJr.vsアンソニー・ジョシュア2」を6000万ドル以上!で招致したサウジアラビアのケースも「国威発揚」パターンです。
このパンデミックで断たれた収入源は、メディアが騒ぐ「ゲート収入」だけではありません。
「招致フィー」までもが断たれました。この状況では富裕なハイローラーが大挙してラスベガスに詰めかけ豪遊する日は、まだまだ先になりそうです。
パッキャオの試合招致にサウジアラビアやドバイが興味を持ったとき、ボブ・アラムを筆頭に米国は、おそらく政治や宗教上の確執から一様に冷淡な態度を貫き、交渉を潰しました。
「ルイスvsジョシュア2」はもちろん、2018年のWBSS決勝「カラム・スミスvsジョージ・グローブス」でも、アラムは「どこにそんなカネがあるんだ?」と突き放していましたが、中東にはメガファイトを引っ張り込むカネがあり、英米の人気カードを札束攻勢で競り落とす気があります。
そして、このパンデミック下では政治や宗教よりも、目先のカネが優先されるのは当然です。
ユダヤ人のアラムがついに吐きました。
「莫大な招致フィーの裏付けがなければ、ヘビー級(タイソン・フューリー)の大試合の報酬は支払えない。中東と話し合う気持ちはある」。
「試合が賭けの対象となるため、多額のカネが集まるから」と思い込んでいる方もいますが、間違いです。よほどの注目ファイトでない限り、ボクシングの試合で賭けられる金額はたかが知れています。
プロモーターから見たボクシングの試合の主な収入源は ①テレビ放映権料 ② ゲート収入 ③site fee(招致フィー)の三本柱です。
①テレビ放映権は、より巨大なイベントではPPVとなり、支払うのはテレビ局ではなく多い場合は100万件単位の視聴者世帯となり桁違いの報酬の源泉になります。
日本ではPPVは一般的ではありませんが、テレビ放映権が大きな収入源であることは変わりません。
②ゲート収入も、日本でもほぼ同じ形態で主要な収入源と成っています。
この①②を収入源とする点において、PPVというトリックを除くとニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンだろうが、ロスアンゼルスのステープルズセンターであろうが、さいたまスーパーアリーナであろうが変わりません。
③site fee(招致フィー)は、日本型興行では全く存在しない収入源で、これはマディソン・スクエア・ガーデンやステープルズセンターでも興行でも発生しません。
「会場費は使用者は支払う」。当たり前の常識ですが、ラスベガスなど巨大カジノ&リゾーツの街でビッグファイトが行われる場合はカジノ側が巨額のsite feeを支払ってフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオ、カネロ・アルバレスの試合を招致するのです。
この金額はメイパックカネロ級の通常試合で1000〜1500万ドル、2015年のメイパック激突は公表されていませんがとんでもない金額であったことは間違いありません。
それほどのカネを支払って、カジノはどこで儲けるのか?
招致フィーが発生するのは別にボクシングのメガファイトに限ったことではありません。人気歌手のコンサートや、話題沸騰のイリュージョンなど、多くの人が興味をそそるイベントであればラスベガスは招致フィーを支払います。
そして、そのイベントの関心が高ければ高いほど、多くの人がラスベガスに集まり、そのイベントをクライマックスに見据えて、VIPルームでギャンブルに講じるハイローラーなど富裕層も押しかけます。
彼らが宿泊期間中に大金を落としていってくれるのです。
その経済効果を予想して招致フィーの金額を決めるのですが、イベントが大きくなればなるほどラスベガスの街全体が潤うのは当然です。
メイパックでいうとMGMの客室だけでは全く足らず、郊外のモーテルまで満室。試合会場のグランドアリーナは1万7000人も入ればキャパ一杯ですが、周辺のホテルで展開されるクローズドサーキットでははるかに多くの観客が大スクリーンで生中継を楽しみました。
この招致フィー、「経済効果」を期待するカジノだけの専売特許ではありません。
モハメド・アリvsジョージ・フォアマンを首都キンシャサに招致したザイールのモブツ大統領、やはりアリvsジョー・フレイジャーをマニラに迎えたフィリピンのマルコス大統領らは、五輪招致は無理でも、ラスベガスもびっくりの招致フィーを国庫から支払って「国威発揚」に利用したのです。
そして昨年12月に「アンディ・ルイスJr.vsアンソニー・ジョシュア2」を6000万ドル以上!で招致したサウジアラビアのケースも「国威発揚」パターンです。
このパンデミックで断たれた収入源は、メディアが騒ぐ「ゲート収入」だけではありません。
「招致フィー」までもが断たれました。この状況では富裕なハイローラーが大挙してラスベガスに詰めかけ豪遊する日は、まだまだ先になりそうです。
パッキャオの試合招致にサウジアラビアやドバイが興味を持ったとき、ボブ・アラムを筆頭に米国は、おそらく政治や宗教上の確執から一様に冷淡な態度を貫き、交渉を潰しました。
「ルイスvsジョシュア2」はもちろん、2018年のWBSS決勝「カラム・スミスvsジョージ・グローブス」でも、アラムは「どこにそんなカネがあるんだ?」と突き放していましたが、中東にはメガファイトを引っ張り込むカネがあり、英米の人気カードを札束攻勢で競り落とす気があります。
そして、このパンデミック下では政治や宗教よりも、目先のカネが優先されるのは当然です。
ユダヤ人のアラムがついに吐きました。
「莫大な招致フィーの裏付けがなければ、ヘビー級(タイソン・フューリー)の大試合の報酬は支払えない。中東と話し合う気持ちはある」。


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