通勤ラッシュの混雑は以前の8〜9割まで戻りました。

それでも、終電間際は閑散としています。

この時間帯で、銀座のホーム、以前はスイスイ歩けませんでした。
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ネットニュースを見ながら感じたことを、徒然なるままに。

当然、この時期ですから井上尚弥の情報を探します。

そこで感じたのが「“かませ犬”マロニー」という表現が、結構目につくことです。

出典から原文と照らし合わせていませんが、恐らくこれは underdog を「咬ませ犬」と訳していると思われます。

ボクシングの記事で「underdog」という場合、それはオッズで不利予想が立てられたボクサーを指します。そっちの「用語」なんです。

例えばメイパックで、アバウト1−3で不利と見られていたパッキャオはunderdogです。しかし、パッキャオを日本語でいう「咬ませ犬」と考えた人は皆無でしょう。

「咬ませ犬」を英訳すると「sacrifice=生贄」などの表現になります。

「未来を嘱望されるホープや人気選手の復帰戦で自信を付けさせるために供される生贄」が「咬ませ犬」です。

あるいは cherry=雑魚という英語も該当するでしょう。


その意味では、 underdog を「咬ませ犬」と訳すのは間違いです。

しかし、圧倒的有利のオッズを背景に、読者の歓心を引くため、あえて underdog を「咬ませ犬」と訳したのなら許容範囲、プロの書き手です。

例えば「6ラウンド以内のKO負け」で低いオッズが出されているボクサーを「前半KO負けと見られている咬ませ犬」という表現なら、許容範囲を超えて全く問題ありません。

「ゴールデンボーイ・プロモーションズと大型契約を結んだマルコ・アントニオ・バレラは、巨額の契約金に加えて、その初戦でマニー・パッキャオというbonusまで与えられた」(リング誌)という、ボーナスを「咬ませ犬」と訳すのはさらに問題ありません。

「underdog =sacrifice」はケースによっては、間違ったロジックではありません。

ただ、underdog を単純に「咬ませ犬」と訳すのは「問題なし」ではなく、イエロー手前の付帯条件付き「許容範囲」です。

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ついでに、WBAやWBCなどの承認団体を「統括団体」と表記する記事も見られますが、これは許容範囲を越えた大間違い。

これはプロの書き手ではありません。

「sanctioning body」という原文から直訳すると、そんな間違いは起きないはずですが、メジャースポーツのアルファベット団体、MLBやNBA、NFLなどが絶対的な統治管理能力を持つgoverning body=統括団体であることから、とんでもない思い違いを招いているのかもしれません。

承認団体は興行に直接関わることなく、王者を承認することで支払われるsanctioning fee=承認料の売上で成り立っている寄生虫ビジネスです。

しかし、王者と階級の増殖は承認団体が一方的に求めた結果ではありません。最も大きなパワーハウス、テレビ局もライバルとの関係から、またそれを求めたのです。

そして、そのテレビに視聴者が騙される…。

頭の良い視聴者はどんどんボクシングを見限り、残ったのはPPVで100ドル払う覚悟のある殉教的なマニアを中核とした、ちょっと倒錯した人々。

市場規模はシュリンクする一方、スポーツ界の中でもマイナーの底なし沼を潜行し続けているのが、米国ボクシングです。

WBO rules require boxers to pay 3 percent of their purse in order to fight for a world title, with a minimum of $1,000 and a maximum of $200,000 for fighters like Mayweather who earn extraordinary large purses.

マネーはパック戦でWBOから請求された20万ドルの承認料を支払わず、タイトルは剥奪されましたが、WBCは特別なベルトを無償で用意して「広告料と考えたら安い」と実を取りました。

誰が一番の守銭奴なのか?

「悪しき前例を認めると誰も承認料を払わなくなるとルールを敢行したWBO」?

「たったの、本当にたったの20万ドル!をケチったマネー」?

「日本人には絶対用意しない特別ベルトをわざわざこしらえて無料で朝貢したWBC」?

…。