コロナ下で、多くのスポーツ誌が通常号でも過去の名勝負や伝説を振り返る特集を組んでいますが、リング誌も例外ではありません。

8月号は「ガッティvsウォード」という、畑山隆則や八重樫東と何が違うのか、日本人にはよく理解できない激闘王の特集。

そして9月号は、日本のボクシングファンもよく知っている一冊丸ごとマイク・タイソン特集。

タイソンは、特に日本の信者が過大評価する一方で、まともなメディアのまともな評価では決して高くはありません。

評価が高くないというか、信者の幻想と、現実の評価のギャップが大きいのです。

リング誌の「アリが去った今、生きてるボクサーでPFPを語ると…」ではベスト10まもちろん、次点にも入らず。

全盛期とされる80年代のディケイドPFPでも7位とパッとしません。もちろん90年代では圏外。

信者の中には歴代PFP1位と妄想している人までいそうですが、「ヘビー級のレベルが陥没した時代に、弱い相手だけには滅法強かったがためにバブル的な過大評価を集めた」というのが、タイソンの正体です。

その膨張過大評価から覚めていないのが信者です。

スポーツイラストレイテッド誌の年間最高スポーツ選手も1981年のシュガー・レイ・レナード以来、1人も選ばれていません。

ヘビー級どころか、米国でのボクシングは今や〝堂々の〟ニッチスポーツです。

とはいえ「タイソンは実力がどうので語る存在ではない。アリ引退後にヒーローを渇望していたボクシング界にとっては救世主」(リング誌)だったことは間違いありません。

そんな、タイソン特集号、リング誌にしては綺麗事でまとめています。

しかし、今夜のご紹介はタイソン一色の9月号でペロッと登場している日本人ボクサー二人。

ランキング(RATINGS)のページで井上尚弥と井岡一翔が写真付きで載っかってます。
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「PFP3位の井上は、3階級制覇を達成する過程でリング誌と主要4団体全てのベルトをコレクションした」。

メジャー5本のベルトをコンプリート。これは、日本人初ですね。ただ、勘違いしてはいけないのは米国でのボクシングはニッチスポーツ、その中でもバンタム級はさらに超弩級のマイナー階級。

つまり、米国では「ボクシングファンでも井上の名前すら知らない」(ESPN)のが実情で、今後も軽量級で戦う限り、その状況は大きく変わらないということです。

早くトップランクと縁を切ってほしい…と思いつつも…「詐欺的トーナメントWBSSは離脱すべき」とフシ穴な見解を開陳していた私です。

トップランクとの契約だって「瓢箪から駒」がないとは言えません。

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続いて〝西のエース〟井岡一翔。

モハメド・アリの「取り巻き」として悪名高きドリュー・ブンディーニ・ブラウンの〝伝記本〟を宣伝する隣ページの迫力に押され気味ですが、日本の4階級制覇王者は、シャクール・スティーブンソンとツーショット。

この二人が拳を交える日は、果たして、来るのでしょうか?