最近の「メイウェザー話」を五月雨にご紹介、最後はエイリアンに「パックメイ、どちらが上か?」を決めてもらいます。

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まずは、ESPNから明日に試合を控えたシャクール・スティーブンソンの話題から。

前日計量はWBOフェザー級王者スティーブンソンが、契約体重130ポンドでクリアしましたが、対戦相手のフェリックス・カラバリョは0.5ポンドオーバー。

ネバダ州ルールにより1時間の猶予を与えられたプエルトリカンは再計量でクリア。

このパンデミック下で調整が難しかったのは察するに余りありますが、それでもプロです。計量オーバーなんて話になりません。

そして、スティーブンソンのトレーナー、ケイ・カロマが明日のセコンドに付けなくなってしまいました。

新型コロナ検査では陰性だったカロマでしたが、陽性反応を示した女子ボクサーのミカエラ・マイヤーにも指導・接触していたことから「ネバダ州ポリシー」により当日の会場入りが許されず。

今日届いた英国ボクシングニューズ誌で、世界選手権2012銅メダリストのマイヤーがこの試合に賭ける意気込みを語る特集が掲載されていたのを読んだ直後に届いたニュースだけに痛々しいです。

ミカエラ、頑張れ!プロでも大きな舞台に上がって来い!

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スティーブンソンは「コロマは至って健康だけどネバダ州とMGMグランドのガイドラインは受け入れる。試合に集中する」と前だけを見ています。

この22歳のスティーブンソン、売り出す側のESPNが「The next Floyd Mayweather?(メイウェザー2世になれるかも)」と暴走しています。

メディアとプロモーターが提携したらこうなります、という悪い見本です。

伊藤雅雪なら有利の予想・オッズは立たないまでも僅差でしょう。そして、実際の試合はFearless(怖いもの知らず)が渾名のスティーブンソンが怖いものを見てしまう展開になりそうです。

メイウェザーに勝っている点を何としてでも一つ挙げなければならないとしたら、身長くらいでしょうか。

ボクレコなどでは2人とも5′ 8″ (173cm)となってますが、メイウェザーは明らかにサバ読んでます。
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そして、バーナード・ホプキンスがメイウェザーとパッキャオ、どっちが上かに一言を示しました。

ホプキンスといえばアフリカ系アメリカ人の共通点から、メイウェザーと同じ「黒人は過小評価されている」という〝被差別観〟の持ち主でした。

メキシコの歴史的な強豪を撃破して名前を挙げていたパッキャオを「アフリカ系アメリカ人と戦ってないから強く見えるだけ」と持論を展開。

ティモシー・ブラッドリー①の前は「ブラッドリーのスピードにパッキャオは何もできない」と断言しましたが、試合後は「グラッドリーはアフリカ系アメリカ人の中でも劣弱なタイプ」と言い訳。

そんな、アンチ・パッキャオのホプキンスでしたが…。

“I’d rather have Manny Pacquiao’s legacy than Floyd Mayweather’s,” Hopkins told The Ring. “Manny fought everybody and Floyd fought guys (on his watch).”

パッキャオの業績の方が上だ。(全盛期の)マニーは誰が相手でも戦ったが、フロイドは相手を選んだ。

かつてRing.TVでもホプキンスは「史上唯一の8階級制覇は選り好みしていては難しい。特に2000年代初めのフェザー〜ジュニアライト級は異常なレベルの高さだった。あそこで楽な相手を選んでいたら、嘲笑ってやるところだがマニーはあろうことか強い相手から片っ端に沈めていった」と最大級の評価をしていましたから、本音はそこにあるのでしょう。

一方で、メイウェザーについても「キャラクターからアンチは多いが彼は強い相手から逃げてはいないと思う。考え方の違いだ。どうしたら一番ビジネスになるか?そこを最優先に考えていた」と擁護。

その点は私も同意です。ナジーム・ハメドのような真性チキンなら、あそこまで自分の戦い方は貫けませんし、苦戦のあとすぐにダイレクトリマッチ(再戦義務がなかったにもかかわらず)に挑みません。

このブログでも書きましたが、パッキャオ戦にしてもあのタイミングでやったから、執行猶予の6年間で2人は荒稼ぎ出来ました。

最も理想的な2009か2010年にやっていたら、2015年よりももっと大きな興行になったでしょうし、2人の若さも考えると第2戦、3戦と超弩級のメガファイトが紡がれた可能性もあります。

しかし、パックメイのトリオロジーを2009、あるいは2010年からキックオフしていたら、彼らがファン・マヌエル・マルケスやシェーン・モズリー、ミゲール・コットなどの〝使い回しスター〟やジョシュア・クロッティ、アントニオ・マルガリート、ブランドン・リオス、ビクター・オルティス、ロバート・ゲレーロ、マルコス・マイダナらとのメガファイトは無かったことになります。
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ファンにとっては迷惑な話ですが、メイウェザーは最も効率よくカネを稼ぐことに全身全霊を注いだのです。フォーブスが「21世紀最高のマーケッター」と呼ぶのもうなずけます。

そして、おそらく、間違いなくそのスタンスはパッキャオも同じです。

ただ、大統領の椅子を目指す彼にとってメイウェザーのような下劣な嫌われキャラの仮面を被ることは出来ませんし、そんな天才的なアイデアは思もつかなかったでしょう。

「最も効率よくカネを稼ぐ」。

この命題に対するメイウェザーの答えは「周到なセルフプロデュースと儲かる相手を吟味すること」でした。

全盛期のコットとの対戦を「やってもビジネスとして得策ではない」と回避したとき、多くのファンやメディアは「メガファイトになるに決まってるのに」と非難しました。

しかし、確かに「(今やるのは)ビジネスとして得策ではない」というのは正しかったのです。

一方で、パッキャオが出した答えは「強い相手、ビッグネームを狩ること」でした。

その姿勢はトップランクとGBPに二股をかけ、内定していたリッキー・ハットン戦を〝待機料〟を支払ってまでオスカー・デラホーヤとの「DREAM MATCH」を優先するほどまでに徹底していました。

メイウェザーとパッキャオは共に銭ゲバですが、パッキャオはさらに〝栄光ゲバ〟です。

そして「最も効率よくカネを稼ぐ」という問題の答えとしては、2人とも100点満点の正解です。

「良い子は絶対マネしないで下さい」の注釈が必要ですが。