残り1枠の東京2020、男子マラソン代表。
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仕事でレースは見ることは出来ませんでしたが、プライドを賭けた選手たちが走り抜けたアスファルトにはまだ熱気が立ち昇っているようでした。

大迫傑(ナイキ)が自らの持つ日本記録を21秒更新し、日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でゴール。

最後の代表枠と、日本記録を更新で2度目の報奨金1億円も獲得しました。〝ブブカ方式〟でちょびちょび記録を更新して、そのたびに1億円もらって下さいませ。今日は感動しました。

そもそも、MGC3位の大迫は「果報は寝て待て」で代表レースに出場しないと思っていました。

さらに、出場しても自己記録は更新できない、他の日本人選手にまた負ける、そんな意地悪な予想を気持ち良く裏切ってくれました。

ただ、予想通りだったのは、またしても勝てなかったということ。完走した5レースの結果は0勝5敗。

日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「このレースをしているうちは五輪でのメダルは厳しい」と先頭集団の後方でレースを進めた大迫に注文をつけました。

つまり、勝負に参加できなかったということです。

五輪本番は、順位を意識した展開と、札幌とはいえ夏のマラソン。

後方待機で落ちてくる選手を一人ずつ食っていくやり方なら入賞はもちろんメダルや、優勝も転がり込むかもしれません。

勝負参加しないでタナボタを口を開けて待つのは、アスリートではありません。 五輪でそんなレースは見たくありません。

厳しい言い方ですが、大迫は早い段階で勝負を諦める「負け癖」がついているのは明らかです。 

これは海外勢との力の差だけではなく、「日本記録更新」「日本人1位」という〝日本縛り〟に硬直してしまっているからです。

記者会見で「世界との距離感をどう感じているか」と聞かれた大迫は「皆さんが思っている差というより、自分が速くなることを考えている」と、世界との勝負以前に自分を磨くという意味の言葉を語りました。

確かに、環境が整えば2時間を切る能力のある選手に、大迫らが真っ向勝負を挑めば20キロも行かないうちに引き離されて、ボロボロになって惨敗する姿しか浮かんできません。 

だったら、無謀な勝負に参加するよりも、先頭グループは全く見ないで自分のベストを尽くす。その結果が入賞やメダルなら最高。

これは、大迫だけではありません。

2002年の高岡寿成(シカゴマラソン2時間6分16秒)から設楽悠太、そして大迫までの18年間、彼らは日本記録をマークしながら負け続けているのです。

やっぱり、勝負事なので勝負に参加して、勝つところを見せて欲しい。

「諦めないで、よく粘った。感動した」もいいですが、「なんじゃあれは!?すげーな!」と戦慄させて欲しい。

非現実的な希望であることは、重々わかっているのですが…。