レオ・サンタクルスに続いてカール・フランプトンとオスカル・バルデスも130ポンド戦線に名乗りをあげました。
タレント豊富なフェザー級とライト級の「隙間階級」であるジュニアライト級は、スター選手が17階級の頂点・ウェルターを目指す「踏み台階級」という暗い性格を抱えています。
その土壌が、フェザーとライトは垣根が高い日本人ボクサーにも多くの機会を与えてくれてきました。
「隙間階級」「踏み台階級」は「マイナー階級」とは明確に違います。
「隙間階級」とは「人気階級に隣接」していることを、「踏み台階級」とはスーパースターの「ゆりかご」を意味しています。
ジュニアライトからライト〜ウェルターを目指したスターは、このクラスをスタート地点としたオスカー・デラホーヤにフロイド・メイウェザーを筆頭に、マニー・パッキャオ、ファン・マヌエル・マルケス、マイキー・ガルシア、ホルヘ・リナレス、ワシル・ロマチェンコ、ジャーボンテイ・デービスらの名前が居並びます。
このクラスで戦うということは、内山高志や三浦隆司のように彼らとニアミスしていたということなのです。
しかし、内山も三浦も彼らとクラッシュすることは叶いませんでした。
それは「より高い極み」を目指す彼らが130ポンドを踏み台と考えていることに他なりません。ジュニアライト級で費やす時間が短い彼らと戦うには厳しい条件交渉はもとより、タイミングの問題も大きく立ちはだかります。
さらに、ビッグパンチャーであった内山と三浦が「危険な踏み台」であったことも、人気選手から敬遠されたかもしれません。
しかし、今回の潮目は少し事情が違います。
サンタクルスはバンタム、フランプトンはジュニアフェザー、バルデスはフェザーと下のクラスで最初に世界王者となったスターたちにとってジュニアライトはスタート地点ではありません。
彼らは少なくとも勝負階級、もしかしたらキャリアのゴールとして130ポンドに進出してきたのです。
先週のサンタクルスに続いて、バルデスとフランプトンが勝負の階級デビューを果たしました。
「バルデスとフランプトンが勝てば、それぞれWBC王者ミゲール・ベルチェルト、WBO王者ジャーメル・ヘリングとの世界戦が用意される」(ボブ・アラム)のが既定路線。
カール・フランプトンはタイラー・マクリアリーを手数で圧倒。6ラウンドには左ボディを突き刺してダウンを奪います。
マクリアリーは無敗の26歳ですが、主戦場はフェザーで強豪との対戦はゼロ。百戦錬磨のジャッカル相手では分が悪い。
32歳のフランプトンは、9ラウンドにもやはりボディフック、左のダブルでダウンを追加。スコアは一方的です。
マクリアリー相手なら伊藤や尾川ならもっと鮮やかに攻め落としそうに見えるのは贔屓目でしょうか。
最後の10ラウンドが終了。スコアは三者一致の100−88。次はヘリングに挑戦となりそうです。
フランプトンがヒットしたパンチ141発中67発がボディ。「キャンプから拳の状態が悪かったからボディを攻めるのが作戦だった」。その狙い通りの展開に持ち込みました。
「次はヘリングの王座に挑戦したい。ベルファストでアイルランド史上初の3階級制覇を達成できたら最高だけど、ニューヨークに行かなければならないならそれでも構わない」とリングサイドで見守ったヘリングを見下ろしながらインタビューに答えたフランプトン。
ヘリングに勝ったら、伊藤と戦って欲しいですね。勝てると思います。
さあ!メインイベント。オスカル・バルデスが2ラウンドにクリーンヒットを食らって、まさかのダウン!ロペス、手強いです。
4ラウンドまで、ダウンを喫した2ラウンドはもちろん、全部持っていかれていてもおかしくない展開。バルデスは強引に攻める必要はありませんが、焦りもあるか。
「いきなりのピンチヒッターでバルデスに勝つと…シンデレラマン誕生だ!」。
気の早い解説席がザワついています。
ただ、バルデスのタフネスとハートはPFP級です。
おおおお!!!7ラウンド終了直前、バルデスが左右フックでダウンを奪い返して、レフェリーストップに。早いストップですが…。議論を呼びそうです。
何はともあれ、これでバルデスもWBC王者ベルチェルト戦へ前進。
「ロペスはしっかりガードでてたのに」「いつもAサイドに優位なジャッジ」…早速、レフェリーのラッセル・モーラへの攻撃が始まっています。
2011年のアブネル・マレスvsジョセフ・アグベコで人気者マレスの再三に渡るローブローを看過して「史上最低のレフ」の異名を頂戴し、先日のカネロvsコバレフでは「カネロのローブローを必ず絶対に見逃す」と揶揄された〝ローブロー・ラバー〟が今度は早過ぎるストップ、風当たりは強烈です。
*******
ラスベガスのザ・コスモポリタンで開催された「トップランク・ボクシング on ESPN+」に出場した選手の報酬はバルデス30万ドル、ロペス7万5000ドル、フランプトン25万ドル、マクリアリー6万5000ドル。
Oscar Valdez $300k, Adam Lopez $75k; Carl Frampton $250k, Tyler McCreary $65k; Carlos Adames $35k, Patrick Teixeira $40k; Arnold Barboza Jr. $50k, William Silva $12k.
さて、ジュニアライト級ウォーズを彩る惑星とプロモーターをおさらいすると…。
★WBA王者レオ・サンタクルス=アル・ヘイモン
★カール・フランプトン=フランク・ウォーレン&トップランク
★オスカル・バルデス=トップランク
★WBC王者ミゲール・ベルチェルト=ザンファー&トップランク
★WBO王者ジャーメル・ヘリング=トップランク← (犀賀さんチェックで訂正)
★IBF王者テビン・ファーマー=ルウ・ディベラ&エディ・ハーン
★WBAセカンド王者レネ・アルバラード=トップランク
★伊藤雅雪=横浜光&トップランク
★尾川堅一=帝拳
主要選手のほとんどにトップランクのネットがかかっているのがわかります。アラムにとって不倶戴天の敵ヘイモンですが、伊藤vsヘリングが実現したように、サンタクルス以外は露骨にプロテクトしないでしょう。
それでも、伊藤と尾川はもちろん、末吉大や西谷和宏ら世界ランカー、清水聡らもビッグネームとクラッシュする可能性が膨らんでいます。

その土壌が、フェザーとライトは垣根が高い日本人ボクサーにも多くの機会を与えてくれてきました。
「隙間階級」「踏み台階級」は「マイナー階級」とは明確に違います。
「隙間階級」とは「人気階級に隣接」していることを、「踏み台階級」とはスーパースターの「ゆりかご」を意味しています。
ジュニアライトからライト〜ウェルターを目指したスターは、このクラスをスタート地点としたオスカー・デラホーヤにフロイド・メイウェザーを筆頭に、マニー・パッキャオ、ファン・マヌエル・マルケス、マイキー・ガルシア、ホルヘ・リナレス、ワシル・ロマチェンコ、ジャーボンテイ・デービスらの名前が居並びます。
このクラスで戦うということは、内山高志や三浦隆司のように彼らとニアミスしていたということなのです。
しかし、内山も三浦も彼らとクラッシュすることは叶いませんでした。
それは「より高い極み」を目指す彼らが130ポンドを踏み台と考えていることに他なりません。ジュニアライト級で費やす時間が短い彼らと戦うには厳しい条件交渉はもとより、タイミングの問題も大きく立ちはだかります。
さらに、ビッグパンチャーであった内山と三浦が「危険な踏み台」であったことも、人気選手から敬遠されたかもしれません。
しかし、今回の潮目は少し事情が違います。
サンタクルスはバンタム、フランプトンはジュニアフェザー、バルデスはフェザーと下のクラスで最初に世界王者となったスターたちにとってジュニアライトはスタート地点ではありません。
彼らは少なくとも勝負階級、もしかしたらキャリアのゴールとして130ポンドに進出してきたのです。
先週のサンタクルスに続いて、バルデスとフランプトンが勝負の階級デビューを果たしました。
「バルデスとフランプトンが勝てば、それぞれWBC王者ミゲール・ベルチェルト、WBO王者ジャーメル・ヘリングとの世界戦が用意される」(ボブ・アラム)のが既定路線。
カール・フランプトンはタイラー・マクリアリーを手数で圧倒。6ラウンドには左ボディを突き刺してダウンを奪います。
マクリアリーは無敗の26歳ですが、主戦場はフェザーで強豪との対戦はゼロ。百戦錬磨のジャッカル相手では分が悪い。
32歳のフランプトンは、9ラウンドにもやはりボディフック、左のダブルでダウンを追加。スコアは一方的です。
マクリアリー相手なら伊藤や尾川ならもっと鮮やかに攻め落としそうに見えるのは贔屓目でしょうか。
最後の10ラウンドが終了。スコアは三者一致の100−88。次はヘリングに挑戦となりそうです。
| Punch Stats | ||
| PUNCHES | FRAMPTON | MCCREARY |
| Total landed | 141 | 77 |
| Total thrown | 461 | 412 |
| Percent | 31% | 19% |
| Jabs landed | 17 | 3 |
| Jabs thrown | 157 | 92 |
| Percent | 11% | 3% |
| Power landed | 124 | 74 |
| Power thrown | 304 | 320 |
| Percent | 41% | 23% |
| -- Courtesy of CompuBox | ||
「次はヘリングの王座に挑戦したい。ベルファストでアイルランド史上初の3階級制覇を達成できたら最高だけど、ニューヨークに行かなければならないならそれでも構わない」とリングサイドで見守ったヘリングを見下ろしながらインタビューに答えたフランプトン。
ヘリングに勝ったら、伊藤と戦って欲しいですね。勝てると思います。
さあ!メインイベント。オスカル・バルデスが2ラウンドにクリーンヒットを食らって、まさかのダウン!ロペス、手強いです。
4ラウンドまで、ダウンを喫した2ラウンドはもちろん、全部持っていかれていてもおかしくない展開。バルデスは強引に攻める必要はありませんが、焦りもあるか。
「いきなりのピンチヒッターでバルデスに勝つと…シンデレラマン誕生だ!」。
気の早い解説席がザワついています。
ただ、バルデスのタフネスとハートはPFP級です。
おおおお!!!7ラウンド終了直前、バルデスが左右フックでダウンを奪い返して、レフェリーストップに。早いストップですが…。議論を呼びそうです。
何はともあれ、これでバルデスもWBC王者ベルチェルト戦へ前進。
「ロペスはしっかりガードでてたのに」「いつもAサイドに優位なジャッジ」…早速、レフェリーのラッセル・モーラへの攻撃が始まっています。
2011年のアブネル・マレスvsジョセフ・アグベコで人気者マレスの再三に渡るローブローを看過して「史上最低のレフ」の異名を頂戴し、先日のカネロvsコバレフでは「カネロのローブローを必ず絶対に見逃す」と揶揄された〝ローブロー・ラバー〟が今度は早過ぎるストップ、風当たりは強烈です。
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ラスベガスのザ・コスモポリタンで開催された「トップランク・ボクシング on ESPN+」に出場した選手の報酬はバルデス30万ドル、ロペス7万5000ドル、フランプトン25万ドル、マクリアリー6万5000ドル。
Oscar Valdez $300k, Adam Lopez $75k; Carl Frampton $250k, Tyler McCreary $65k; Carlos Adames $35k, Patrick Teixeira $40k; Arnold Barboza Jr. $50k, William Silva $12k.
さて、ジュニアライト級ウォーズを彩る惑星とプロモーターをおさらいすると…。
★WBA王者レオ・サンタクルス=アル・ヘイモン
★カール・フランプトン=フランク・ウォーレン&トップランク
★オスカル・バルデス=トップランク
★WBC王者ミゲール・ベルチェルト=ザンファー&トップランク
★WBO王者ジャーメル・ヘリング=トップランク← (犀賀さんチェックで訂正)
★IBF王者テビン・ファーマー=ルウ・ディベラ&エディ・ハーン
★WBAセカンド王者レネ・アルバラード=トップランク
★伊藤雅雪=横浜光&トップランク
★尾川堅一=帝拳
主要選手のほとんどにトップランクのネットがかかっているのがわかります。アラムにとって不倶戴天の敵ヘイモンですが、伊藤vsヘリングが実現したように、サンタクルス以外は露骨にプロテクトしないでしょう。
それでも、伊藤と尾川はもちろん、末吉大や西谷和宏ら世界ランカー、清水聡らもビッグネームとクラッシュする可能性が膨らんでいます。
コメント
コメント一覧 (4)
ニワカジュニアライト級のテレモトやバルデス辺りとは、パワー、タフネスが違う筈です
フシ穴の眼
が
しました
それでもラッセルジュニアやシャクールスティーブンソン、スコットグイックなどフェザーにはまだ強豪ボクサーがいるので、なかなか日本人ボクサーは王座をとれません。
空位の決定戦でなんとかとりたいですね。
にしても、スーパーフェザー級が熱くなってきましたね。
フシ穴の眼
が
しました
デービスがライト級にいった結果、下からビッグネームが動いて面白い階級になりましたね
その反面フェザー級は寂しくなりましたが……
フシ穴の眼
が
しました