リング誌12月号から。

リング誌の素晴らしさはいくつもありますが、最も魅力的なのは厖大な資料を擁していることです。

というわけで、最終ページ見開きでお馴染みの連載「FROM THE ARCHIVES」からです。
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Feather Weight ,But Not Feather−Fisted 〜 直訳すると「彼らは軽い鳥の羽(フェザー級)だが、その拳は鳥の羽なんかじゃない」。意訳すると「軽量級を舐めんなよ!」です。

*****今月号の特集は歴史上最も爆発的なパワーを持ち、世界中のボクシングファンを魅了した二人のフェザー級、つまりナジーム・ハメドとマニー・パッキャオに焦点を当てた。

ハメドvsパッキャオは妄想でしか対決できないが、パワーと人気を兼ね備えたフェザー級の人気者がリアルに激突したことがあった。

ときは1975年12月4日、場所はカリフォルニア州イングルウッド!

フェザー級ノンタイトル12回戦。

ダニー〝リトルレッド〟ロペス 対 ルーベン・オリバレス。

この時点での戦績は23歳のロペスが27勝26KO3敗、28歳のオリバレスは80勝72KO6敗1分。

ロペスの血統はネイティブアメリカン、さらにメキシコとアイルランドというボクシングファンにとっては絵に描いたような人気者のDNA。津軽海峡の荒波に揉まれた兄弟船で産まれた少女が演歌歌手になったようなものです。

日本でもお馴染みのオリバレスについては説明の必要はないでしょう。メキシコがボクシング大国になった大きな理由の一つ(1人)で、エデル・ジョフレに次ぐバンタム級最強レジェンドです。

試合は大激戦の末に、若さと体格で勝るロペス(身長171㎝/リーチ180㎝)がオリバレス(166㎝/170㎝)を7ラウンドKOで下しました。

スピードとパワー、不撓不屈の勝負根性。ボクシングのエッセンスが全て詰まった名勝負でした。