===【メイのトリセツ】===

・彼ほど人を食った人間はいません。

・約束は守りません。

・何事にも計画性がありません。

・醜いほどカネに執着します。

・決められたリング入場の時間まで無視します。

・ときどき、そんなことは滅多にありませんが、義理堅く涙もろい一面があるときも、極めてまれですが、あるかもしれません。

・しかし、そんな一面は本当に滅多にありませんから、それをもって「いいヤツかもしんない」なんて勘違いしてファンになってはいけません。

・そんな思い違いは、速攻で必ず裏切られます。

・だから、この話を読んで「義理堅いヤツだ」なんて勘違いは、何があっても絶対禁物です。

・歴史のグレートを愚弄する言葉を吐きますが、心の底では尊敬しているとしか思えない、そんな場面もあります…。 

・しかし、最後にあいつは必ず人を裏切るのです。

Mayweather-McGregor1


フロイド・メイウェザーが自らをThe Best Ever、史上最高の選手だと語るとき、その根拠に持ち出すのがロッキー・マルシアノを超える50戦全勝無敗のまま引退したというロジックです。

もちろん、メイウェザーをThe Best Ever と考える人はいません。まともな神経を持っている人なら。

マルシアノも「記録」を凌駕した50-0の記録は、1勝もしていないデビュー戦のプロボクサー(コナー・マクレガー)相手に造られた極めて価値の低いものでした。

しかし、メイウェザーの50-0をThe Best Ever と認めないこの反論には決定的な瑕疵があることをあまりにも多くの人が見落としています。

「プロで1勝もしていないマクレガー戦はカウントしてはならない」。

もし、本気でそう考えている人に聞きたい。

ロッキー・マルシアノの50戦全勝無敗のレコードに、マクレガー同様たったの1勝もしていないデビュー戦のボクサーが紛れ込んでいるのをご存知ですか?しかも3人も。

メイウェザーの50−0から超絶雑魚のマクレガーを外せというなら、外しましょう。それでメイウェザーは49−0です。一方のマルシアノも公平に超絶雑魚3人を外すと46−0。やはり〝メイウェザーの勝ち〟です。

それにしても。

「マルシアノの記録を超えた!」と豪語するメイウェザーは「デビュー戦の雑魚に勝ったのはカウントされない」と指弾されても「マルシアノは3人もデビュー戦の相手と戦ってる」と反論しませんでした。

メイウェザーもそれを知らなかったから?

それこそありえません。絶対に知っています。

もし「マルシアノのキャリアにはデビュー戦の3人が含まれるから、あなたの方が偉大だ」とメディアに讃えられたら、メイウェザーはなんと答えたのでしょうか?

私には、そっちの方に興味があります。

好感と嫌悪、信頼と疑心…正と負のパワー、どちらが強力なのか?

疑うよりも信じる力の方が強い、そうでなければいけません。

が、しかし、人気という尺度では好かれるパワーよりを、嫌悪され唾棄される暗黒パワーが上回ることをマネー・メイウェザーは身を持って証明して見せました。

人間は聖人君子が勝つことよりも、下劣な悪が惨めに倒されることを渇望し、それに恍惚する生き物なのです。

英国ボクシングニューズ誌から「メイウェザーの無敗に価値はあるのか?」を拙訳するつもりでしたが、前置きが長くなりました。

続きます。次から本編をちゃんと訳します。