日本人には体格で戦うスポーツは難しい。

メジャーな世界の壁をぶっ壊した日本人アスリートの筆頭はイチローでしょう。

2001年にMLBに乗り込むと、全米の低評価を大きく覆す大活躍を見せて打率3割5分で首位打者。走っても56盗塁を決めて盗塁王に輝き、アメリカンリーグの年間最高選手賞に選出されました。

これまでMLBのフィールドを踏んだ日本人は70人を超えますが、打者3部門(首位打者/本塁打王/打点王)や投手3部門(勝利数/防御率/セーブ数)の主要タイトルを獲得したのはイチローだけです。

しかし、そのイチローですら、いいえイチローの活躍によってなおさら「日本人には体格で戦うスポーツは難しい」ということを思い知らされてしまいます。

日本では本塁打も警戒しなければならないイチローは、メジャーでは内野安打を大量生産するスピードスターの色彩を強め、スラッガーとしての性格は影を潜めて「イチローは象ではない、蝿だ」というやっかみも囁かれました。

日本人は繊細な技術を磨いて相手の隙を突くことで優位に立つしかない。

日本人のストロングポイントはサッカーでも組織力、陸上短距離リレーでもチーム力・バトン技術でした。

そしてこの一年で大坂なおみやサニブラウン・ハキーム、八村塁という褐色の日本人がパワープレーで世界に打って出ました。

多くの人が信仰しているように黒人の身体能力、フィジカルは他の人種を先天的に凌駕しているのでしょうか?

アフリカ系アメリカ人のロブ・ブラント(身長184㎝/リーチ179㎝)は村田諒太(183㎝/184㎝)とほとんど同じサイズですが、トレーナーのエディ・ムスタファ・ムハンマドが認めていたように「フィジカルで村田に勝つのは難しい。スピードと技術、戦略で圧倒する」と、どっちが日本人なのかわからないことを語っていました。

大谷翔平は193㎝、210ポンド(95.3kg)と日本人離れした肉体の持ち主ですが、MLBでは飛び抜けて巨体ではありません。しかし「打球の飛び方が違う。大谷のフィジカル、パワーは世界最高であることは誰もが認めざるをえない」(ESPN)。

同じ体格の黒人選手を凌駕するフィジカルを持つ村田や大谷は、たまたま偶然生まれた突然変異なのでしょうか?

確かにサニブラウンは強い。しかし、桐生祥秀が劣っているのは主に精神面だけでしょう。爆発的なスピードなら桐生の方が上かもしれません。山縣亮太や多田修平も瞬発力(スタート)でサニブラウンを上回ります。
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「黒人は身体能力が高い」。それは本当なのでしょうか?

それとも「大阪の子は野球がうまい」というのと同じ、単なる誤解なのでしょうか。

「黒人はボクシングが強い」。20世紀まで信じられてきた神話は、ボクシングにおいては既に崩壊しています。

21世紀になった今では「持って生まれたものならアフリカ系アメリカ人が最強なんだ」というバーナード・ホプキンスの言葉は、誰の耳にも虚勢に響くだけです。

「ウラジミルは強い白人、トンプソンは弱い黒人。パッキャオは強い黄色人種、ブラッドリーは弱い黒人。黒人が負けるのはそういう悪い巡り合わせのときだけ」。もはや屁理屈です。