伊藤雅雪が約12時間後に迎え撃つ挑戦者は、もしかしたら彼のこれからの栄光に包まれるべき長いキャリアの中で、最も厄介な相手になるかもしれません。

アメリカにとって戦争で傷ついた兵士は最も尊敬される英雄であり、 贖罪の対象そのものです。

星条旗を代表して戦地で戦い、生きて帰って来た帰還兵は無条件で英雄です。

「米国でもスピードと技術があるのに打ち合う伊藤はスターになる可能性大だが、この試合に限定してはヒール」と言われています。 
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嫉妬で腹立ちますけどカッコイイですね、伊藤。立ち居のバランスがいいというか、きっと野球とか陸上しててもいい選手になってました(当たり前か!)。若くてルックスも人当たりも良くて努力家で、世界的に注目度の高いクラスに接近してて、試合では打ち合いも厭わない勇気を剥き出しにする…ブサイクに生まれてくれてたら、もっともっともっと大声援を送るのに!…これからも恵まれない中年をギリギリ嫉妬させて下さい!

ヘリングは昨年、アル・ヘイモンからトップランクへプロモートを乗り換えました。

ボブ・アラムから「(傘下の)伊藤雅雪とならすぐにタイトルマッチを組む」と提案されたからです。

しかし、ヘリングはリング誌やESPNのまともな10傑はもちろん、腐敗承認団体でさえランキングに入れていませんでした。

それでも、トップランクの意向を忖度したWBOはすぐにヘリングを9位にランキング、今回のタイトルマッチとあいなりました。

こんなことは世界では日常茶飯事です。

それにしても伊藤は今時珍しい若者ですね。結構な数のスポンサーが付いていることはトランクスを見てわかっていましたが、クワガタ程度の脳ミソしかない私は「いいとこのお坊ちゃんか、金持ちのパトロンが付いてるんだ」「明るい性格でルックスがいいからきっといろいろ得してるんだろうな」と勝手に決め付けて妬んでいました。

しかし、そのほとんどは自分が挨拶に出向いてスポンサードをお願いした企業だったと知ってしまうと、自分の中年的嫉妬思考を恥じるしかありません。

昨年7月28日、圧倒的不利予想で王者決定戦に挑んだ伊藤。クリストファー・ディアスがプエルトリコにありがちな過大評価の典型だったことは差し置いても素晴らしい内容で王座を奪取。

そして指名挑戦者イブゲニー・シュプラコフにもストップ勝ち。

評価の高かったディアスとシュプラコフは、リング誌もESPNも「過大評価だった」と手の平返し。

いいですねぇ。日本のファンは腹立つかもしれませんが、私は「もっともっと書いて〜」と快感でした。

最近ではエマヌエル・ロドリゲスを「パンチもハートもない」「ペーパーストマック(ボディがすぐに破れる薄紙製)」と雑魚扱いですが、気持ちいいですね〜。「知ってたんなら試合前に書いてくれ」です。

伊藤にも第三子が生まれる予定だそうですが、ここではそれはいいでしょう。

ヘリングの試合をベストと言われるファン・パブロ・サンチェス戦を含めて直近3試合を見ましたが伊藤の敵ではありません。

今をときめくテオフィモ・ロペスが判定まで粘られたサンチェスをストップしてますが、そもそもロペスが怪しいですからね。

テオフィモもトップランク、典型的な温室選手です。ボブ・アラムは伊藤を当てがうことはないでしょう。現時点では笑っちゃうほどの雑魚狩りしかしてないテオフィモでは、伊藤は厳しい。下手したらディアスでも苦戦するでしょう。

テオフィモvsディアスは噛み合いますね。



話が逸れそうなので、引き戻して。ヘリングの分析です。

その実力は世界基準にありません。

ただ、いくつかブランクを作りながら、この1年は充実。昨年は3戦全勝です。

さらに、練習相手を聞くとちょっとありえないんですよね。

トップランク移籍前はアル・ヘイモン傘下の縁で、3階級上のエロール・スペンスJr.ともスパーリングしていたそうです。

スペンスからは「オッズなんて気にするな!番狂わせを起こして〝シンデレラマン〟になってくれ!」と今回も熱い応援が寄せられています。

そして、トップランクではテレンス・クロフォードとスパーリングセッションを重ねています。

「28歳の伊藤は若くて速くて上手い。どうやって勝つつもりなのか?」。そう聞かれたヘリングは「伊藤とは戦ったことがないからどれほど強いかわからない。ただ評価が高いのは知っている」と笑ってから真剣な眼で問い返します。

「私がスパーリングしてるスペンスやクロフォードと比べたらどうなんだろう?記者の皆さん、教えておくれよ。伊藤は彼らよりも強くて速くて上手いのかい?」。

「勘違いしないでくれよ。伊藤のことはおそらく全試合見た。彼を尊敬するしかない。特に最近の戦いぶりは素晴らしい。私が言いたいことは、もし伊藤がスペンスやクロフォードよりも強かったとしても私が絶対に勝つということだ」。

土曜日の夜はクロフォードと、WBC王者ミゲール・ベルチェルトもリングサイドに座るそうです。伊藤がこの防衛戦をクリアしたらベルチェルトとの統一戦が濃厚な気配です。これは、日本のファンには盛り上がりますね。

これは、もう三浦隆司も現地派遣してもらわないと!

なにしろ130£です。

井上尚弥や田中恒成、井岡一翔には不謹慎な物言いになりますが、スターダムへの直行便に乗れる可能性があるクラスです。 

下からはアブネル・マレスが上がってきます 、ゲイリー・ラッセルJr.も「ジュニアライト進出」を口にしています。そうなると、レオ・サンタクルスも動くでしょう。

ジュニアライトはベルチェルトもいますが、ジャーボンタ・デービスですね。美味しいのがいます。

そして、すぐ上のライト級なんて完全メジャー階級です。

とにかく、今は目の前の米国の英雄を踏み倒すことです。

伊藤雅雪!!!

夢の続きを見せてください。まだまだもっと、妬ませてください。大嫌いになるほどに。