WBSS優勝でIBFとWBAのベルトを手にした井上尚弥が次に目指すのは、自ら「適正クラス」と語るバンタムで具志堅用高の13連続防衛更新か、それともさらなる階級制覇か。



まずはすぐ上のクラス、ジュニアフェザー級の最前線をESPNのランキングから見てみましょう。

【格付け記号一覧】SSS:PFPファイター上位/SS:PFP中位/S:PFP下位/AAA:階級最強/AA :階級最強候補/A:標準的な世界王者(トップ4-5の実力者)/BBB:リング誌やESPNで10傑に名前が挙がる本当の世界ランカー/BB:穴王者、本当の世界ランカーにも数えられない挑戦者/B:なぜ世界戦の舞台に上がるのか意味不明の雑魚挑戦者。

JUNIOR FEATHERWEIGHT (UP TO 122 POUNDS)
FIGHTERFIGHTS  
1. Guillermo Rigondeaux   Last: W (KO1) Giovanni Delgado, Jan. 13   
Record: (18-1)Next: TBA    
      
2. Rey Vargas   Last: W (UD12) Franklin Manzanilla, Feb. 9WBC 
Record: (33-0)Next: TBA vs. Tomoki Kameda  
      
3. Danny Roman   Last: W (MD12) TJ Doheny, April 26WBAIBF
Record: (27-2-1)Next: TBA  
      
4. Emanuel Navarrete   Last: W (UD12) Isaac Dogboe, Dec. 8WBO 
Record: (26-1)Next: May 11 vs. Isaac Dogboe  
      
5. Isaac Dogboe   Last: L (UD12) Emanuel Navarrete, Dec. 8  
Record: (20-1)Next: May 11 vs. Emanuel Navarrete  
      
6. Ryosuke Iwasa   Last: W (Tech. Dec. 10) Cesar Juarez, Feb. 16 
Record: (26-3)Next: TBA    
      
7. TJ Doheny   Last: L (MD12) Danny Roman, April 26  
Record: (21-1)Next: TBA    
      
8. Gavin McDonnell   Last: L (TKO10) Danny Roman, Oct. 6  
Record: (20-2-2)Next: TBA     
    WBC 
9. Tomoki Kameda   Last: W (UD12) Abigail Medina, Nov. 12WBC
interim
 
Record: (36-2)Next: TBA vs. Rey Vargas   
      
10. Brandon Figueroa   Last: W (TKO8) Yonfrez Parejo, April 20WBA
interim
 
Record: (18-0)Next: TBA   

このクラスに現役のPFPファイターはいませんが〝元〟PFPギレルモ・リゴンドーがトップ評価。実力的にはAA+。バンタム級の井上尚弥が現時点で戦うには危険な相手です。

2017年12月に究極の技術戦が期待されたワシル・ロマチェンコ(SSS)との対決で、幻滅の途中棄権。2018年は一度もリングに上がらず、2019年1月にようやくジョバンニ・デルガドを初回KOしてリングに帰ってきた38歳のジャッカルに残された時間は多くはありません。

統一の機運が高まっているだけに、なんとか割って入りたいところですが…トップ選手にとってはやりにくい強敵、ファン目線でもどうしても見たいという選手ではない…需要のないボクサーです。

このまま砂時計の砂が全部落ちてしまって、フェイドアウトするのか、それとも噛ませ犬としてのリングに上がり続けるのか…いずれにしても明るい未来は待っていないように思えます。

2位は無敗のWBC王者レイ・バルガス。実力票はA+。暫定王者・亀田和毅(BBB)との一戦が内定していますが、日時場所は正式発表されていません。

直近2月9日のフランクリン・マンザニヤ(BB)を退けて4度目の防衛に成功した試合のファイトマネーは7万5000ドル、約800万円(マンザニラは2万ドル)。けして高給取りではありませんが、日本に呼ぶには難しいかもしれません。

井上が戦うとなれば、バルガスは間違いなくキャリア最強。和毅が番狂わせで勝てば、間違いなく日本でビッグファイト実現ですが…さて!?

そして4月26日、久保隼からWBAタイトルを奪ったダニエル・ローマン(A)が 、やはり岩佐亮佑からIBFをもぎ取ったTJ・ドヘニー(BBB)が統一戦を行い、ローマンが2−0マジョリティデジションで勝利。

日本では数百万円程度の報酬しか手にできなかったローマンですが、この試合では20万ドルをゲット(ドヘニーは23万ドル)。 10万ドルを超えてくると、日本に呼ぶのはまず難しくなります。

ローマンはベルトを二本持っているとはいえ、強豪王者に数えるのは憚られますが、現在のジュニアフェザーはローマンを擁するマッチルームが主導して、悲しいことにWBSSバンタム級トーナメントよりも四団体統一の磁力が強く働いています。 

和毅によっては絶好のチャンスですし、井上にとっても将来進出するならいきなり統一王者と対戦できるかもしれません。

WBO王者エマヌエル・ナバレッテ(A-)は5月11日にアイザック・ドグボー(A+)との再戦が決まっています。

この勝者は日本に呼べそうですが…興行上のパワーは脆弱でも、リングではどっちも強い…。



バンタム級という点を補正して考えるとジュニアフェザーの井上はAAレベルでしょうか。十分に戦える戦力を持っていると見ます。

井上が122ポンドに進出するとしたら、最短でもWBSS優勝後になります…ここで心配になるのがWBSS決勝がきちんと年内に行われるのかどうかですね…。