あと4日に迫ったリング誌/WBA/WBCミドル級王者カネロ・アルバレスvsIBF王者ダニエル・ジェイコブス。

先ほど、リング誌電子版が専門家による戦前予想をアップしました。

リング誌のトム・グレイ、リー・グローブス、マイケル・ウッズ、アンソン・ウェインライト、ロン・ボルゲス、ノーム・フラウエンハイム、マーティ・マルケイの7氏はいずれも「カネロ勝利」を予想。

関係者でもジョリーン・ミゾーネ(メインイベンツ:マッチメイカー)、キャシー・デュバ(メインイベンツ社長)、ロドニー・バーマン(ゴールデングローブズ:プロモーター)、ルディ・エルナンデス(トレーナー)、カール・モレッティ(トップランク:副社長)、リーアム・ウィリアムス(英国ミドル級王者)、ジョン・スカリー(トレーナー)、ウェイン・マッカラー(元WBCバンタム級王者)、マイク・アルタミュラ(マネージャー)、トニー・トルジ(マネージャー)の10氏が「カネロ勝利」。

「ジェイコブス勝利」を推したのはデューク・マッケンジー(元IBFフライ/WBOバンタム/WBOジュニアバンタム級王者)とニゼ・ザウアランド(ザウアランドイベンツ:プロモーター)の二人だけで、トータル17−2。

寸評をまとめると「ボクサーとしての能力はカネロが上」「ジェイコブスが勝るのは体格」という感じです。

確かに、身長リーチはカネロが173㎝/179㎝に対して、ミラクルマンは182㎝/185㎝と明白に上回っています。

スーパーミドル級でデビューしたジェイコブスは生粋のミドル級なのに対して、カネロはジュニアウェルター級デビュー。ミドル級160ポンドという階級は、ジェイコブスの庭です。

しかし、展開予想は「カネロのプレッシャーをジェイコブスがどこまでいなせるか」。

共通の相手ゲンナディ・ゴロフキンに対して下がって戦ったジェイコブスと、真っ向から打ち合ったカネロが拳を交えるのだから、そうなるに決まっていると考えるのは早計かもしれません。

しかし、シュガー・レイ・レナードはロベルト・デュランをボクシングでいなしましたが、デュランを攻め落としたトーマス・ハーンズはレナードに対して下がってアウトボックスを図りました。

ボクシングは、三段論法が最も成立しにくいスポーツです。
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ブライス・ハーパー、ジャンカルロ・スタントン、マニー・マチャド、アレックス・ロドリゲス…巨大スクリーンに映し出されたスポーツ史上に燦然と輝くMLBの高額契約選手を抑えてトップに立ったカネロ。ジェイコブスとの記者会見からの一コマ。リング誌6月号より。


さて、オッズでもアバウト3−1でカネロ有利と見られている試合ですが、リング誌プリントバージョンでの専門家予測では風向きが大きく変わっています。

プリント版で意見を集めたのは12人のミドル級の元世界チャンピオン。

カネロを支持したのはケリー・パブリック(元リング誌/WBC/WBO)、シュガー・レイ・レナード(リング誌/WBC)、スティーブ・コリンズ(WBO)、バーナード・ホプキンス(議論する余地のない王者)、ウィリアム・ジョッピー(WBA)、ダレン・ベイカー(IBF)、アンディ・リー(WBO)の7人。

ジェイコブス勝利を予想したのはアイラン・バークレー(WBC)、ジェームズ・トニー(IBF)、レジー・ジョンソン(WBA)、フェリックス・シュトルム(WBO→WBA)、セルヒオ・マルチネス(リング誌/WBC/WBO)の5人。

カネロ7:ジェイコブス5と予想は接近しているのです。

主な予想をピックアップすると…。

「カネロは一戦一戦成長している。GGGと再戦には驚かされた。ジェイコブスがリングの中でも人生でも大きな戦いに勝利してきたことは尊敬に値する。しかし、両者のスタイルを考えるとカネロかな」(レナード)。

「カネロは若いのによくまとまったファイターだ。しかし、ジェイコブスの方が技術とパンチで上回る。ミドル級としての強靭さはジェイコブスが勝る」(トニー)。

「最初の2ラウンドでカネロはジェイコブスのスタイルに順応するだろう。8−10ラウンドでストップするんじゃないか。カネロなら議論する余地のない完全統一王者になれる可能性もある。私の20連続防衛を更新するとしたら彼かもしれない」(ホプキンス)。

「ジェイコブスは試合を通してバランス良く戦う術を知っている。オッズはカネロだが、番狂わせが起きるだろう。カネロは成長途上で毎試合進化しているが、絶体絶命の病から帰還してからのジェイコブスは恐ろしいほど達観した試合運びを見せている。カネロが勝っても驚かないが、賭けるならジェイコブス」(マルチネス)。

「GGGとの再戦でミドル級にパワー負けしない自信を持ったカネロは、同じやり方でジェイコブスに追いつめようとするだろう。カネロに判定勝ちは出来ないと言われているが、ジェイコブスの長くて強いジャブはラスベガスのジャッジが好むストゥールだ」(バークレー)。

「GGGに対してジェイコブスは上手く生き延び、カネロは真っ向から戦い押し込んだ。カネロが重圧をかけてジェイコブスがカウンターで応戦する展開になる。際どい判定をカネロがものにするのではないか」(ジョッピー)。

ジェイコブスは元ミドル級王者の評価が高いというのは面白い傾向です。

個人的には、まだ一度も見ていないカネロのノックアウト負けを期待していますが…いずれにしても楽しみです!