メインテーマからはそれてしまうかもしれませんが、カネロ・アルバレスがリングに上がるたびに話題にされる〝カネロ判定〟についてです。

1960年代までのマフィアの時代ならまだしも、現在のリングで組織的な八百長が恒常的に行われているとは考えられません。

また、現行採点システムで互角の展開の12ラウンドを集計した場合、120−108の完封スコアと実態からかけ離れた判定になる可能性もあります。

さらに、MLBやNFLのジャッジと異なり、プロボクシングには審判の定期的な研修や試験の制度がありません。能力のないジャッジが野放しにされている状態です。

さまざまな観点から、ネバダ州のジャッジが意図的にカネロ・アルバレスに過剰なアドバンテージを与えているとは思えないのですが…。

当たり前ですがプロボクシングはスポーツです。世界的にも賭けの対象にされています。

もし、意図的に採点が操作されているとしたら、明らかな犯罪行為です。

ニューヨーク体育協会の元会長ランディ・ゴードンは「誰が見ても明白なラウンドは素人でも正しく10−9をスコアできるが、微妙なラウンドは訓練されたジャッジでも見方が分かれる、10−9なのか9−10なのかその差は2ポイントもある。これが積み重なると同じ試合の判定ではないようなスコアが生まれてしまうのだ」と〝カネロ判定〟など存在しないと否定します。

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 CJ・ロスはパッキャオvsブラッドリー第1戦でもありえないスコアを付けた常習犯で、2013年にメイウェザーvsカネロをドローと採点してからボクシング界で出禁となっています。
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ジェイコブ陣営が「彼女がリングサイドに座るなら試合を棄権する」とまで言い放ったアンダレイド・バードの目には、GGGvsカネロ第1戦が118-110でカネロ圧勝に移りました。「微妙なラウンドが重なると実態からかけ離れた判定が生まれてしまう」という言い訳も通用しない犯罪(的)採点でした。

ジェイコブスのマネージャー、キース・コノリーは「ラスベガスが厳密な意味でカネロのホームでないことは理解してるが、カネロが試合をすることでネバダ州に莫大な税金が収められていること、協会とジャッジを含めた関係者がその莫大な恩恵を受けていることも事実だ。明らかにおかしな判定が下されたとき『現行の採点制度ではそういうことも起こりうる』と問題から目をそらすのではなく、もっと厳格な調査が必要だ。他殺か自殺かわからない死体が発見されたときのように。金持ちが人を殺しても他殺にならないというんじゃ話にならない」と主張しています。

ネバダ州体育協会のボブ・バーネットは「私は24年半に渡るFBI時代に八百長ボクシングの捜査で全米を回り、個々の選手レベルでカネ目当てで八百長に手を染めるケースをいくつか摘発したが、協会ぐるみのものはなかった」と語ります。

バーネットが摘発した事件の一つは、2000年8月12日ネバダ州ラスベガス・パリスで行われたイベンダー・ホリフィールドvsジョン・ルイスの前座に組まれたリッチー・メリトvsトーマス・ウィリアムスのヘビー級10回戦。

バーネットはメリトのマネージャーがウィリアムスを買収、1ラウンドKO負けを演じたことを突き止めたのです。

ウィリアムスは懲役15ヶ月の実刑判決を受けました。意外なことですが八百長によるボクサーの実刑執行はこれが初でした。

「〝カネロ判決〟はコソコソ騒ぐ卑怯者の流言飛語だ。それが事実だと確信しているなら、場末のネットサイトじゃなく、もっと正式な場所で糾弾したらいいのに。万一、ネバダ州のジャッジがスコアを操作している事実があるなら、私は必ず証拠を突き止めてFBIに報告する」。

確かに組織的な判定操作はないかもしれませんが明白な証拠、カネの動きがない限り不当判定が意図されたものかどうかは永遠に闇の中です。

ロスやバードはラスベガスに利益を誘導するためにスコアを捏造したのか、それとも常識では考えられないほど採点能力が欠落した無能極まるジャッジだったのか?

前者なら犯罪で後者なら犯罪的ですが 、その真相は二人の女性にしかわかりません…。