5月4日土曜日、ネバダ州ラスベガス。T-Mobileアリーナ。

リネラル/リング誌/ WBA/WBCミドル級王者カネロ・アルバレスvsIBF王者ダニエル・ジェイコブス



今日のオッズはアルバレス勝利1/4(1.25倍)、ジェイコブス3倍。

2年前ならジェイコブス圧倒的有利で、それ以前にこのマッチメイクに世界中のファンが驚いたでしょう。 

この2年で「カネロウェイト(155ポンド)でミドル級(160ポンド)を戦う卑劣なアイドル」は 「ミドルはおろかスーパーミドル級にまたがって最強」と推される本物に昇華しました。
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プライベートジェットの中では歌をうたってドンチャン騒ぎのカネロですが、フェラーリののハンドルを握るときは静かにボクシングについて考えます。

メキシコの貧しい田舎町から世界で最も裕福なアスリートに駆け上がった成功物語を辿っていきます。

1990年7月18日にハリスコ州グアダラハラで8人兄弟の末っ子として生まれたサウル・アルバレスは、ボクシングに熱中する兄たちを追うようにして、13歳のときにグローブをはめました。

アマチュア戦績は「20戦(勝敗不明)」「44勝2敗」など諸説ありますが、確かなことは国際大会でタイトルを獲るなど目立った成果はあげていないということです(ジュニアの国内タイトルは獲得)。

赤毛の少年は15歳でプロデビュー。

あれから14年、28歳になった青年はカネや家、車に飛行機、およそ形あるものは全て手に入れていました。

頂点を極めた者が全てを手に入れるのは、ボクシングの神様が絶対に守ってくれる約束です。

モハメド・アリにシュガー・レイ・レナード、マイク・タイソン、オスカー・デラホーヤ、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ…カネロはついに彼らの系譜に並んだのです。

しかし、神様は大きな忘れ物をしてしまいます。

形あるもの全てはカネロのもとにプレゼントしてくれましたが、本来ならそれと必ずセットになっているはずの評価と名誉はいつまでたっても届けられなかったのです。