MLB公式サイトは、ナショナルズからFAになっていたブライス・ハーパー外野手がフィラデルフィア・フィリーズと総額3億3000万ドル(約365億円)で契約したと報じました。

米国4大スポーツ史上最高額とのことですが、その内容は13年複数年契約、つまり年俸計算では2億5380万ドル(28億円)です。

MLBの高額報酬といえば2001年のシアトル・マリナーズからテキサス・レンジャースにやはりFA移籍したアレックス・ロドリゲスの2億5200万ドルが、衝撃的でした。

A-Rodの単年あたりの報酬は18年後のハーパーとほとんど変わりません。

この高額契約記録を「米国4大スポーツ」という枠を外して見ると、ハーパーは2位。

最高記録は3億6500万ドル(約400億円)です。

ご存知、カネロ・アルバレスが昨年 DAZNと締結した「5年11試合契約」です。
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野球とボクシングを同列で語ることは出来ませんが、ハーパーは約160試合のシーズンを13年、つまり2080試合近い労働に従事することになりますから、1試合あたりの報酬は約1750万円。

一方のカネロは、1試合平均で約36億円が約束されています。

とはいえ、MLBは選手寿命がボクシングよりも長く、年金など福利厚生も充実。引退後も野球関係はもちろん様々なオプションがあります。

さらに、MLBはハーパーに準じるプレイヤーが報酬面でもなだらかなピラミッドを構成していますが、ボクシングの場合は「全体報酬の98%を2%のボクサーが手にする」とまで言われるとんでもない世界です。

「全体報酬の98%を…」は大げさに聞こえるかもしれませんが、ボクシング界では世界王者でも1試合10万ドルに満たないボクサーがほとんどです。

つまり、カネロは一般的な世界王者の360倍稼ぐということです。

そして、一般的な世界王者が手にする金額はカネロの0.3%もないのです。

昨年、ボクシングから撤退したHBOが取り組んでいた軽量級のイベントSUPER FLYの予算は約100万ドルでしたから、カネロの1試合のファイトマネーならSUPER FLY興行を40回も打つことができるのです。

「賞金総額5000万ドル」というWBSSの大ウソも、極めて異例とはいえカネロのような存在があるから騙されてしまうのでしょう。

それにしても、フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオ、そしてカネロ。彼らは、まさにボクサー全体数の2%にも全然満たないでしょうが、98%の富を独占しているのは納得できる話です。

パックメイなんて、1試合わずか36分でハーパー13年分に近いファイトマネーを荒稼ぎしたわけです。


しかし、その他の98%のボクサー、特に軽量級の報酬はなんとかならないものですかね。

プロスポーツは人気が全て、それはわかりますが…。

ファン・フランシスコ・エストラーダでなくても「同じことしてるのに差があり過ぎる!」と怒りをぶちまけたくもなります。