ドーベルマンとチワワでした。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」をBGMに入場したジャーボンタ・デイビスは、初回から世界基準の武器を何一つ持ち合わせていないウーゴ・ルイスをロープに追いたてます。

ウーゴにとってはまさに、スリラーな2分59秒になってしまいました。

鋭いコンビネーションをまとめられたウーゴは膝を折ってダウン。

虚ろな表情で鼻からおびただしい出血。もともとがクイッター(試合を投げ出すヘタレ)のウーゴですが、今回も諦めそうです。

カウントエイトで立ち上がったものの、ここでレフェリーがウーゴの諦観の眼を確認してストップ。
i
スピード、パワー、テクニック、強豪との対戦経験…ありとあらゆる要素で凡庸極まるウーゴにとって、デービスはスリラー以外の何物でもありませんでした。

もちろん、この惨劇の被害者ウーゴは何も失いません。

もともとが世界基準では評価の低いボクサーです。

つまり、デイビスもこの圧勝劇で上積みされる評価は1ミリもありません。

安物のサンドバッグでも、もう少し丈夫でしょう。

それにしても、ウーゴ陣営は何故こんな無謀な挑戦を受けてしまったのでしょうか。

 “His hands were very heavy form the start. He looked like he put on a lot of weight from the time of the weigh-in. Every punch he landed hurt. I think he broke my nose.”
最初からものすごいパンチをお見舞いされた。デイビスは昨日の計量からかなりの体重をリバウンドさせてたようだ。どのパンチも強烈でダメージを受けた。鼻の骨を折られたようだ。

厳しい言い方ですが、最初からわかってましたね。こうなること。

ウーゴは「試合決定から10日では対策を練る時間もなかった」と作戦もなかったようですが、それなら玉砕戦法しかなかったはずです。

咬ませ犬が怯えて咬まれて、泣いて試合が終わる。

後味の悪い3分弱でした。
 
こんなマッチメイクは、最低です。 

勇気の欠落したボクサーにはどうしても厳しい見方になってしまいます。 

報酬はデイビスが100万ドル、ルイス10万ドル。

日本での試合を除くと1〜3万ドルが相場のルイスにとっては莫大な報酬でしたが、カネのために試合を受けたのなら安すぎます。

Purses per the California State Athletic Commisison for the Showtime card on Saturday night: Gervonta Davis $1 million, Hugo Ruiz $100k, Mario Barrios $75k, Richard Zamora $10k, Sharif Bogere $75k, Javier Fortuna $40k, Ishe Smith $75k, Erickson Lubin $41,500.