ベネズエラが大揺れに揺れています。

 インフレは2018年12月に170万%!を記録、外圧で政権移行が進められようとしている異常事態です。

もはや、国家の体をなしていません。

世界一の石油埋蔵量を誇る、本当ならもっと、もっと豊かになっていてしかるべき国なのに。


ベネズエラ… ホルヘ・リナレスやホセ・ウスカテギら世界トップで戦うボクサーを生み出し続けてきたボクシングファンにとっては特別な国の一つです。

メキシコ、プエルトリコのボクシング二大強国からは遅れをとっているものの、日本にとってもベツリオ・ゴンザレスやアントニオ・エスパラゴサ、デビッド・グリマン・メンデス、ホセ・ボニージャ、レオ・ガメス、ロレンソ・パーラ、ヒルベルト・セラノ、ファン・ランダエタ、アレクサンデル・ムニョス…。


ベネズエラは、キャラの立った手強いファイターを軽量級を中心に数多く輩出してきました。


そんな彩り豊かなベネズエラのボクサーから、最も印象的な一人を選べ。

そんな命題を与えられたら、多くのファンはリナレスを挙げるでしょう。

そして、もしかしたら彼の名前を思い浮かべる人もいるかもしれません。



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悪魔にその身を焼かれた男
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エドウィン・バレロ。

狂気の殺人犯になる前、彼はプロボクサーだった。

そして、プロボクサーになる前は彼も普通の少年だった。

そのはずだ。

それとも、凶悪な性質を孕んで生まれる人間がいるのだろうか。

1981年12月3日に貧しい家庭で生まれたエドウィンは物心ついた頃には、ストリートファイトと犯罪に明け暮れ、警察の厄介になることも度々あった。

ボクシングのリングは、彼にとってその狂気を合法的に吐き出せる場所になった。

20歳でプロデビューすると10戦連続1ラウンドKOをマーク(この記録は18戦連続まで伸ばした)、ゴールデン・ボーイ・プロモーションズと複数年契約を結ぶスピード出世を見せた。

しかし、この頃、親しい友人に「米国に来てからも何度か窃盗とバイク泥棒を繰り返した」と告白している。

凶悪の性は、リングの中で発散されていたと思われていたが、現実には彼は自らの肉体の中に宿る悪魔を駆逐できていなかったのだ…。