マニー・パッキャオにとって40歳最初の試合で、これがプロ70戦目(60勝39KO7敗2分)。

直近10試合を振り返ると、ティモシー・ブラッドリー第1戦とジェフ・ホーン戦は大きな議論を呼んだ判定とはいえ、6勝(1KO)4敗。

2008年〜2012年のPFPキング時代から7年、パックマンのプライムタイムはとっくの昔に過ぎ去った思い出です。

昨年7月にルーカス・マティセから9年ぶりのKO勝利でWBAのセカンドタイトルを獲得、フレディ・ローチとの黄金コンビ再結成、年内にフロイド・メイウェザーとの再戦が内々定…。

ほとんど全ての専門家予想が、40歳のフィリピン上院議員を支持。オッズも昨日からパッキャオ勝利1.36倍→1.28倍、ブローナー勝利3.25倍→3.75倍とじわじわ開いています。

明るい前向きの話題が溢れていますが、消耗劣化が激しいはずの激闘型スタイルで69試合を戦い抜いてきた40歳です。

リングに上がったときに、思うように体が反応しないなんてことが起きても何の不思議もない段階に突入しているのです。
PacquaioBroner
対するブローナーは直近10試合で6勝3敗1分。

パッキャオとよく似た〝近況〟ですが、無名のアドリアン・グラダナスに実質敗北、パックマンが軽くさばいたジェシー・バルガスとどっこいの試合を展開するなど、試合を重ねるごとに評価を落としてきました。

「ジュニアライト、ライト級時代の破壊力とキレがウェルターでは失われた」「現在のABは中途半端なシュルダーロールが丸裸にされて技術的に大きな欠陥を抱えるボクサー」「今は若い頃からの不摂生と集中力のない〝問題的な〟姿勢の負債の支払いを迫られている」「まともな相手には1勝も出来ていない過大評価の典型」…。

巷間言われているブローナー評は、確かにその通りです。一応、四階級制覇はしてますがビセンテ・ロドリゲス(ジュニアライト)、アントニオ・デマルコ(ライト)、カビブ・アラフベルディエフ(ジュニアウェルター)と世界基準に満たない相手から三階級、ウェルターはポール・マリナッジからスプリットデジションで奪っているとはいえ、当時のマリナッジは晩年で147ポンドでは明らかな穴王者でした。

「今までの俺じゃない。相手はパッキャオだ。この試合に人生を賭ける」。その言葉は半分本気かもしれませんが、29歳まで才能頼みで緩みっぱなしの放蕩なキャリアを送ってきたABが、簡単に別人になれるとは思えません。



もはや、試合の帰趨はパッキャオも口にした「年齢は単なる数字でしかない」というベテランアスリートの常套句が、今日のリングで証明できるかどうか、その一点につきます。