今回は、米英メディアのPFPです。

英国から「週刊ボクシングニューズ」と「ボクシングマンスリー」、米国は月刊復活の「リング誌」と世界最大のスポーツメディア「ESPN」。
 英国ボクシングニューズ英国ボクシングマンスリーリング誌ESPN
1位ワシル・ロマチェンコワシル・ロマチェンコワシル・ロマチェンコワシル・ロマチェンコ
2位カネロ・アルバレスゲンナディ・ゴロフキンテレンス・コロフォードテレンス・コロフォード
3位ゲンナディ・ゴロフキンテレンス・クロフォードカネロ・アルバレスカネロ・アルバレス
4位テレンス・クロフォードカネロ・アルバレスオレクサンダー・ウシクゲンナディ・ゴロフキン
5位オレクサンダー・ウシクマイキー・ガルシアゲンナディ・ゴロフキンマイキー・ガルシア
6位シーサケット・ソールンビサイシーサケット・ソールンビサイ井上尚弥エロール・スペンスJr.
7位マイキー・ガルシア井上尚弥マイキー・ガルシア井上尚弥
8位レオ・サンタクルスオレクサンダー・ウシクシーサケット・ソールンビサイオレクサンダー・ウシク
9位井上尚弥レオ・サンタクルスエロール・スペンスJr.シーサケット・ソールンビサイ
10位アンソニー・ジョシュアセルゲイ・コバレフドニー・ニエテスデオンティ・ワイルダー
我らが井上尚弥が四つのPFP全てに名前を連ねているのは、気持ちの良い光景です。

4メディアともに1位はロマチェンコ。

投票制のESPNでは女性レポーターのクラウディア・トレホスが11人中ただ1人、ロマチェンコを2位、クロフォードを1位に推していますが、専門家視点では〝ウクライナの芸術品〟がPFPキングなのです。

しかし、130ポンドに上げてからのハイテクは、ホルヘ・リナレス、ホセ・ペドラサの直近2戦を見る限り、いつ負けても大きな驚きはないように思えます。

メイウェザーとパッキャオが〝退場〟してから「満場一致、誰一人文句のないPFPキング」は生まれていません。ロマチェンコの足元も脆弱に見えます。

ランキングをパッと見て目を引くのが、英国の2誌がサンタクルスをランクインさせていることですね。

英国のスター、カール・フランプトンに勝利したことへのリスペクトが含まれているのか、日本のファンの目からは違和感があります。

そういえば、英国のスター選手をことごとく倒したリナレスもロマチェンコに敗れるまでは10傑の常連でした。

また、ボクシングマンスリーは10位にセルゲイ・コバレフを入れていますが、これはエレイデル・アルバレスにKOされる前のランキングです(せっかくの電子版でもボクシングマンスリーは1月と12月の年2回発表のようです)。

PFPランキングの常ですが、ヘビー級には厳しいですね。

ボクシングニューズがアンソニー・ジョシュアを10位、ESPNがデオンティ・ワイルダーをやはり10位に滑り込ませていますが、二人とも無敗でジョシュアは3団体統一王者、ワイルダーも8連続防衛中の王者です。

クリチコ兄弟も「PFPはヘビー級以外の16階級で勝手にやればいい」と嘆いていましたが、PFPの考え方の根本が「ヘビー級以外にも光を当てること」だったので、ヘビー級が冷遇されるのは仕方がありません。

とはいえ、今やヘビー級は英国以外はまさかの冬の時代。ワイルダーは「ヘビー級にも光を当ててくれ」と言いたいところでしょう。

階級が違うことがほとんどのPFPファイター同士が現実のリングで戦うことは稀ですが、マイキー・ガルシアがIBFウェルター級王者エロール・スペンスJr.に挑戦するメガファイトが内定(3月16日)。

会場はパッキャオが2試合戦った巨大なAT&Tスタジアム(カウボーイスタジアム)。ガラガラの客席にならないか心配ですが、注目の一戦です。オッズはスペンス勝利が1.25倍、マイキー3倍と、現時点では意外と開いていません。

ワイルダーはタイソン・フューリーとのリマッチを優先させるかもしれませんが、ジョシュアとの最終決戦はすでに交渉が進んでいます。

こちらはまだ試合も内定していないのに以前からPotential Fightとしてオッズが走っています。ジョシュア1.36倍、ワイルダー2倍。

Potential Fight でみるとジョシュアとオレクサンダー・ウシクのPFP対決もオッズが叩かれています。こちらはジョシュア1.25倍、ウシク3.75倍。

井上もシーサケットとニエテスがすぐ下の階級にいるとはいえ、いつものようにニアミスで終わりそうです。

PFP予備軍では、やはり井岡一翔が注目です。大晦日にニエテスに明白な形で勝つとリング誌でPFPランキングに入るのは確実、他メディアでも10傑に割り込んで来る可能性大です。

隣接する階級で戦う日本人がPFPに入る…もう、やることは一つしかありません!