マジソンスクエアガーデンHuluシアターはソールドアウト、5312人の観衆がシートを埋め尽くしました。

リング誌/WBA王者ワシル・ロマチェンコvsWBO王者ホセ・ペドラサ。

リナレス戦で右肩を損傷してしまったロマチェンコでしたが、その影響はなかったようです。

微妙なラウンドをピックアップしながら、11ラウンドにダウンを二つ奪って大差判定勝ちを収めWBOバージョンのベルトもコレクションに加えました。 
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COMPUBOXではロマは、トータル738発中33%の240をヒット。ペドラサはロマを大きく上回る931発を放ちながらも命中したのは111発、12%。

パワーパンチでもロマが345−158(46%)、ペドラサ425−80(19%)と命中率はダブルスコア。

ジャブに至っては393−82(21%)に対して、506−31(6%)とその精度は大きく開きました。

〝スナイパー〟の異名を持つペドラサでしたが、それが冗談に聞こえてしまう精度の悪さでした。

しかし、パンチスタッドと、119−117/117−109×2 のスコアほどの圧勝劇ではありません。

“Maybe next year we can make a fight with Mikey Garcia” 来年、マイキー・ガルシアとのライト級完全統一戦を行う

 
試合後のインタビューでIBF/WBC王者マイキー・ガルシアとのUndisputed Championを賭けたPFP決戦に挑むと意志表明したロマチェンコでしたが、ESPNの解説陣が「厳しい」と思わず漏らす内容でした。

ペドラサは一流王者ではありませんが、やりにくい相手です。しかも戦前、完全な負け犬扱いをされて、相当な決意でリングに上がったことは容易に想像できます。

ロマチェンコが手こずったのも仕方ない面はありますが…凡庸なスピードとパワーしか持ち合わせないスナイパーを36分間も躍動させたハイテクのボクシングは、プロ13戦目にして初めて単調に映りました。

まだ30歳とはいえ、ロマチェンコのプライムタイムは過ぎているのかもしれません。それとも「100%」と全快宣言していた右肩が完全な状態ではなかったのかもしれません。


ロマチェンコは200万ドル、ペドラサも100万ドル、共にキャリアハイの報酬を手にした模様です。


5000人の箱でこの金額はさすがESPNです。


これがネット配信の初期バブルなのか、それとも十分に採算が取れているのか、しばらく注目です。


今日のペドラサは言うに及ばず、リナレスよりも速くて強いマイキーにロマチェンコは勝てないでしょう。

その、マイキーは来年3月16日にテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアム(カウボーイスタジアム)でIBFウェルター級王者エロール・スペンスJr.に挑戦することが決定しています。

こちらも注目のPFPファイター対決ですが、予想はマイキーの圧倒的不利。オッズもマイキー勝利は3.5倍、王者は1.28倍。

「体格で大きく勝るスペンスに終盤までにストップされる」と見られています。

予想通りにマイキーが巨大スタジアムのメガファイトで惨敗した場合、ダイレクトにロマチェンコ戦のリングに上がれるのか、疑問です。

もし大番狂わせでウェルター級を制覇するとなると、そのときはそのときで、タレント豊富な最も稼げる階級からライト級に降りる必要性はあるのか、これも疑問です。

日本のファンから見ると「ロマチェンコとの再戦が実現しないなら、このまま140ポンド(ジュニアウェルター級)で戦う」方針のリナレスとの試合も実現して欲しいところです。

初戦以上にチャンスがあると思います。