2017年の年間最高選手(ESPN:リング誌はワシル・ロマチェンコ)で、PFPトップ3(ロマチェンコ、カネロ・アルバレス)の一角を占めるテレンス・クロフォードが最も苦しめられた相手はユリオルキス・ガンボア(2014年6月28日)です。
あの試合が、ガンボアのライト級バージョンであったこと。直近3年間で2試合と試合枯れしたガンボアが感覚を狂わせていたこと。ガンボアは当時32歳、衰えが見え始めていたこと。
クロフォードにとっては幸運でした。
あれから4年の歳月が流れましたが、ガンボアは6試合を戦い(5勝1KO1敗)、来月11日にはマイアミでミゲール・ベルトランJr.とライト級10回戦で拳を交えます。
このイベントにはファンマ・ロペスもエリオ・メスキータとやはりライト級10回戦のリングに上がります。
ガンボアとファンマが揃って勝利を収めれば、来年の早い段階で両者の決戦が予定されています。
10年前は全階級を通して最も実現が期待されたマッチアップの一つでしたが、今やガンボアは36歳、ファンマは35歳になりました。
キューバからの亡命、ドイツから米国へより良い環境を求めて流浪したガンボアの人生にはいくつものエピソードが散りばめられていますが、最も印象的なものはキューバ時代に貧困から金メダルを売ったというものでしょう。
2011年4月2日USAトゥデイ紙からの紹介です。
***** 2004年アテネ五輪でフライ級の金メダルを獲得した〝グアンタナモのサイクロン〟は、その後も世界選手権でメダルを獲得、2008年北京五輪でも活躍が期待されていました。
2006年パン・アメリカン大会のに向けて合宿していたベネズエラのホテルから抜け出し、国境を越えてコロンビアに入り、そこからドイツに渡ってアリーナ・ボックス・プロモーションとプロ契約を結びます。
2007年プロデビュー。亡命のほとぼりが冷めるのと、ドイツでの6試合(内1試合はトルコ)6戦全勝5KOの実績が認められ、翌2008年には米国に進出、破竹の勢いのままWBA暫定、IBFのフェザー級タイトルを獲得します。
栄光に彩られたボクシングキャリアですが、キューバ時代は経済的な困窮に喘いでいたと言います。
2011年4月17日の防衛戦(ホルヘ・ソリス戦)を前に、グアンタナモのサイクロンにインタビューを敢行しました。
今はマイアミで妻と二人の子供、父親と弟で暮らしている。満足な毎日だ。でも、母親と家族はまだキューバに残されている。一緒に住みたいけど…。
キューバでの生活は本当に苦しかった。アマチュアでトップクラスの実績を残しても、報奨金はもちろん、活動費も1セントももらえなかった。海外遠征の費用は負担してくれても、金メダルを獲ったって生活は何一つ変わらなかったんだ。
五輪で金メダルを獲っても何にもならない。長女が誕生日を迎える前に、私は金メダルを売ったんだ。
たったの1500ドルにしかならなかったけど、誕生日プレゼントを買うには十分だったし、何より金メダルなんて持っていても1500ドルどころか1セントの価値もないわけだから。
ソリス戦はHBOが生中継してくれて、キャリアハイの報酬も約束されている。
しかも、ソリスの敗北はたったの二つで、マニー・パッキャオにしかノックアウトされていない。
もちろん、4年前のフェザー級のパッキャオ(この当時2011年のパッキャオの評価は全てのメディアが満票でPFP1位に推すなど頂点)だから、単純に比較されることはないだろうけど、ソリスをKOしたいね。
リングサイドにはファンマが来るんだろ?彼に見せつけたいね、私の強さを。
次の試合は、ビッグファイトにしたい。
当時、ガンボアは19戦全勝15KO無敗、ファンマは30戦全勝27KO無敗。
ファンマとの試合に勝ったら、金メダルを買い戻したい。
私の金メダルは今頃、溶かされて跡形もなくなっているかもしれないが、IOCに事情を話したら特別に鋳造してもらえないのかな?
もう一度、あの金メダルをこの手に戻して家族に見せたいんだよ。 *****
ガンボアが金メダルを取り戻すことが出来たのかどうかは、わかりません。
しかし、グアンタナモのサイクロンはまだ戦い続けています。
11月10日のイベントはマーリンズパークのウエストプラザ屋外特設リングで行われます。プレミアムケーブルやストリーミング配信はない模様で、インテグレイテッド・スポーツがPPVで生放送する予定です。
視聴料は24ドル95セント。約3000円。
ファンマは「ガンボアとの対決は大切な忘れ物を取りに帰るような気持ちだ。メスキータには絶対に勝って、ガンボア戦につなげたい。でもガンボアは私との対戦を避けて、ワシル・ロマチェンコと戦うなんて言い出してるらしいじゃないか?全ては彼が決めることだけど、私たちの試合こそ、ファンが待っている」と困惑しています。
ガンボアは「ロペスが私が逃げるとか言ってるようだけど、どうして低レベルなボクサーから逃げなきゃいけないのか意味不明だね。彼とは戦うよ、そういう流れと契約だ。ただ、私の最終目標は彼じゃない。この階級最強のロマチェンコだ」と、11月10日に勝てばファンマと戦うのは既定路線と語っています。
普通に考えると、ガンボアvsロマチェンコは見たいですが、いろんな意味で順番はロペス戦を先にすべきですね。
個人的には、楽しみです。
ガンボアvsファンマの約10年越し対決。極めて塩分カットされた健康な試合になること間違いなしです。
あの試合が、ガンボアのライト級バージョンであったこと。直近3年間で2試合と試合枯れしたガンボアが感覚を狂わせていたこと。ガンボアは当時32歳、衰えが見え始めていたこと。
クロフォードにとっては幸運でした。
あれから4年の歳月が流れましたが、ガンボアは6試合を戦い(5勝1KO1敗)、来月11日にはマイアミでミゲール・ベルトランJr.とライト級10回戦で拳を交えます。
このイベントにはファンマ・ロペスもエリオ・メスキータとやはりライト級10回戦のリングに上がります。
ガンボアとファンマが揃って勝利を収めれば、来年の早い段階で両者の決戦が予定されています。
10年前は全階級を通して最も実現が期待されたマッチアップの一つでしたが、今やガンボアは36歳、ファンマは35歳になりました。
キューバからの亡命、ドイツから米国へより良い環境を求めて流浪したガンボアの人生にはいくつものエピソードが散りばめられていますが、最も印象的なものはキューバ時代に貧困から金メダルを売ったというものでしょう。
2011年4月2日USAトゥデイ紙からの紹介です。
***** 2004年アテネ五輪でフライ級の金メダルを獲得した〝グアンタナモのサイクロン〟は、その後も世界選手権でメダルを獲得、2008年北京五輪でも活躍が期待されていました。
2006年パン・アメリカン大会のに向けて合宿していたベネズエラのホテルから抜け出し、国境を越えてコロンビアに入り、そこからドイツに渡ってアリーナ・ボックス・プロモーションとプロ契約を結びます。
2007年プロデビュー。亡命のほとぼりが冷めるのと、ドイツでの6試合(内1試合はトルコ)6戦全勝5KOの実績が認められ、翌2008年には米国に進出、破竹の勢いのままWBA暫定、IBFのフェザー級タイトルを獲得します。
栄光に彩られたボクシングキャリアですが、キューバ時代は経済的な困窮に喘いでいたと言います。
2011年4月17日の防衛戦(ホルヘ・ソリス戦)を前に、グアンタナモのサイクロンにインタビューを敢行しました。
今はマイアミで妻と二人の子供、父親と弟で暮らしている。満足な毎日だ。でも、母親と家族はまだキューバに残されている。一緒に住みたいけど…。
キューバでの生活は本当に苦しかった。アマチュアでトップクラスの実績を残しても、報奨金はもちろん、活動費も1セントももらえなかった。海外遠征の費用は負担してくれても、金メダルを獲ったって生活は何一つ変わらなかったんだ。
五輪で金メダルを獲っても何にもならない。長女が誕生日を迎える前に、私は金メダルを売ったんだ。
たったの1500ドルにしかならなかったけど、誕生日プレゼントを買うには十分だったし、何より金メダルなんて持っていても1500ドルどころか1セントの価値もないわけだから。
ソリス戦はHBOが生中継してくれて、キャリアハイの報酬も約束されている。
しかも、ソリスの敗北はたったの二つで、マニー・パッキャオにしかノックアウトされていない。
もちろん、4年前のフェザー級のパッキャオ(この当時2011年のパッキャオの評価は全てのメディアが満票でPFP1位に推すなど頂点)だから、単純に比較されることはないだろうけど、ソリスをKOしたいね。
リングサイドにはファンマが来るんだろ?彼に見せつけたいね、私の強さを。
次の試合は、ビッグファイトにしたい。
当時、ガンボアは19戦全勝15KO無敗、ファンマは30戦全勝27KO無敗。
ファンマとの試合に勝ったら、金メダルを買い戻したい。
私の金メダルは今頃、溶かされて跡形もなくなっているかもしれないが、IOCに事情を話したら特別に鋳造してもらえないのかな?
もう一度、あの金メダルをこの手に戻して家族に見せたいんだよ。 *****
ガンボアが金メダルを取り戻すことが出来たのかどうかは、わかりません。
しかし、グアンタナモのサイクロンはまだ戦い続けています。
11月10日のイベントはマーリンズパークのウエストプラザ屋外特設リングで行われます。プレミアムケーブルやストリーミング配信はない模様で、インテグレイテッド・スポーツがPPVで生放送する予定です。
視聴料は24ドル95セント。約3000円。
ファンマは「ガンボアとの対決は大切な忘れ物を取りに帰るような気持ちだ。メスキータには絶対に勝って、ガンボア戦につなげたい。でもガンボアは私との対戦を避けて、ワシル・ロマチェンコと戦うなんて言い出してるらしいじゃないか?全ては彼が決めることだけど、私たちの試合こそ、ファンが待っている」と困惑しています。
ガンボアは「ロペスが私が逃げるとか言ってるようだけど、どうして低レベルなボクサーから逃げなきゃいけないのか意味不明だね。彼とは戦うよ、そういう流れと契約だ。ただ、私の最終目標は彼じゃない。この階級最強のロマチェンコだ」と、11月10日に勝てばファンマと戦うのは既定路線と語っています。
普通に考えると、ガンボアvsロマチェンコは見たいですが、いろんな意味で順番はロペス戦を先にすべきですね。
個人的には、楽しみです。
ガンボアvsファンマの約10年越し対決。極めて塩分カットされた健康な試合になること間違いなしです。

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