井岡一翔が素晴らしい復帰戦を飾った今日(米国時間では昨日)、日本スポーツ界にとって最も輝かしい偉業を成し遂げたのは大坂なおみです。とんでもない大偉業です!
天衣無縫、物怖じしない大らかな性格はまさにアスリート向きだと思っていましたが、その反面のムラっ気は最後の大舞台で致命傷になる気がしましたが、全くの杞憂でした。
逆に、セレーナ・ウィリアムスの方が感情をコントロールできませんでした。
早朝から泣いてしまいました。まさか、優勝するとは。
ESPNが「The Serena Williams-Naomi Osaka US Open final was supposed to be a heavyweight boxing match between two of the hardest-striking players in the game. 」と伝えた「ヘビー級ボクシングのような強打の応酬」は実に見応えのある大勝負でした。
しかし…。
試合中に、セレナがコーチから支持を受ける違法行為があったこと、感情を抑えることができずにラケットを叩きつけたことでペナルティを受けたことに「指示は受けていない」「男性プレイヤーならラケットを叩きつけても注意も受けないのに性差別だ」と主審に詰め寄り、観客の大部分もセレナをサポートするブーイングを起こしました。
米国で、米国人の生きる伝説が同じコートに立っているのですから、大坂にとって完全アウエーなのは当然です。それでも、しかし、後味が悪かったです。
優勝インタビューで「Sorry」と、大観衆が期待した結果でなかったことを謝りました。それにしても、まあ、民度の低い観客です。大坂への拍手が少な過ぎます。
しかし、大坂の少し恥ずかしそうに話す謙虚な態度は、彼女の美しく黒い肌と力感溢れるプレーからは信じられないほどに、まさしく日本人の姿、正確には日本人が美徳と見なす奥ゆかしい振る舞いでした。
それなのに、米国では「悪いことをしてないのに謝る大坂が理解できない」という批判も一部であるようです。
かつて、ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が怪我で戦線離脱、「チームに迷惑をかけて申し訳ない」と謝ったとき、ジョー・トーリ監督は「信じられないくらい素晴らしい態度だ」と絶賛する一方、「悪いことなど何もしていないのにどうして謝るのか」という、今回と同じ非難がされました。
また、「HBOのPPVのメインイベントでAサイド、世界の頂点に立った感想は?」と聞かれて、リッキー・ハットン戦に挑むマニー・パッキャオが 「アンダーカードに出場する全ての選手の健闘と幸運を願っている」と答えたときも「どん底から這い上がってきたパッキャオらしい素晴らしい言葉だ」と賞賛された一方で「質問の答えになっていない。自分のことを聞かれて自己主張しないのはおかしい」という、理解不能の批判もありました。
欧米では自己主張は正義で、謝ったら負けです。
文化の違い、互いの文化を尊重すべき。それが第一なのはわかりますが…。
それでも、やっぱり自分は日本やアジアの謙虚な純情を愛してしまいます。
文化の違い、互いの文化を尊重すべき。それが第一なのはわかりますが…。
それでも、やっぱり自分は日本やアジアの謙虚な純情を愛してしまいます。

コメント
コメント一覧 (2)
それにしても大坂なおみの、あのおおらかさ。試合後のブーイングの嵐の中で「とりあえずお腹空いた」とバナナを貪る姿に、空恐ろしさすら感じました。
どんなに訓練しても身につけることのできない、あの20歳の天衣無縫が、これから何をしでかしでかすのか、ただただ楽しみです。
大会を通じて、そしてセレーナを相手にしたグランドスラム決勝でも負ける気配はありませんでした。どんな状況でも自分の感情をコントロールし、集中し鼓舞しようとする姿には感動しました。
セレーナには心底がっかりしました。男女の判定差がある、と問題を提起するなら試合後でよかったはずです。ルールの中で戦っている以上、相手を、審判をリスペクトし、試合をスムーズに進めてもらいたかったです。審判に対する暴言は、純粋に見たくありませんでした。あの状況でも選手を強制退場させることの出来ない、興行のかかった個人競技の醜さを感じました。
状況を理解しないまま、声の大きな人を支持する観客は、まさにアメリカの悪い所だったと思います。
ただ大坂なおみだけが、強く、美しかったです。