頂点十六カ国進出ニ接シ 
日本代表ハ直チニ出動 コレヲ撃滅セントス、
本日天気晴朗ナレドモ波高シ

しかし、それにしてもW杯は恐ろしい舞台です。

あのドイツが、前回大会優勝国のドイツが、世界ランキング1位のドイツが韓国に0−2で敗れてグループリーグ最下位に沈んで決勝トーナメント進出を阻まれました。

メッシ擁する優勝候補の一角、アルゼンチンが、グループリーグ敗退の瀬戸際に追い込まれました。

そして、日本と同じグループHで最も世界ランキングの高いポーランドが、熾烈なヨーロッパ予選を10試合で28得点で首位通過したあのポーランドが、敗退してしまうのです。

そして、コロンビア。

エメラルドマウンテンと麻薬の美醜渦巻く南米の強国が、日本に敗れたときはグループリーグ敗退濃厚と誰もが思ったでしょう。

ロマンティックなストーリーですが、決勝でもう一度会いたいですね。

ウィリアムヒルのオッズでは、日本とコロンビアが決勝で相見える確率は0%ですが…。

驚愕の地力を見せた南米の強豪コロンビアですら、決勝トーナメントは初戦敗退と見られています。

グループリーグでズッコケ丸出しのコロンビアと日本が、決勝トーナメントで戦うのは、異常に評価の高いベルギーか、異常に経験値の高いイングランド。

英国BBCは大会前から「グループHは優勝経験国がいない、決定力のないチームばかりだから、(決勝トーナメントでHの進出国と戦う)グループGの英国は恵まれている」と癪にさわる報道を続けていました。

BBCの客観的で冷静な立ち位置が、今回ばかりは腹立ちますね。おっしゃる通り、とはいえ。

なんだか、こうなってくるとHグループのコロンビアにも思い入れが湧いてきます。

決勝は日本vsコロンビアで世界を驚かせたいものです。

それにしても。

サッカー文化が深く浸透し、大会屈指の実力国でも足元をすくわれかねないのが世界です。

これから、日本は経験するはずです。経験しなければなりません。優勝を狙える戦力だと、国民の巨大な期待を背負って開催国へ乗り込むW杯を。

そのとき、日本代表は今まで誰も経験したことのない、目に見えない強敵と戦うことになるのでしょう。

誰もが、物足りなく思ったボルゴラードの敗北。

それでも、W杯でタイムアウトまでボールを回す、それが貴重な経験ではないはずがありません。

ほろ苦い経験ですが、叩き落とされたわけではありません。前に進んだのです。授業料を払わずに、素晴らしい経験をさせてもらったわけです。

未熟な子供を見守り、逞しい大人に成長する、その偉大な山岳物語に寄り添えることほど幸せなことはありません。

ロシア戦記は、まだまだ続きます。


天気晴朗なれども波高し!

日本で、ぬくぬくと応援している私たちには、ビールを飲んで、夜更かしして、子供達とテレビにエールを送る。まさしく、天気晴朗です。

選手たちは、世界の大波に何度も飲まれそうになりながらも、日本の船を、荒波を越えて、守ってくれました。

次の波が、小々波であるはずはありません。

事実上、1992年から息吹いた四半世紀でこの国のサッカーが、どういう形になったのか。

なんだか、今晩は最初から司馬遼太郎風ですが、この国の形を、世界に示す大会です。

それでも、きっと、必ず、乗り越えてくれるはずです。


さあ、こっからがスタートだ! がんばれ!!!愛すべきサムライブルー!!!

イングランドvsベルギー、キックオフです。

「まあず、お手並み、拝見、ですな」(浜田剛史さん風) 。