日本人が戦った「人気階級のビッググネーム」。

まずは「人気階級」ですが、これは簡単です。

ウェルター級、ミドル級、ヘビー級が不動の人気階級です。

え?と思われるかもしれませんが、不動の人気階級はこの3クラスだけです。
 
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中谷正義がワシル・ロマチェンコに挑戦するのはライト級で、不動の人気階級とは言えませんが、タレントの質量によっては盛り上がります。

そうです、ちょうど今のように。

村田諒太のゲンナディ・ゴロフキンはミドル級でも究極のターゲットのカネロ・アルバレスはスーパーミドル級です。

ただ、カネロならジュニアミドルからライトヘビーまでどこで戦おうがピッグネームNo.1。注目度も破格です。

ロマチェンコとGGGは、カネロと比較してしまうと何枚も格落ちします。しかし、それでもピッグネームです。それも極上のビッグネームと呼んでも、誰も文句はありません。

この辺りのニュアンスはわかりやすいものの、冷徹に厳しいものがあります。

例えば「ローマン・ゴンザレスやノニト・ドネアはビッグネームか?」という問いの答えは2種類用意しなければなりません。

超軽量級という枠組みの中ではビッグネームです。このブログでもそう形容しています。

しかし、その枠を外すとエイドリアン・ブローナーやアミール・カーン以下、アンディ・ルイスにも遠く及びません。

ロマゴンやドネアは長らくPFPのトップ戦線で戦い、共に4階級制覇(ドネアを5階級制覇と認めてるのは日本だけ)を果たしました。

同じことをライト級やウェルター級、ミドル級を絡めてやってのけたなら、彼らはPPVファイターになっていたでしょう。もしかしたら、さらにその上のForbes Fighterとして名前を刻んだかもしれません。

しかし、悲しいかな、現実にはPPV興行とは全く無縁、ラスベガスやニューヨークの大会場や、巨大スタジアムとも全く無縁。

多くのボクシングファンにとっては〝地下ファイター〟のポジションに甘んじているのです。

階級格差は歴然として存在します。 

井上尚弥がミドル級なら、世界中のボクシングファンがカネロとの一騎打ちを渇望したでしょう。

村田諒太がバンタム級なら日本メディアですら、大きく取り上げることはありません。

バンタムとミドルでは、経済的価値の物差しでは、もう全く別競技なのです。 

ボクシングは米国では間違いなくマイナースポーツですが、超軽量級はその中でも無視されたクラス、それが現実です。
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オリジナル8の時代では、フライ級やバンタム級は今のように存在の耐えられない軽さではありませんでした。
 

今更ですが、その原因は。。。

①アジアや中南米、アフリカなど発展途上国が温床となっており、そもそも欧米の関心が低い。

②団体と階級増殖の中でも好き放題に細分化され、そもそも興味がなかったのにますますわかりにくくなっている。

③注目度の高いPPVイベントなど大興行で主役を張ることは絶対になく、アンダーカードに添えられ続けていることから、そもそも低かったステイタスをさらに下落させている。

この「そもそも」の3点を主因に挙げることが出来ます。

このブログでは何度も繰り返していますが、これが「相撲」のように奴らが全く知らないものなら、まだ「突破の糸口」があります。 

ただ、そうではないのが絶望的です。  日本人の主食を米からタロイモに変えるようなミッション・インポシブルです。
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現代ボクシング最高の大物。村田の釣り針に引っかかってくれるか?


ロマチェンコもGGGも単体ではPFPファイターに到底なれない不人気選手ですが、人気階級という深く広い海に、圧倒的な実力という釣り針を垂らし続けることによって、超軽量級には存在しない大物が引っかかる可能性があるのです。

ウクライナ人とカザフスタン人、この二人の釣り針は見事に大物をフックしましたが、残念なことに釣り上げることは出来ませんでした。

本当に残念です。階級と人種の差別が闇深い米国のリング、そこで日本人の私たちが応援するのは決まっています。

こいつだけは叩きのめさなきゃダメ!死んでも負けちゃダメ!だったのに…。

結局は、ロマチェンコもGGGも、マーベラス・マービン・ハグラーにはなれなかったのです。

それでも、彼らほどの存在は超軽量級には一人も存在しません。

彼らをボトムラインの9ー10位として、世界が注目する本物なピッグネームに挑んだ日本人を振り返ります。



【番外編】アントニオ猪木

ボクシングを超えてスポーツ史上でくくってもトップ、モハメド・アリと戦った事実は揺らぎません。

この事実で最も重要なことは、当時のアリが現役の世界ヘビー級王者だったということです。

猪木!がんばれ!



【第10位】試合前=中谷正義vsワシル・ロマチェンコ 


史上空前のライト級ウォーズの火蓋が切って落とされた中、最強と目されるロマチェンコに勝利すると、デビッド・マクウォーターの「中谷との再戦は我々にとって意味がない」という言葉も空々しく感じられるだけです。

ロマチェンコを撃破した中谷を回避するなら「テイクオーバーは逃げた」と世界中のボクシングファンから非難されるでしょう。



【第9位】試合前=村田諒太vsゲンナディ・ゴロフキン

昨年は、カネロの口からも「村田と東京」と出るなど、一気に具体化しそうな日本ボクシング史上最大の一戦でしたが…。

それでも、いまだにミドル級最強候補のゴロフキンを鮮烈な形でノックアウトすると、カネロへ向けた強烈なメッセージになります。



【第8位】石田順裕vsジェームス・カークランド
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八重樫東や井上尚弥ら超軽量級でもリング誌awardに選ばれますが、人気階級はノンタイトル戦など世界レベルにない試合でも選ばれるのです…。

カークランドはバンタム級で例えると〝一応王者〟のエマヌエル・ロドリゲス以下の、王者ですらない過大評価の典型でした。

しかし、リング誌をはじめとした専門誌はもちろん、スポーツイラストレイテッドやCNNまでが物語性のあるホープの蹉跌を大々的に報じました。バンタム級など超軽量級ではありえないことです。

残酷な言い方ですが、米国でミドル級を男子硬式野球に例えると、バンタム級は女子ソフトボールです。

そして、バンタム級も女子ソフトボールも日本こそが本場です。女子ソフトでは、世界のトップ選手が日本を目指します。

憧れ料まで払ってるのに、ESPNからは「井上尚弥は全く無名(こっちには放送する価値がないんだから、当初の放映権料をつべこべ言わずに払え!)」とまで言われ、プロモートはいつも後回し…。

日本のバカ信者どもへのアピールや「このまま防衛を続けると天文学的な数字になる」といつかバレる嘘を流布する以外に、ラスベガスに拘る意味はあるのでしょうか?

女子ソフト同様に、どう逆立ちしても日本でやるのがファンもスポンサーもwin−winなのに…。