カテゴリ: ESPNから

ESPN恒例の2024年上半期の非公式アワード。






Men's fighter of the half year: Oleksandr Usyk

上半期のFighter Of The Yearはオレクサンデル・ウシク。

タイソン・フューリーとの大勝負にダウンを奪った末の勝利を収めて、クルーザー級に続いてヘビー級でもUndisputed championに。

軽量級では歯牙にもかけられませんが、この2階級制覇はエグい。

マニー・パッキャオはフライ級の体重のままで、ジュニアミドル級のタイトルを獲得したわけではありません。

しかし、ウクライナのグレートは前日軽量で約40ポンドも重いテクニシャンの巨人を技術で押さえ込んだのですから、もう何も文句はありません。

PFPの文字通りの概念「体重同一時なら」という妄想すらも許さない、リアルPFPウシクの高潔さよ。

12月21日の予定されている世紀の再戦でも勝利するようなら、Fighter Of The Yearは確実。

しかし…。もし負けるようなことがあると、PFP1位は井上尚弥かテレンス・クロフォードが繰り上げ。

あるいは、バム・ロドリゲスが年内にフェルナンド・マルチネスに圧勝するようならPFP1位はもちろん、Fighter Of The Yearも小さな115パウンダーがかっさらっていくかもしれません。





Women's fighter of the half year: Seniesa 'Super Bad' Estrada

女子の上半期最高選手賞はセニエサ〝Super Bad(ヤバすぎる)〟エストラーダ。

The lighter weight classes get less attention in boxing, but Estrada deserves recognition for becoming the first undisputed champion in the lightest weight class in the history of women's boxing.

軽量級は女子でも関心が払われないが、女子で史上初の完全統一王者になったエストラーダは注目するに値する。


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世界最大のスポーツメディア、ESPNのPFPランキングが更新されました。

注目はバム・ロドリゲスがどこまでランクアップするか。

先に更新されたリング誌では4人抜きの5位に躍り出ましたが、ESPNでは3人抜きの7位。

オレクサンデル・ウシク、テレンス・クロフォード、井上尚弥、ドミトリー・ビボル、カネロ・アルバレスのトップ5は崩せず、6位のアルツール・ベテルビエフに続く7位でした。

タンク・デービス(8位)、シャクール・スティーブンソン(9位)、テオフィモ・ロペス(10位)を、専門家評価で上回ったことになります。

「PFPは軽量級に甘い」という海外ファンのやっかみが聞こえてきそうですが、アクションに富んで、スタミナも旺盛、見た目が映える軽量級の評価が高かなりがちなのは仕方がありません。

バムの専門家評価の高さは井上尚弥なみ。

いつの日か、この二人がPFP1位と2位として激突する、そんな日が訪れるでしょうか?


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Usyk's performance was so impressive that even Crawford acknowledged after the fight that Usyk deserved consideration as the best fighter in the world.

ウシクのパフォーマンスの素晴らしさは、クロフォードですら「世界最高のファイターはウシク」と認めたほどだった。

ティモシー・ブラッドリーも「ウシクが最高なのは、こうなっては誰も否定できない。クロフォードや井上とは同じステージじゃない。40ポンド近くも重く、体格差も尋常でない相手をダウンさせて勝ったんだ。こんなことが他のボクサーに出来るか?」。

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 The RING⇧に続いてESPNでもウシクがPFPキング。井上はまたもや〝三日天下〟に。

1. OLEKSANDR USYK     Previous ranking: No. 3

RECORD: 22-0, 14 KOs
DIVISION: Heavyweight (undisputed champion)
LAST FIGHT: W (SD12) Tyson Fury, May 18
NEXT FIGHT: Oct. 12 vs. Tyson Fury


2. TERENCE CRAWFORD     Previous ranking: No. 1

RECORD: 40-0, 31 KOs
DIVISION: Welterweight (unified champion)
LAST FIGHT: W (TKO9) Errol Spence Jr., July 29
NEXT FIGHT: Aug. 3 vs. Israil Madrimov


3. NAOYA INOUE     Previous ranking: No. 2

RECORD: 27-0, 24 KOs
DIVISION: Junior featherweight (undisputed champion)
LAST FIGHT: W (KO6) Luis Nery, May 6
NEXT FIGHT: TBA


4. DMITRY BIVOL     Previous ranking: No. 5

RECORD: 22-0, 11 KOs
DIVISION: Light heavyweight (champion)
LAST FIGHT: W (UD12) Lyndon Arthur, Dec. 23
NEXT FIGHT: June 1 vs. Malik Zinad


5. CANELO ALVAREZ     Previous ranking: No. 4

RECORD: 61-2-2, 39 KOs
DIVISION: Super middleweight (undisputed champion)
LAST FIGHT: W (UD12) Jaime Munguia, May 4
NEXT FIGHT: TBA


6. ARTUR BETERBIEV     Previous ranking: No. 6

RECORD: 20-0, 20 KOs
DIVISION: Light heavyweight (unified champion)
LAST FIGHT: W (TKO7) Callum Smith, Jan. 13
NEXT FIGHT: TBA


7. GERVONTA DAVIS     Previous ranking: No. 7

RECORD: 29-0, 27 KOs
DIVISION: Lightweight (champion)
LAST FIGHT: W (KO7) Ryan Garcia, April 22
NEXT FIGHT: June 15 vs. Frank Martin


8. SHAKUR STEVENSON     Previous ranking: No. 8

RECORD: 21-0, 10 KOs
DIVISION: Lightweight (champion)
LAST FIGHT: W (UD12) Edwin De Los Santos, Nov. 16
NEXT FIGHT: July 6 vs. Artem Harutyunyan


9. JESSE "BAM" RODRIGUEZ     Previous ranking: No. 9

RECORD: 19-0, 12 KOs
DIVISION: Flyweight (champion)
LAST FIGHT: W (TKO9) Sunny Edwards, Dec. 16
NEXT FIGHT: June 29 vs. Juan Francisco Estrada


10. TEOFIMO LOPEZ     Previous ranking: N/R

RECORD: 20-1, 13 KOs
DIVISION: Junior welterweight (champion)
LAST FIGHT: W (UD12) Jamaine Ortiz, Feb. 8
NEXT FIGHT: June 29 vs. Steve Claggett




専門家19人のうちウシクが集めた1位票は12。クロフォードは6、井上は1。

2位票は井上がトップで11、クロフォード6、ウシク1、カネロ1。3位票は井上8、ウシク5、クロフォード5、ビボル1。

日本人のトップ10入りは井上だけ。9位票と10位票を得た中谷潤人は14位。


*****

ウシクの満票もありうると予想していましたが、12/19でしたか。

PFPにあれこれいうのは野暮でですが、当たり前に満票だったパッキャオやメイウェザーの専門家評価が半端なかったということに改めて敬服です。

二人がやったことは、減量階級にもかかわらず、ヘビー級のように栄光を求めてウエイトをコントロールしたことでした。

いま、2024年。

2020年代ではちょうど折り返し。ディケイドPFPで考えると、1位の滞在期間では1位:カネロ、2位:クロフォード、3位:ウシク、そこから大きく引き離されて4位:井上。

後半5年間には、バムや中谷だけでい、まだ見ぬフレッシュなPFPファイターも現れるでしょう。

そして、今年のFighter Of The Yearがウシクで決まりとなると、2018年に続く2度目の受賞。

井上が巻き返すにはライバルがこけてくれる以外では、ウシクやクロフォードがやってのけたような、勝つことで欧米に衝撃を与えるような相手との対戦が求められる段階になったと考えて差し支えないでしょう。



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「井上がPFP1位だとは思わない」(ルイス・ネリ)。

「井上はPFP1位だから良い選手なのは間違いない」(ジョシュ・バーネット)。

日本のボクシングファンは「PFPはリング誌が最も価値がある」と考えている人が少なくなく、ネリやバーネットの発言に違和感を覚えた人もいるかもしれません。

実際にはPFPの扱いは「PFP1位はサッカーでいうとバロンドール」なんて位置付けではなく、各メディアがバラバラに発表しているランキングで、多くの海外ファンは真剣に受け止めたり、星の数ほどあるメディアのランキング変動に注目したりはしません。

ネリやバーネットもリング誌のPFPを逐一チェックしているはずもなく「どこかのメディアで1位だった」「なんとなく1位じゃなかったけ?」という意識での発言かもしれません。

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もちろん、The Ringはボクシング界では一つのブランド、アルファベット団体が用意する有償のベルトとは違い、リング誌ベルトは無償で贈られます。

しかし、リング誌のPFPランキングが多くのメディアの中で最も説得力があるか?となると甚だ疑問です。

リング誌は歴史的にも「いい加減なランキング操作で信頼を失ってきた」「ゴールデンボーイ・プロモーションズの子会社の買収されたようにプロモーターやTV局の影響を受けやすい体質」「ランキングは会議制で編集長の一声で決まる」という負の背景を抱え、2022年の廃刊に至ってからは大幅なリストラを断行、ランキングや記事の精度は以前に増して落ちています。

ESPNもトップランクと業務提携を締結していますが、PFPランキングはリング誌よりも透明性が高い記名投票制。それぞれの専門家が1位〜10位まで誰に投票したかを公開しています。※リング誌も2017年まで同じスタイルのBest Fighter Poll(年間PFP)を発表していましたが、経営難から廃止。



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ちなみに日本時間25日に更新されたESPNのPFPランキングで、井上に1位票を投じたのは18人中3人(ニック・パーキンソン/サルバドール・ロドリゲス/ベルナルド・ピラッティ)。

ネリやバーネットがこのことを知っていて発言したとも思えませんから、PFPとはそれほどぼんやりした概念だということです。

PFPはFOTYやバロンドールのような「こいつで決定」というものではなく、大前提として「正しいも間違いもない」「さあ議論を始めよう」という、良い意味でもお遊びランキングです。

ちなみに、残り15人が1位票を投じたのはテレンス・クロフォード。井上の残り15票は2位(14人)、3位(1人)。

このブログでも何度も書いてますが、全盛期のマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーのようにあらゆるメディアで満票一致の1位の場合は「PFP1位はパッキャオ」で何の齟齬もありません。




さて!

「さあ議論を始めよう」というわけで、5月6日に万が一つでネリが勝利を収めたら、大番狂せのメキシカンをPFPランキングに食い込ませるべき?


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「Grading all 17 boxing divisions in the first third of the year」と銘打った、各階級の通信簿。

評価の基準は「タイトルマッチが積極的に行われ」「興味をそそるマッチメイクがいくつも思い浮かぶ」ということ。

つまり、ジュニアフェザー級は「 The division has the meat but is without the potatoes, which have already been devoured by Inoue.(ポテトの無い肉皿のように殺風景。井上尚弥がすでに平らげてしまったから)」ということでC+となります。

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最高の評価を得たのは、その井上が焼け野原にしたバンタム級でA+。確かに、中谷潤人を除くと、残飯王者がずらりで、よく言えば群雄割拠、悪くいうと有象無象。

ちなみに、ヘビー級:B、クルーザー級:F、ライトヘビー級:B、スーパーミドル級:B、ミドル級:F、 ジュニアミドル級:A、ウエルター級:F、ジュニアウエルター級:B+、ライト級:C+、ジュニアライト級:C、フェザー級:A、ジュニアバンタム級:F、フライ級:A+、ジュニアフライ級:B、ストロー級:A。

ヘビー級やウェルター級は中心選手が試合をしないにも程がある。

「アルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボル」が控えるライトヘビー級もA+で良いような気もしますが、このマッチアップだけが頭抜けて輝いているだけでBは仕方ないか。

3年前までPFPに多くの選手を送り込んだ〝PFP製造クラス〟のジュニアバンタム級は経年劣化でF。

活動的で統一機運が盛り上がるストロー級のAは異議なし。




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ESPNから「Timothy Bradley Jr.'s 10 things to look for when watching a boxing match(ティモシー・ブラッドリーのボクシングを100倍面白く見る10の方法)」。

「マニー・パッキャオにしか負けなかった男」ブラッドリーは、今やESPNの看板解説者。

そのブラッドリーが「10の方法」の中の一つで「The bigger the fighter, the harder the punches, but don't rule out the smaller pugilist(でかいファイターはパンチも強烈だが、ゆめゆめ小さな戦士を過小評価してはいけない)」と、井上尚弥についても触れています。

泥酔してるし、短い記事なので、全文拙訳。



In boxing, the heavyweight division is the biggest, with fighters over 200 pounds -- and sometimes close to 300 pounds -- competing.

These fighters tend to produce more knockouts due to their greater physical power. However, lower weight classes produce more skill, quickness and agility.

There is more action amongst the smaller men.

Occasionally, exceptional smaller fighters like Manny Pacquiao (a champion in eight weight classes) emerge with remarkable knockout abilities even when moving up in weight classes.

In today's generation, boxers such as Naoya Inoue (who fights at 122 pounds) and 135-pounder Gervonta "Tank" Davis showcase impressive skills, techniques and knockout power despite their smaller stature.

If you see any of these fighters on TV, stop and watch.



(階級リミットで)200ポンド=90.7kg超のヘビー級が最もデカくて、面白いと考えられている。奴らは、ときには300ポンド=136.0kgに迫ることだってある。

凄まじいパワーを持つヘビー級のボクサーは、豪快なKOを生み出すことが多いのも当然だ。

しかし、軽量級でヘビー級よりもテクニカルで、速く、身体能力の高い試合を目にすることがある。ヘビー級よりもが激しい試合がそこにはあるんだ。

小さなマニー・パッキャオは8階級も制覇しちまったんだから、とにかくハンパねぇ。クラスを上げても攻撃的で目を見張るKOを見せつけた。

最近だと、122ポンドの井上尚弥や135ポンドのガーボンタ〝タンク〟デービスの試合が面白い。軽量級なのに飛び抜けた技術と、衝撃的なKOを披露してくれる。

もし、井上やタンクのような軽量級の試合をTVで見たら、チャンネルを変えずにしっかり見ろ。後悔はしない。

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ブラッドリー、よくわかってます。

現役時代の試合は塩分過多でしたが、解説はスパイスが効いてて好評、この記事もグッジョブです。





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=2月24日 両国国技館=

◾️統括団体:日本ボクシングコミッション
◾️プロモーター:本田明彦(帝拳プロモーションズ)
◾️メディア:アマゾンプライム ライブボクシング/ESPN+(米国)

WBCバンタム級タイトルマッチ



ESPNの解説者としてすっかり板についたティモシー・ブラッドリー。

現役時代は、筋骨隆々の肉体美と、信じられないほどの非力さの喜劇的なアンバランスが目についたファイターとしての魅力は今一つだったDesert Storm。意地悪な日本のボクシングファンは〝塩嵐〟と揶揄していました。

それでも、喫した敗北はマニー・パッキャオの拳による二つだけ。「パッキャオにしか負けなかった男」です。

その塩嵐、失礼、砂嵐が「中谷潤人vsアレハンドロ・サンチアゴ」を展望しています。ざざっと要約すると。。。


*****中谷潤人は高度なテクニシャンであると同時に、ESPNの年間最高KO賞に選出されるなどパンチ力も持っている。対するWBCバンタム級王者は荒々しく勝負根性旺盛なメキシカン。

広いスタンスと、大きく前に出した右足は、対戦相手にとって決定的なパンチを当てるのが難しい構えだ。攻撃のオプションを削られた相手は危険な突進で距離を潰そうとするが、それは中谷の思うツボ。

そして、サンチアゴ。3敗しているがKO負けは一度もない。5つも引き分け試合を演じているが、彼の勝利でもおかしくない内容だった。

最大の勝利はもちろん、ノニト・ドネア戦。アクションの多い展開で、高齢のグレートを混乱させてみせた。長身サウスポーの中谷に対しても、距離を潰して戦う時間を長くできたなら、勝機はある。

しかし、サンチアゴはサウスポーへの対応に、特に前半苦労する傾向がある。しかも、相手は中谷。日本人がしっかり判定勝ちを収めるだろう。*****




▶︎サンチアゴが勝ったまともな相手は、完全劣化バージョンのドネアだけ…まともな相手かどうか、その基準が曖昧ですが。

それでも、タフなサンチアゴが相当な決意で国技館のリングに上がるのは間違いありません。中谷が早足で階級を上げ、これが118ポンドのデビュー戦であることも、完全アンダードッグの王者にとっては好材料です。

もちろん、オッズの通り「中谷の明白な判定勝ち」が最も起こりうる予想です。

井上尚弥のように強引にKO決着を狙うスタイル・心構えではないこともあり、この相手に序盤での圧勝劇はないと考えるのが常識的。

しかし「微妙な判定では勝てない」と覚悟している闘争心旺盛なメキシカンが、前半でポイントを失うと、中盤から捨て身の攻撃を仕掛けてくるかもしれません。

サンチアゴにとって最悪のパターンは、アンドリュー・モロニーのように失ったポイントを丁寧に返していこうと戦力を小出しにしながら最終回で〝豪沈〟させられてしまうこと。早い段階から勝負を仕掛けてくるはずです。

そんなPeque(小さい男)の肉弾戦に中谷が巻き込まれるとは思えず、スペクタクルなKO劇の呼び水になるかもしれません。

Pequeは石ですが、中谷は紙とハサミの両刀使い。

ラウンドごとのオッズの通りに、KOはあるとしても終盤が大方の見立てでしょうが、ここは中谷がサンチアゴに初のKO負けを経験させると予想します。


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ESPNが2月14日付でPFPランキングを更新。

「人気者のWBOジュニアウェルター級王者テオフィモ・ロペスがジャーメイン・オルティスを判定で下したことで、PFP10傑入りするか?」が一つの焦点でした。

しかし、オルティス戦の見栄えの悪いパフォーマンスでは得点(1位10点〜10位1点)が伸びず、12位相当の13点にとどまりました。

17名の専門家の投票結果は以下の通り。太字はESPN=トップランクとの契約関係にあるファイター。

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①テレンス・クロフォード(1位票14人/2位票3人)
②井上尚弥(1位票3人/2位票13人/3位票1人)

…1位票はクロフォードと井上が分け合う形に。2位票はこの二人に加えてカネロ・アルバレスが1票獲得。

③オレクサンデル・ウシク
④カネロ・アルバレス
⑤ドミトリー・ビボル
⑥デビン・ヘイニー
⑦アルツール・ベテルビエフ
⑧ガーボンタ・デービス
⑨シャクール・スティーブンソン
⑩タイソン・フューリー

10位のフューリーは16点。

11位がバム・ロドリゲス(15点)、12位テオフィモ(13点)、13位デビッド・ベナビデス(8点)、ワシル・ロマチェンコ(4点)、エロール・スペンスJr.(4点)、エマヌエル・ナバレッテ(2点)。


ESPNの解説者として活躍中のティモシー・ブラッドリーは「PFPファイターはどんなスタイルにも対応できること、引き出しが多いことが大切。ティオフィモは下がってカウンターを狙う相手に無策すぎる」と、テオフィモに10位点も与えなかった理由を説明しています。

10位がフューリーなら、フランシス・ガヌーに点数が与えられても良い気もしますが、一人も票を投じませんでした。そんな理性も含めて、PFPはリングの外であれこれ妄想をめぐらせるmythcal rankingです。

そこが、このお遊びの面白いところです。

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ESPNから「2月の見逃せない10戦と見るべき理由」。

最初に紹介されたのは17日にサウジアラビアで開催される「オレクサンデル・ウシクvsタイソン・フューリー」の undisputed heavyweight championship。=ESPN+PPV

以下順番と、日本人がらみは要約。

②「WBOジュニアウェルター級王者テオフィモ・ロペスvsジャーメイン・オルティス」(8日)=ESPN/ESPN+





③「WBAバンタム級王者・井上拓真vsジェルウィン・アンカハス」(24日)=ESPN+

It's not that Inoue, but you should still check out this great bantamweight contest. 

あの井上じゃない、でもこのバンタム級の試合は要チェックだ。

ESPNのPFP2位の井上尚弥の弟、28歳の拓真が初防衛戦で迎えるのはジュニアバンタム級で9連続防衛を果たしたアンカハス。

9度の防衛戦の中には、ジェイミー・コンランやイスラエル・ゴンザレスをTKOで仕留めた勝利も含まれている。

この試合は昨年11月15日に予定されていたが、拓真が肋骨を負傷したために延期されたもの。

Can Inoue make a statement that there is more than one Inoue to pay attention to?

アンカハスが敵地の観衆を静まり返らせることができるのか?それとも拓真が「井上はもう1人いる」ことをアピールするのか?


④「ダン・アジーズvsジョシュア・ブアッツィ」(3日)

⑤「WBOジュニアライト級王者オシャーキー・フォスターvsアブラハム・ノバ」(ESPN/ESPN+)




⑥「WBCバンタム級王者アレハンドロ・サンチアゴvs中谷潤人」(24日)=ESPN+


昨年、世界最高のKO勝利を演出した中谷潤人がメキシコ人からベルトを奪えば、井上拓真らとの統一戦の道が開けるだろう。

2階級制覇してから9ヶ月で3つ目のクラスに駆け上がろうとしている26歳の日本人は、見ていて楽しいファイターだ。

There is plenty of Japanese talent at bantamweight, and Nakatani will want to make a statement on his debut in the division.

人材が豊富な日本のバンタム級シーンで、中谷が大きな存在感を示そうとしている。


⑦ハムザ・シェラーズvsリーアム・ウィリアムス

⑧IBFジュニアフライ級王者アドリアン・クリエルvsシベナティ・ノンティンガ

⑨コナー・ベンvsぺーター・ドブソン

⑩エドガー・ベルランガvsパドレイグ・マッコーリー
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ESPNが「2024年に見るべき5人のファイター」をアップ。

最初に紹介されたのは、クルーザー級で活躍する28歳のジェイ・オペタイア。

身長188㎝、リーチ193㎝のフレームはヘビー級に進出するにはサイズ不足に見えますが、クルーザー級の突出した才能、イベンダー・ホリフィールドとオレクサンデル・ウシクもその疑問を投げかけられていました。

オペタイアはあと2試合、サウジアラビアでの試合に契約しています。

ご存知の通り、サウジはサッカーやモータースポーツなど欧米で関心の高い競技を破格の金額で招致しています。

ボクシングではもちろん、ヘビー級。

同じサウジ興業に登場したライトヘビー級ドミトリー・ビボルとは違い、オペタイアの契約に「ヘビー級進出」が織り込まれていると考えるのが自然です。




そして、「見るべき」二番目にランクされたのが「バンタム級の」中谷潤人。

フライ級に続いて、アンドリュー・モロニーを痛烈にKOしてジュニアバンタム級のストラップを獲得した中谷は2月24日に、WBCバンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴに挑戦します。

戦前予想は一方的に中谷。サンティアゴは、短命王者で終わると決めつけられています。

劣化激しいノニト・ドネアとの決定戦に勝利した27歳のメキシカンはガッツのかたまり、負け犬扱いに燃えているでしょう。

しかし、それはアンドリューも同じでした。実力差の大きい相手に無駄な抵抗を続ける結末は、悲惨なフィナーレだけ。

この試合は、井上尚弥vsマーロン・タパレスと同じくESPNで早朝の米国で配信されます。

現時点で中谷のレベルは、井上には達していません。

それでも、26歳の中谷の評価はモンスターの足跡を着実に辿っており、井上では届かないであろう欧米の人気階級の入り口に手をかける可能性もあります。


3位以下は、スブリエル・マティアス、ティム・チュー、ジャロン・エニス。
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