テキサス州サンアントニオ フリーマンコロシアム
IBF世界ジュニアウェルター級12回戦
セルゲイ・リピネッツ vs マイキー・ガルシア
ウィリアムヒルのオッズは、ロシア人王者の勝利が8.5倍に対して、マイキー1.06倍。アバウト8−1、予想だけならミスマッチです。
******************
序盤からペースを掌握したマイキーは7ラウンド、左フックのカウンターでロシア人からキャリア初のダウンを奪います。
しかし、マイキーはいつ見てもスタイリッシュなボクシングをしますね。左ジャブを起点にした定石通りのボクシング、美しいです!これはもはやボクシングの教科書に載せるべき〝公式〟ですね。
しかし、リピネッツも王者の意地。粘ります。ガルシアは鼻血を流して、リピネッツの体格を持て余しながらも、12ラウンド終了のゴングまでゴールしました。
ジャッジは117−110×2、116−111×1。文句無しです。ただ、やはりリピネッツは大きく見えましたね。ガルシアにも間違いなく、階級の壁が迫っています。
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フェザー、ジュニアライト、ライト、ジュニアウェルターを制しての四階級制覇は、マニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスに並んで史上3人目の快挙です。この勝利で「評価」面ではPFPランキング1位に激しくチャージをかけることになるでしょう。
そして「報酬」面では、今回のShowTimeや、HBOの番組予算からファイトマネーが捻出される〝プレミアムケーブル・ファイター〟から、人気があれば莫大な歩合収入が見込める〝ペイパービュー・ファイター〟への道が見えてきました。
もちろん、PPVでビッグスターの目安とされる30万世帯を売り上げるには、全17階級で最もレベルと人気の高いウェルター級にあげる必要がありますが、試合前のインタビューでマイキーもはっきりそれを口にしています。
「目の前のリピネッツに集中しているが、次の5階級目が重要だ。準備は出来ている。PPVスターになりたいんだ」。
ワシル・ロマチェンコや、ホルヘ・リナレスとの対戦も見たいですが、やはりプロですからね。PPVで成功したら報酬が桁違いですから。
ただ、ゲンナディ・ゴロフキンで15万世帯レベル、テレンス・クロフォードに至っては10万にも届かず、二人のレベルでもPPV挑戦は大失敗に終わりました。30万世帯は、半端な人気で達成できる数字ではありません。
マイキーがクロフォードやエロール・スペンスJr.、キース・サーマンらとウェルター級の覇権を争うとなると、ファンとしてはワクワクしますが「PPVで30万世帯売れるか?」となると微妙ですね。
当たり前のように100万世帯をクリアしていたフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオが、いかに傑出した存在であったか、あらためて思い知らされます。
カリフォルニア州カーソン スタハブセンター
WBOフェザー級12回戦(クイグが計量超過で失格)
オスカー・バルデス vs スコット・クイグ
オッズはバルデス1.29倍、クイグ3倍。
元スパーリングパートナーと真剣勝負のタイトルマッチで激突するー珍しいことではありませんが、それがわずか1年足らずというのは異例です。
昨年、27歳の王者は4月22日のミゲール・マリアガを迎える2度目の防衛戦を控えて質の高いスパーリングパートナーを探していました。
一方、クイグは2016年2月27日、英国軽量級のトップスターを決めるカール・フランプトン戦にスプリットデジションで惜敗。昨年には7年連れ添ったトレーナー、ジョー・ギャラハーと袂を分かち、新しい自分を模索していました。
捲土重来を期すランカシャー出身の29歳が、その教えを乞うたのは殿堂入りのトレーナー、フレディ・ローチでした。練習拠点をハリウッドのワイルドカード・ボクシングクラブに移し、やはり4月29日のビオレル・シミオン戦に向け、スパーリングパートナーを探していました。
両者の思惑が一致、豪華なスパーリングは5度、36ラウンドに渡って拳を交えました。プライムタイムを迎えているバルデスとクイグのスパーリングセションは、観客がいないのがもったいない、そのへんの世界戦よりもはるかにレベルの高いものだったでしょう。
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珍しく雨のそぼ降るスタハブセンター。
序盤ペースを握ったのはバルデス。しかし5ラウンドには右目を切りながらもクイグが逆襲、王者をぐらつかせます。
中盤から、バルデスの口からの出血と疲労が目立ちます。舌を噛んでしまったのでしょうか。凄まじい流血戦です。
11ラウンドはバルデスが明白に取りましたが、最終回はクイグも逆襲。すごい試合になりました。
オフィシャルの数字上は118−110×2、117-111×1でバルデスの圧勝ですが、内容はもっと接戦、激戦でした。
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しかし、せっかくの名勝負がクイグのせいで台無しです。計量超過のクイグ、許せません。クイグが負けたから良かった、という問題じゃありません。
リングイン・ウエイトは142.2ポンドだといいますからジュニアウェルター級も超えてしまっています…。
バルデスは舌を噛んだと思いましたが、顎も割られたようです。試合が終わるや、すぐにUCLAメディカルセンターへ救急搬送されてしまいました。
素晴らしい試合だったのに、とにかく後味が悪すぎです。
IBF世界ジュニアウェルター級12回戦
セルゲイ・リピネッツ vs マイキー・ガルシア
ウィリアムヒルのオッズは、ロシア人王者の勝利が8.5倍に対して、マイキー1.06倍。アバウト8−1、予想だけならミスマッチです。
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序盤からペースを掌握したマイキーは7ラウンド、左フックのカウンターでロシア人からキャリア初のダウンを奪います。
しかし、マイキーはいつ見てもスタイリッシュなボクシングをしますね。左ジャブを起点にした定石通りのボクシング、美しいです!これはもはやボクシングの教科書に載せるべき〝公式〟ですね。
しかし、リピネッツも王者の意地。粘ります。ガルシアは鼻血を流して、リピネッツの体格を持て余しながらも、12ラウンド終了のゴングまでゴールしました。
ジャッジは117−110×2、116−111×1。文句無しです。ただ、やはりリピネッツは大きく見えましたね。ガルシアにも間違いなく、階級の壁が迫っています。
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フェザー、ジュニアライト、ライト、ジュニアウェルターを制しての四階級制覇は、マニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスに並んで史上3人目の快挙です。この勝利で「評価」面ではPFPランキング1位に激しくチャージをかけることになるでしょう。
そして「報酬」面では、今回のShowTimeや、HBOの番組予算からファイトマネーが捻出される〝プレミアムケーブル・ファイター〟から、人気があれば莫大な歩合収入が見込める〝ペイパービュー・ファイター〟への道が見えてきました。
もちろん、PPVでビッグスターの目安とされる30万世帯を売り上げるには、全17階級で最もレベルと人気の高いウェルター級にあげる必要がありますが、試合前のインタビューでマイキーもはっきりそれを口にしています。
「目の前のリピネッツに集中しているが、次の5階級目が重要だ。準備は出来ている。PPVスターになりたいんだ」。
ワシル・ロマチェンコや、ホルヘ・リナレスとの対戦も見たいですが、やはりプロですからね。PPVで成功したら報酬が桁違いですから。
ただ、ゲンナディ・ゴロフキンで15万世帯レベル、テレンス・クロフォードに至っては10万にも届かず、二人のレベルでもPPV挑戦は大失敗に終わりました。30万世帯は、半端な人気で達成できる数字ではありません。
マイキーがクロフォードやエロール・スペンスJr.、キース・サーマンらとウェルター級の覇権を争うとなると、ファンとしてはワクワクしますが「PPVで30万世帯売れるか?」となると微妙ですね。
当たり前のように100万世帯をクリアしていたフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオが、いかに傑出した存在であったか、あらためて思い知らされます。
カリフォルニア州カーソン スタハブセンター
WBOフェザー級12回戦(クイグが計量超過で失格)
オスカー・バルデス vs スコット・クイグ
オッズはバルデス1.29倍、クイグ3倍。
元スパーリングパートナーと真剣勝負のタイトルマッチで激突するー珍しいことではありませんが、それがわずか1年足らずというのは異例です。
昨年、27歳の王者は4月22日のミゲール・マリアガを迎える2度目の防衛戦を控えて質の高いスパーリングパートナーを探していました。
一方、クイグは2016年2月27日、英国軽量級のトップスターを決めるカール・フランプトン戦にスプリットデジションで惜敗。昨年には7年連れ添ったトレーナー、ジョー・ギャラハーと袂を分かち、新しい自分を模索していました。
捲土重来を期すランカシャー出身の29歳が、その教えを乞うたのは殿堂入りのトレーナー、フレディ・ローチでした。練習拠点をハリウッドのワイルドカード・ボクシングクラブに移し、やはり4月29日のビオレル・シミオン戦に向け、スパーリングパートナーを探していました。
両者の思惑が一致、豪華なスパーリングは5度、36ラウンドに渡って拳を交えました。プライムタイムを迎えているバルデスとクイグのスパーリングセションは、観客がいないのがもったいない、そのへんの世界戦よりもはるかにレベルの高いものだったでしょう。
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珍しく雨のそぼ降るスタハブセンター。
序盤ペースを握ったのはバルデス。しかし5ラウンドには右目を切りながらもクイグが逆襲、王者をぐらつかせます。
中盤から、バルデスの口からの出血と疲労が目立ちます。舌を噛んでしまったのでしょうか。凄まじい流血戦です。
11ラウンドはバルデスが明白に取りましたが、最終回はクイグも逆襲。すごい試合になりました。
オフィシャルの数字上は118−110×2、117-111×1でバルデスの圧勝ですが、内容はもっと接戦、激戦でした。
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しかし、せっかくの名勝負がクイグのせいで台無しです。計量超過のクイグ、許せません。クイグが負けたから良かった、という問題じゃありません。
リングイン・ウエイトは142.2ポンドだといいますからジュニアウェルター級も超えてしまっています…。
バルデスは舌を噛んだと思いましたが、顎も割られたようです。試合が終わるや、すぐにUCLAメディカルセンターへ救急搬送されてしまいました。
素晴らしい試合だったのに、とにかく後味が悪すぎです。


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