「国際ボクシング名誉の殿堂」の投票システムは、2015年から規格が変更されました。
モダーン・カテゴリーは、ラストファイトが1989年以降のボクサーに限定。一方、オールドタイマー・カテゴリーは、前期(ラストファイトが1883〜1942年)と、後期(1943〜1988年)に二分化。
最も注目されるモダーンのノミネート数は45人から30人に圧縮、投票上限は最大10名から5名になりました。モダーンを絞り込むことで、これまで評価から漏れていたボクサーにも殿堂入りのチャンスが生まれるというメリットが期待され、長らく無視され続けたナジーム・ハメドが2015年に早速殿堂入りしました。
ハメドはフェザー級ながらも米国東海岸でも爆発的な人気を博したばかりか、実質4団体を統一しましたが「旬の強豪に勝っていない」「勝てる相手を選んでいる」という批判が常につきまとっていました。特に、ファン・マヌエル・マルケスとの対戦はあからさまに回避、やはり逃げていたマルコ・アントニオ・バレラとついに戦って完敗したことも悪い印象を助長してしまいました。
私はマルケスやバレラと戦ってもチャンスはあると思っていましたが、「やったら負ける、だから逃げる」というハメドの野生の勘の正確さに驚かされました。
それでもダリウス・ミハルチェフスキやウィルフレド・バスケスSr.、ヘンリー・マスケ、ヘナロ・エルナンデスといった名選手がまだ殿堂入りしていません。
【帝拳ジムに所属し、日本のファンにも馴染み深いヘナロは、その高潔なフェアプレー精神から世界中のファンから尊敬されています。敗れたのはオスカー・デラホーヤとフロイド・メイウェザーの2敗だけ。1998年10月3日ラスベガスのヒルトンホテルで行われたWBC世界スーパーフェザー級戦でヘナロは4度目の防衛に失敗、メイウェザーに王座を明け渡しました。「スピード、テクニック、パンチ力、全ての面で過去最強だった。君は間違いなく、明日のスーパースターになる」と元王者から言葉をかけられたメイウェザーは「ものすごく自信になった」と感謝。のちに、難病に冒されたヘナロを助けるために、高額な治療代を負担するなど、二人の友情はずっと続きました。ヘナロの予言通りの道をメイウェザーは疾走することになりますが、この時の報酬はたったの13万7000ドル(1850万円)でした、まさかその1000倍以上を稼ぐことになるとは、ヘナロですら予想もできなかったでしょう。】
殿堂は、米国偏重という如何ともしがたい問題を抱えていますが、他にも「投票数の多い上位3人が選ばれる」というシステムも今後改善しなければならないでしょう。
引退から5年で殿堂入りの資格が発生しますが、例えば今年、マニー・パッキャオ、ロイ・ジョーンズJr.、マルケス、ミゲール・コットの4人が引退したとすると、(おそらく)コットが5年後に一発殿堂から漏れることになります。他の年なら文句無しで一発殿堂なのに、これでは不公平です。
また、得票率が低くても上位3人に入れば殿堂入り、というのもおかしいです。メジャーリーグの殿堂は、投票記者の75%以上の票を集めなければ殿堂入りできないルールですが、このパーセンテージでボクシングの殿堂入りも決めるべきですね。
パーセンテージで決めるデメリットは、誰一人75%に達せず「該当者なし」の年が発生してしまうことです。そうなると、その年の式典は実に寂しいものになってしまいます。しかし、殿堂の権威を守るためにもパーセンテージ制は、可及的速やかに導入すべきでしょう。
いろいろ問題点のあるボクシングの殿堂ですが、悔しいけど世界基準=米国基準なんです。相手の土俵に上がって、きっちり殿堂入りして、日本のファンをスカッとさせてくれる名選手が早く出てきてほしいものです。
モダーン・カテゴリーは、ラストファイトが1989年以降のボクサーに限定。一方、オールドタイマー・カテゴリーは、前期(ラストファイトが1883〜1942年)と、後期(1943〜1988年)に二分化。
最も注目されるモダーンのノミネート数は45人から30人に圧縮、投票上限は最大10名から5名になりました。モダーンを絞り込むことで、これまで評価から漏れていたボクサーにも殿堂入りのチャンスが生まれるというメリットが期待され、長らく無視され続けたナジーム・ハメドが2015年に早速殿堂入りしました。
ハメドはフェザー級ながらも米国東海岸でも爆発的な人気を博したばかりか、実質4団体を統一しましたが「旬の強豪に勝っていない」「勝てる相手を選んでいる」という批判が常につきまとっていました。特に、ファン・マヌエル・マルケスとの対戦はあからさまに回避、やはり逃げていたマルコ・アントニオ・バレラとついに戦って完敗したことも悪い印象を助長してしまいました。
私はマルケスやバレラと戦ってもチャンスはあると思っていましたが、「やったら負ける、だから逃げる」というハメドの野生の勘の正確さに驚かされました。
それでもダリウス・ミハルチェフスキやウィルフレド・バスケスSr.、ヘンリー・マスケ、ヘナロ・エルナンデスといった名選手がまだ殿堂入りしていません。
【帝拳ジムに所属し、日本のファンにも馴染み深いヘナロは、その高潔なフェアプレー精神から世界中のファンから尊敬されています。敗れたのはオスカー・デラホーヤとフロイド・メイウェザーの2敗だけ。1998年10月3日ラスベガスのヒルトンホテルで行われたWBC世界スーパーフェザー級戦でヘナロは4度目の防衛に失敗、メイウェザーに王座を明け渡しました。「スピード、テクニック、パンチ力、全ての面で過去最強だった。君は間違いなく、明日のスーパースターになる」と元王者から言葉をかけられたメイウェザーは「ものすごく自信になった」と感謝。のちに、難病に冒されたヘナロを助けるために、高額な治療代を負担するなど、二人の友情はずっと続きました。ヘナロの予言通りの道をメイウェザーは疾走することになりますが、この時の報酬はたったの13万7000ドル(1850万円)でした、まさかその1000倍以上を稼ぐことになるとは、ヘナロですら予想もできなかったでしょう。】
殿堂は、米国偏重という如何ともしがたい問題を抱えていますが、他にも「投票数の多い上位3人が選ばれる」というシステムも今後改善しなければならないでしょう。
引退から5年で殿堂入りの資格が発生しますが、例えば今年、マニー・パッキャオ、ロイ・ジョーンズJr.、マルケス、ミゲール・コットの4人が引退したとすると、(おそらく)コットが5年後に一発殿堂から漏れることになります。他の年なら文句無しで一発殿堂なのに、これでは不公平です。
また、得票率が低くても上位3人に入れば殿堂入り、というのもおかしいです。メジャーリーグの殿堂は、投票記者の75%以上の票を集めなければ殿堂入りできないルールですが、このパーセンテージでボクシングの殿堂入りも決めるべきですね。
パーセンテージで決めるデメリットは、誰一人75%に達せず「該当者なし」の年が発生してしまうことです。そうなると、その年の式典は実に寂しいものになってしまいます。しかし、殿堂の権威を守るためにもパーセンテージ制は、可及的速やかに導入すべきでしょう。
いろいろ問題点のあるボクシングの殿堂ですが、悔しいけど世界基準=米国基準なんです。相手の土俵に上がって、きっちり殿堂入りして、日本のファンをスカッとさせてくれる名選手が早く出てきてほしいものです。
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