「上を向いて歩こう」
1962年
監督:舛田利雄 
脚本:山田信夫 
台詞協力:永六輔 
出演:坂本九 浜田光夫 
高橋英樹 吉永小百合 芦田伸介
製作・配給:日活
上映時間:1時間33分

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録画してたNHK BS プレミアムシネマで、この映画を初めて観ました。

東京湾沿いの工業地帯、あちこちにあった空き地、早稲田大学、軽トラックのトヨエース、ペリカンの万年筆、勝鬨橋、築地市場、西銀座デパート、真新しい国立競技場…すっかり姿を変える前の1960年代初めの東京の姿が鮮烈でした。

ノミ屋の白黒テレビに映し出される野球や相撲、そしてボクシングの試合。
そして、不良少年たちを引き取った運送会社にしつらえられたボクシングのリング。

当時、ボクシングがいかに身近でメジャーなスポーツだったのか、あらためて思い知らされました。そういえば、私の親戚のおじさんちの軒下にもサンドバッグが吊るされていました。

この映画が封切られたのが1962年3月4日、ファイティング原田がポーン・キングピッチを破ってNBAフライ級の世界タイトルを奪取するのがこの年の10月10日。

白井義男が1954年11月26日にパスカル・ペレスに敗れて王座から陥落、約8年にも及ぶ世界チャンピオン不在の時代に、「上を向いて歩こう」は製作、上映されていたのでした。

現在、毎月のようにダブル、トリプル世界戦が開催され、正確な数もわからないほど多くの世界チャンピオンを抱えています。

しかし、当時は日本や東洋タイトルの試合がゴールデンタイムで中継され、地球上に8つしかない世界タイトルに挑戦するだけでもとんでもない大ニュースという本物の黄金時代でした。


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