今年も笹川スポーツ財団が「スポーツライフに関する調査」を実施、その中で「好きなスポーツ選手」を発表しました。


全国300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性: 1,498人、女性1,502人)という調査対象は「日本人の総意」を表すのに十分に思えます。

一方で、「調査時期(2024年6月7日~7月7日)」の問題はどんな調査でも大きなバイアスになるので仕方がないにせよ、非常に古典的な「訪問留置法による質問紙調査」というのは様々な市場調査の中でも化石的な手法です。

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大谷翔平が過去最多の得票率41.5%、2位と37.9ポイントの大差をつけたこと、男女、前年代(18・19歳、20代、30代、40代、50代、60代、70代)で圧倒的な1位になったことがすでに報じられ話題になっています。

2位の石川祐希の得票率3.6%は、2位として過去最低。大谷への一極集中の凄まじさが窺える数字です。

過去5回の1位得票率は2014年(17.6%:浅田真央)、2016年(16.4%:イチロー)、2018年(10.6%:羽生結弦)、2020年(7.8%:羽生結弦)、2022年(29.1%:大谷翔平)、そして今回は41.5%!大谷の傑出ぶりは異次元と言い切って差し支えないでしょう。

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一方で、長嶋茂雄が9位(得票率0.7%で久保建英、近本光司、三苫薫とタイ)に入っていることには「訪問留置法による質問紙調査」が影響しているのかもしれません。

大谷、イチロー(4位)、長嶋、近本と野球から4人もランキングされていることは、日本の野球人気の根深さを映し出している一方で、MLBで活躍するダルビッシュ有や鈴木誠也が男女・年代別のどれを見てもランキングされていないことに「人気No.1スポーツは野球」というだけでなく「大谷翔平はとにかく特別」という、既にわかりきった事実が念押しされました。

さらに、サッカーでは海外リーグで活躍するスターの名前が挙がるのに対し、野球では近本に坂本勇人(30代7位タイ:得票率1.0%)、村上宗隆(40歳代7位タイ:0.9%)、岡本和真(50歳代9位タイ:0.9%)がランクイン「別に世界最高峰の舞台を好んで楽しんでいるわけではない」という実態も映し出された格好です。

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ボクシングでは井上尚弥が総合3位。男性では2位。総合2位の石川祐希(バレーボール)が女性に圧倒的な人気であることと対照的でした。

石川は年代別で30歳代(井上)、40歳代(イチロー)を除く年代で2位を獲得しています。

目を引いたのは18・19歳で具志堅用高が7位タイにランキングされたこと。

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18・19歳の彼らが⬆︎こんなプロボクサー具志堅用高に魅せられたとは考えられず、「スポーツ選手」ではなく〝面白いタレント〟として評価されたようです。

中谷潤人は仕方がないにせよ、前回(2022年)に総合10位だった那須川天心がどのカテゴリーでもランキングされなかったのは意外でした。ボクシング界という小さなコップの中では井上が〝大谷翔平〟化しているということでしょうか。

全く予想外に特定の年代で突然出現するスポーツ選手は、30歳代7位タイの「武尊」、60歳代8位タイのアイルトン・セナら。

2014年から総合トップ10に名前を連ね続けているグレートは、イチローと羽生結弦、浅田真央の3人。

長嶋茂雄は2020年と2022年でランク外ですが、この方は50年後、100年後でも名前を連ねていそうな気がします。