ヘビー級のUndisputed championshipがステイクされたメガファイト「オレクサンデル・ウシクvsタイソン・フューリー」をメインにした10試合がパックされた巨大イベントですから、時間割通りに進行しないのは理解できますが、それにしても…。

前日夜中まで色々忙しくて、まさかの寝落ちという失態をやらかして、やっと見終わりました…。

1999年のレノックス・ルイス以来、25年ぶりにUndisputed championが誕生しました。

その舞台は、25年前は誰も想像できなかった、ラスベガスでもニューヨークでもないサウジアラビアの首都リヤド。

そして、ボクシング最高位のUndisputed titleを争ったのは、英国とウクライナの白人同士。これも四半世紀前には誰も予想できませんでした。

PUNCHESFURYUSYK
Total landed157170
Total thrown496407
Percent32%42%
Jabs landed6248
Jabs thrown286147
Percent22%33%
Power landed95122
Power thrown210260
Percent45%47%

全てのバイアスを廃して見ると、小さなウクライナ人を応援したくなるのは当然です。

しかし、現実のボクシング界では「フューリーvsアンソニー・ジョシュア」の二人の英国人Forbes Fighterによるメガファイトが渇望されており、この空気感が試合の判定を左右する可能性も懸念されていました。

個人的には115−112。

ウシクが第9ラウンドにレフェリーストップでも差し支えない猛攻でダウンを奪わなくても、115−113で37歳のウクライナの技巧はサウスポーが、35歳のジプシーキングを攻略したとみました。

オフィシャルの115−112/114−113/113−114のスプリットデジションも、納得できるスコアでした。良い試合でした。

あの第9ラウンド。レフにはスタンディングダウンを取って欲しくなかった。デオンティ・ワイルダーの一撃にはすぐに回復して立ち上がったフューリーですが、あの14連打では完全に効かされてました。

次のラウンドで完全に回復していたフューリーはさすがですが。



ウクライナ人であるが故に大きな業績を残しても人気が出ないウシクは、昨日発表されたフォーブス誌のアスリート長者番付でも圏外。

そんな37歳は「大きなチャンスをものにした。私にとって、私の家族にとって、私の母国にとって、ボクシングの歴史にとって」と、男泣き。噛み締めるように喜びを語りました。

キャリア9度目のダウン、初黒星も喫したフューリーは「勝ったと思ったが、ここで座って泣いて言い訳をする気はさらさらない」と悔しさを滲ませ「再戦条項を行使する。すぐにリングに戻ってくる」と宣言。

Oleksandr Usyk_undisputed
Undisputed ベルトを掲げるウシク。

再戦は10月12日、やはりリヤドで開催される予定。この日は元々、フューリーの勝利を前提にジョシュアとの超弩級のメガファイトが設定されていましたが、今回の敗北で消滅。ウシクが4針縫った右目上のカットの深さ次第でしょうが、10月12日でなくても年内には再戦が行われる見通しです。